勇者は魔王に屈しない〜仲間はみんな魔王に寝返った〜

さとう

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14・丸焼きパーティー

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 これは、夢だろうか?

 『ちょっとフェニックス!! このワイバーンの肉焼きすぎよ!! あたしは血の滴るレアが食べたかったのにぃ~~っ!!』
 『す、スミマセン。かなり出力を抑えたんですが……』
 『まぁいいじゃねーか。これはこれで美味いぜ?』
 『ぶもーーっ』

 上空のワイバーン部隊はふーちゃん? が吐き出した炎で全滅。ガーゴイルは炭になって消滅した。
 黒焦げの飛龍がボトボト地面に落下し、まるちゃんたちがその肉を貪っていた。

 まるちゃんはワイバーンの肉をムシャムシャ食べ、どんちゃんは大口開けてバキュームのようにワイバーンを何匹も吸い込んでる。ながちゃんは何匹も纏めてワイバーンを丸呑みしてた。

 『さーて、お次はオーガとオークか。フェニックス、頼むぜー』
 『はーい。じゃあ次はもっと火力を低くして……』

 轟炎がふーちゃんから吐き出される。
 オークやオーガは一瞬で丸焼きになり、戦場なのに香ばしい香りが充満する。

 『来た来た、丸焼き丸焼き!! さぁて喰うぜ-』
 『うふふ。コラーゲンたっぷりね。嬉しいわぁ~』
 『ぶもーーっ!!』
 『あ、ボクの分も残しておいて下さいよー』
 『まてまて、こっちは前菜だ。あっちにはドラゴンやベヒーモスがいるんだろ? おいフェニックス、そっちも丸焼きで頼むぜ』
 『はいはい。その前にボクも食べますからね』

 サテナやネプチュンは……いた、ボーゼンとしてる。
 こっちの被害はゼロ。むこうのモンスターの軍勢は壊滅。というか丸焼き。

 「ぜ、全軍待機。そのままで」

 それだけ言うと、俺は戦場の中心へ。
 馬は怯えて歩かなかったので、走ってきた。

 「お、お~い、みんな~~?」
 『あ、マイトさん。スミマセン、マイトさんの分はあっちのドラゴンとベヒーモスでいいですか?』

 そうじゃねーよ。
 いや食ってみたいけど、そうじゃない。
 俺は巨大なみんなを見上げつつ、質問した。

 「あの、これがみんなの本当の姿?」
 『そうです。人間界じゃ目立つので、あのサイズになっていました。まぁこのサイズだと燃費も悪いので、小さい方が楽でいいんですけどね』
 『ま、今回は特別だ。甘いモンばっか喰ってたし、たまには肉も悪くねぇ』
 『そーね。それに、魔王はムカつくから食べちゃうわ』
 『ぶもー』
 「そ、そうですか。じゃあ、俺はサテナたちのとこに行くわ」

 俺は盾を構えてサテナたちの所へ。

 「よう、形勢逆転だな。じゃあやるか」
 「ま、待って!? あ、あれは何なの!? あんなモンスター見たこと」
 「俺の友達。じゃあ行くぜ!!」
 「ちょちょちょ、ちょっと待って!! お願いマイト!!」

 面白いくらい狼狽えてる。
 そりゃそうだ。勝利を確信してたのにひっくり返された。
 しかもこっちの被害はゼロ。
 
 「ね、ねぇマイト。私たち目が覚めたの。あの魔王に操られてたみたいで……」
 「う、うん。私たち、幼馴染みだもんね。大事な仲間だもんね」
 「そうだな。じゃあ行くぜ!! あ、俺が死んだらアイツらが黙ってないからな」
 
 俺は盾を構え、腰からミスリルソードを抜く。
 完全にビビったネプチュンに向かって突進した。

 「ままま、待ってマイト!?」
 「盾突シールドアタック!!」
 「ぶぎゃんっ!?」

 俺の盾は油断しまくりのネプチュンの顔面を叩き潰し、ネプチュンの顔面からは鼻血が噴き出した。
 仰向けにひっくり返ったネプチュンの顔面を、だめ押しで踏みつぶす。

 「く……仕方ない、勝負よマイト!!」
 『あ、マイトさーん。あっちにドラゴンとベヒーモスがいるみたいなんで、ちょっと丸焼きにしてきまーす』
 『お前の分も取っておくから、早く来いよー』
 
 剣を抜こうとしたサテナの動きがピタッと止まる。チャンス。
 というか、ふーちゃんたちの声が聞こえるのか。あの姿だからか?

 「ボディブロー!!」
 「ぐっへっ!?」
 「からの……アッパァァァッ!!」
 「ぎゃっひぃぃっ!?」

 俺の左手のアッパーは、サテナのアゴにクリーンヒット。
 倒れたサテナを踏んづけ、完全に意識を奪う。


 さて、まずは2人撃破だ。


 **********************
 
 
 サテナとネプチュンの武具を没収し、厳重に封印をする。
 2人は鎖で全身を拘束され、そのままギンガ王国へ連行された。

 そして俺は騎士団の精鋭を何人か連れて、魔王城へ。
 そこで見た光景は、なんともヒドい物だった。

 「くっそ、くっそがぁぁぁっ!! 何で斬れねぇんだよぉぉぉぉっ!?」
 「ファイアーボールッ!! ファイアーボールッ!! ファイアーボールッ!! あぁぁぁぁっ!!」

 う、うわぁ……想像通り過ぎ。
 ドラゴンとベヒーモスは丸焼き状態で全滅。ふーちゃんたちが美味しそうに食べてる。
 レオンは漆黒の聖剣を振り回してながちゃんを斬りつけようとしてるけど、ギンギンと硬い鉄を叩くような音と共に弾かれてる。
 ウラヌスは俺に撃った火球を何発も生み出して放ってるけど、どんちゃんは全く気にせずドラゴンを貪ってる。

 『あーもう邪魔よっ!!』
 「ぶっげぇぇぇっ!?」

 あ、レオンがまるちゃんに蹴られて吹っ飛んだ。
 
 『あ、マイトさーん。終わりましたよー』
 「あ、ああ」

 俺は敵が居ないのを確認……するまでもないな。
 そのままふーちゃんたちの場所へ向かう。
 騎士団たちはそのまま置いていく。

 「ま、マイトくん!?」
 「マイトてめぇっ!! なんだよコイツらはっ!! こんなバケモン飼ってやがったのかっ!!」
 「バケモノじゃねーよ。俺の友達」

 起き上がったレオンが聖剣を振りかざし、俺と対峙する。
 ウラヌスも杖を構え、自信満々に言う。

 「へっ!! こっちにはまだ魔王様がいる。本来のお力を取り戻したあの御方がいれば、お前たちなんて屁でもねーぜ!!」
 「そうね。悪いけどマイトくん、今度こそ死んで貰うよ!!」
 「……だから何だよ、俺は諦めないぞ!!」

 俺は盾を構え、ミスリルソードを抜く。
 ふーちゃんたちはモグモグとベヒーモスの丸焼きを食ってるが、ここは敢えて気にしない。

 「サテナたちは仕方ねぇが、オレたちは負けねーぜ!!」
 「もうすぐ魔王様が来る……今度こそ終わりよ!!」

 魔王。
 確かにアイツはヤバい。
 弱った状態でも傷1つ付けられなかったのに、力を取り戻した状態なら、ふーちゃんたちでもヤバいんじゃ……くそ



 『何言ってんの? 魔王なんてとっくに逃げ出したわよ?』



 「……………は?」


 **********************


 俺たちは思わず、巨大な白狼のまるちゃんを見た。

 『あたしたちを見た途端、戦意喪失したんでしょうね。魔界への穴も完全に閉じられてるし、もうこっちに来ないんじゃない?』
 『だな。まぁ要はオレたちにビビって逃げたんだろーな』

 この状態だとレオンたちにも聞こえるのだろうか。
 ウラヌスたちはプルプル震える。

 「そ、そんなワケないでしょ。私、魔王様がお妃にしてくれるって……」
 「そ、そうだ!! んなワケあるか!!」
 『じゃあ確かめてくれば? ニオイも気配も消えちゃったし、たぶん二度とコッチに来ないわよ?』
 「そ、そんなウソに乗るかよっ!! 行くぜマイトっ!!」

 完全に動揺したレオンが向かってきた。
 俺は盾を構え、ミスリルソードも構える。

 「お前の剣は……オレ以下だってのっ!!」
 「ぐっ!?」

 レオンは強い。
 盾で剣を受けながら反撃の隙を伺うが、そもそもの隙がない。
 しかも、ウラヌスもいる。

 『いいぞー、やれやれ』
 『ふふ、頑張れマイトーっ!!』
 『ぶも』

 応援はありがたいが、見世物の気分だ。
 ウラヌスに魔力が集中してるのがわかる。きっと隙を見てデカい魔術を使うつもりだ。

 「オラァッ!!」
 「しまっ!?」

 マズい、ウラヌスに集中しすぎた。
 ミスリルソードが弾かれ、俺は丸腰になった。

 「終わりぃぃぃっ!!」
 「ぐ……っ!!」
 「今だウラヌスッ!!」
 「燃え上がれ!! エクスプロード!!」

 レオンに胸を袈裟斬りにされ、よろめいた瞬間に巨大な火球が上空から降ってきた。
 俺は胸を押さえて蹲り、なんとか盾を頭上に構えた……が。

 「ぐ、わぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 火球が破裂し、俺の全身を包み込む。
 胸の傷が痛み、動くことも………あれ?

 「………あれ?」
 「な、なんだと……っ!?」
 「ま、まさか……私の最強呪文が……効いてない!?」

 ノーダメージ。
 傷も付いてないし、服は少し燃えたけど火傷もしてない。
 
 『あ、マイトさーん。ボクの羽は炎を無効化しますんで』
 『オレの鱗は斬撃を無効化するぜー』
 
 そ、そっか。ふーちゃんとながちゃんのお守り効果か。
 そう言えば、魔王城でウラヌスにやられた時、1つも火傷してなかったもんな。

 「ざ、斬撃が効かねぇだと!? こ、この卑怯モンがぁぁぁっ!!」
 「サンキューみんなっ!! おぉぉぉっ!!」

 俺は地面を踏みしめ一気にレオンの懐へ。
 
 「なっ!?」
 「はやっ!?」

 風のようなスピードが出て、一気に懐へ潜り込めた。
 驚愕のレオン。これで終わりだっ!!

 「おららららららららぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
 「ぼごぼべふぁがぁぁぁっ!?」

 パンチの連打。
 顔面を中心に、50発以上殴る。

 「地獄でぇぇぇぇぇっ!! 反省しろぉぉぉっ!!」
 「ごべぇぇぇぇぇっ!?」

 怒りのアッパー。
 レオンは吹き飛んで気絶した。
 
 『あ、あたしの牙はスピードアップ。アバドンの蹄は腕力アップよー』
 『ぶもー』

 あ、そうですか。ありがと。
 さて、残りはウラヌスだな。
 
 「さてウラヌス。ここまでされても出てこない魔王は、どこで何をしてるのかね?」
 「………」

 ウラヌスは汗びっしょりだ。
 魔王城をチラチラ見ながら俺に言う。

 「あ、あのマイトくん。わ、私ね、小さい頃からマイトくんに助けられてたよね。私が転んだり泣いたりしたら、マイトくんがすぐに来てくれた」
 「……そうだな、お前は鈍くさいもんな」
 「あ、ひどーい。ふふふ、マイトくんはみんなのまとめ役だったよね。サテナやレオンくんがケンカしたり、私やネプチュンがケンカしたときなんか、マイトくんが必ず仲裁してくれた」
 「そりゃそーだろ。ああ見えてサテナは短気だし、レオンは見ての通りだし」
 「そうだね。でも……そんな風にみんなを見てくれるマイトくんに、私もネプチュンも惹かれたんだと思う……」
 「………」
 「マイトくん、私……貴方が好きです。愛してます」
 「ウラヌス……」
 
 ウラヌスは杖を捨て、俺に抱きつく。
 俺の胸に顔を埋め、甘えるように目を細めた。

 「私……」
 「………」





 『ガシャン!!』





 「へ?」
 「よし、確保」

 
 俺はウラヌスの両手に手錠ワッパを掛けた。


 **********************


 「ま、マイトくん……?」
 「よし、杖もゲット。おーい!! 騎士団のみんな、レオンたちを王国へ移送するぞー!!」

 俺はウラヌスを完全無視。
 隠れてた騎士団が現れ、レオンをがんじがらめに拘束する。
 するとまるちゃんが気が付いた。

 『あ、マイト。その子から空間魔術の使用痕跡があるわ。どうやら魔王に教わって使ってたみたいだけど』
 「マジ? ヤバいのか?」
 「ま、マイトくん!!」
 『くんくん……ま、平気でしょ。魔王レベルの魔術師じゃないと使えないし、その杖さえ握らせなきゃ魔術さえ使えないでしょうしね。それに、魔界への道は魔王が何百もの封印を施してるみたい。よっぽどあたしたちが怖いのね』
 「マイトくん!! お願い聞いて!!」
 
 食事を終えたのか、ふーちゃんたちは元のサイズに戻っていた。
 ドラゴンやベヒーモスは骨も残っていない。
 
 『申し訳ありませんマイトさん……その、ドラゴンやベヒーモス、完食してしまいました』
 「い、いや別にいいよ。それよりみんな、本当にありがとう」
 『へっへっへ。礼はケーキでいいぜ』
 『バカね。そもそもケーキのお礼で戦ったんでしょうが、更にお礼を要求してどーすんのよ』
 『ぶもー』
 『ぐぬぬ……』
 「あはは、そんなこといいよ。帰ったらとびっきりのケーキでお祝いしよう」
 『おお、流石はマイトさんです!!』
 「マイトくん!! マイトくぅーーーんっ!!」

 こうして戦いはあっけなく終わった。
 被害はゼロ。強いて言うなら、レオンたちに殺された国境の砦の兵士たちと志願兵だ。
 騎士が数人がかりでウラヌスを拘束し、1人が俺の前に来た。
 
 「マイト殿、此奴等をギンガ王国へ移送します」
 「うん。よろしく」
 「マイトくん、お願い話を聞いて!!」
 「あ、俺たちは魔王城を調べてから行くね。あとはよろしく」
 「はい。お気を付けて!!」

 騎士たちはウラヌスとレオンを連行して行った。

 「ねぇふーちゃん。魔王はもう来ないんだよね?」
 『ええ。魔界への道も塞がれましたし、この辺りもキレイな緑に戻りますよ』
 『ああ。魔界の空気が流れてこないからな。1年もあれば元通りさ』
 『ふふ。ねぇマイト。このお城……使えそうじゃない?』
 「え?」
 『ここ、貴方のお家にしちゃいなさいよ。こんな立派な建物、そうはないわよ?』
 「こ、これを……?」
 『そう。魔王領土は無くなったし、ここに貴方の王国を作るのよ。もちろんケーキ屋さんも作ってね』
 「王国って……ムリでしょ」
 『ま、未来のことはわかんねーな。もし王国を作るなら、あの金髪のお嬢ちゃんを嫁にしたらどうだ?」
 「る、ルルを嫁に!?」
 『ぶもー』

 魔王城を調べたが、レオンたちや魔王の生活の痕跡があるだけで、特におかしな所は無かった。
 造りも立派だし、このまま壊すのは惜しいな。

 「さて、帰ろうか」
 『はい。のんびり行きましょう』
 『帰ったらケーキ食わせろよ?』
 『あのお嬢さんのケーキがいいわね』
 『ぶもー』

 
 帰ったら、まずはみんなにケーキをご馳走しないとな。
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