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第1章 ブラッディー・ウルフのオスフィオス
08 そのグリーンラベルパーティ
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フィローはその日、ギルド支部にいた。
発行されているクエスト掲示板を見て何かめぼしいものはないかを見ている。
採取クエストは冒険者はあまり引き受けることは無い。
それなりに報酬金額が上がればやることもあるが、基本的には白ラベルが基礎を学ぶ為に指導役の青ラベルが大抵引き受ける。
討伐クエストもあるがどれもこれも自分が受けれそうなのはない。あるのは中型と言われるモンスターのものばかりだ。
「ねぇ、フィローまだ悩んでるの?」
そこへ来たのはパーティーメンバーでエルフの少女でマジシャンのソウルだった。
フィローがクエストを選んでくると言ったもののソウルはフィローがあまりに悩んでいる時間が長い為に痺れを切らしたのだった。
「悪い。いいのが無くて…」
「えぇ?どうすんのよー」
「仕方ないだろ!この時間帯なんだし。
いいのはみんな取られちまってるよ!」
現在の時刻は昼少し前。
クエストを受ける時刻としては遅すぎるくらいだ。
「って、1個あるじゃない。フォレストラビットの討伐。20羽。報酬は、1万ビル」
「ちょっと数多くないか?それに場所ははじめの森の第3地区だろ?」
先日、オスフィオスの話を聞いたフィローははじめの森第3地区という言葉に警戒心を顕にした。
そんなことは知らないソウルはその反応に眉を顰める。
「何よ。第3地区なんて何度も言ってるじゃない」
「そうだけど…、この時期はモンスターも繁殖時期だろ?フォレストリザードの巣も増え始める時期だし…」
「そうだけど…、そんなの探査魔法を使えば警戒できるじゃない」
「だからって大丈夫なんて確証はないだろ?」
「あんたねぇ!」
「ソウル、フィロー、どうしたのです?」
グズグズとするフィローにだんだんとイライラしたソウルは声を荒らげそうになった。
そこへ声掛けたのはパーティーメンバーのエルフでモンクのマウニだ。
ソウルとマウニは姉妹だ。ソウルが妹で、マウニがソウルより3つほど歳上で姉である。
「姉さん、聞いてよ!フィローってばはじめの森の第3地区は危険だなんて言うのよ!」
「言ってねぇよ!ただ、確証がないから不安だって言ってるんだよ!」
2人の言葉にマウニは静かに耳を傾ける。
「2人の言いたいことはわかります。フィロー、確かに今はどのモンスターも繁殖期ですし危険なのも分かりますが私達は冒険者です」
危険を承知の上でこの仕事をやっているのではないか。そんな事を言い出したら冒険者なんてやっていられない。
「そうだけど…何かあってからじゃ遅いんだぜ?」
「フィロー、何かあったのですか?」
今までなら討伐任務と聞けば、このパーティーの中で1番喜んでいたのはフィローだ。
なのに今回は何故こんなにも渋るのかマウニは不思議でならなかった。
フィローは自分達の師であるアトルムからの話とはいえ人の過去をホイホイ話していいのか迷った。
「別に、なんかあったわけじゃない」
「何よ。じゃあ、行くわよ。このクエスト」
ソウルははっきりしないフィローに呆れてさっさと依頼書を受付に持っていった。
「……フィロー。今回のあなたのその意見。何かそのように考える切っ掛けがあったのだと思います。私は貴方の仲間、パーティーメンバーです。ソウルだってそうです。だから、私は貴方のその不安を取り除けるよう、頑張ります」
そう言ってマウニはフワリと柔らかな笑みを浮かべた。
発行されているクエスト掲示板を見て何かめぼしいものはないかを見ている。
採取クエストは冒険者はあまり引き受けることは無い。
それなりに報酬金額が上がればやることもあるが、基本的には白ラベルが基礎を学ぶ為に指導役の青ラベルが大抵引き受ける。
討伐クエストもあるがどれもこれも自分が受けれそうなのはない。あるのは中型と言われるモンスターのものばかりだ。
「ねぇ、フィローまだ悩んでるの?」
そこへ来たのはパーティーメンバーでエルフの少女でマジシャンのソウルだった。
フィローがクエストを選んでくると言ったもののソウルはフィローがあまりに悩んでいる時間が長い為に痺れを切らしたのだった。
「悪い。いいのが無くて…」
「えぇ?どうすんのよー」
「仕方ないだろ!この時間帯なんだし。
いいのはみんな取られちまってるよ!」
現在の時刻は昼少し前。
クエストを受ける時刻としては遅すぎるくらいだ。
「って、1個あるじゃない。フォレストラビットの討伐。20羽。報酬は、1万ビル」
「ちょっと数多くないか?それに場所ははじめの森の第3地区だろ?」
先日、オスフィオスの話を聞いたフィローははじめの森第3地区という言葉に警戒心を顕にした。
そんなことは知らないソウルはその反応に眉を顰める。
「何よ。第3地区なんて何度も言ってるじゃない」
「そうだけど…、この時期はモンスターも繁殖時期だろ?フォレストリザードの巣も増え始める時期だし…」
「そうだけど…、そんなの探査魔法を使えば警戒できるじゃない」
「だからって大丈夫なんて確証はないだろ?」
「あんたねぇ!」
「ソウル、フィロー、どうしたのです?」
グズグズとするフィローにだんだんとイライラしたソウルは声を荒らげそうになった。
そこへ声掛けたのはパーティーメンバーのエルフでモンクのマウニだ。
ソウルとマウニは姉妹だ。ソウルが妹で、マウニがソウルより3つほど歳上で姉である。
「姉さん、聞いてよ!フィローってばはじめの森の第3地区は危険だなんて言うのよ!」
「言ってねぇよ!ただ、確証がないから不安だって言ってるんだよ!」
2人の言葉にマウニは静かに耳を傾ける。
「2人の言いたいことはわかります。フィロー、確かに今はどのモンスターも繁殖期ですし危険なのも分かりますが私達は冒険者です」
危険を承知の上でこの仕事をやっているのではないか。そんな事を言い出したら冒険者なんてやっていられない。
「そうだけど…何かあってからじゃ遅いんだぜ?」
「フィロー、何かあったのですか?」
今までなら討伐任務と聞けば、このパーティーの中で1番喜んでいたのはフィローだ。
なのに今回は何故こんなにも渋るのかマウニは不思議でならなかった。
フィローは自分達の師であるアトルムからの話とはいえ人の過去をホイホイ話していいのか迷った。
「別に、なんかあったわけじゃない」
「何よ。じゃあ、行くわよ。このクエスト」
ソウルははっきりしないフィローに呆れてさっさと依頼書を受付に持っていった。
「……フィロー。今回のあなたのその意見。何かそのように考える切っ掛けがあったのだと思います。私は貴方の仲間、パーティーメンバーです。ソウルだってそうです。だから、私は貴方のその不安を取り除けるよう、頑張ります」
そう言ってマウニはフワリと柔らかな笑みを浮かべた。
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