8 / 15
猫亜人
しおりを挟む
マサムネの丁寧なあいさつに、子供の猫亜人は少したじろいだ。
だが、三人組の一人が二人の背中をバシッと叩き、落ちていた棒を拾って突きつける。
ユメが即座に反応したが、マサムネは手で制した。
「に、人間……ま、また奪うのか!! あたしたちの土地を、国を……命を!!」
「…………違います。まずは話を」
「うるさい!! あの戦争であたしたちから全てを奪った人間!! あたしは許さないぞ!!」
「…………」
猫亜人の少女は、怒りをマサムネにぶつける。
戦争で何もかも失い、土地すら奪われた。その土地は整備するまでもなくほったらかしで、少しずつ猫亜人たちが暮らすようになった。そして、数年……何事もなく平和に暮らしていたところに、人間たちが再び現れたのだ。警戒されて当然だ。
マサムネは、棒を構える少女に向かってゆっくり歩きだす。
「大丈夫。俺はキミたちから何かを奪いにきたんじゃない。話を聞いて欲しい」
「ち、近づくな!!」
「そっちの二人、キミの弟だね?……お腹、空いてないか? そうだ、飴をやろう」
マサムネは、ポケットから蜜飴の容器を取り出す。
蜂蜜の飴玉は綺麗な黄色をしており、少女の傍にいたネコミミの男の子二人が尻尾を揺らしていた。
「わぁ、きれい……」
「あめ、ってなに?」
「こら!! 隠れてなさい!! 大人がいない今、あたしが村を守らなきゃいけないの!!」
「……大人がいない?」
「あっ……」
少女はハッとして口を押える。どうやら失言だったようだ。
マサムネは、何も言わず飴を差し出す。
すると、男の子二人が少女の背から飛び出し、マサムネの元へ。
「きれい……これ、なに?」
「飴だよ。口に入れて、ゆっくり舐めるんだ」
「おいしい?」
「ああ。美味しいよ。舐めてごらん?」
「こら!! ニャト、トラ!!」
「ん~おいしい!! なにこれー!!」
「ふわ……にゃぅぅ」
ニャト、トラと呼ばれた少年は飴玉を舐めてネコミミを揺らした。
そして、マサムネは気付く……近くで見ると、二人はかなり細い。骨が浮き出そうなくらい痩せ、栄養がまるで足りていない。
少女は慌てていたが、マサムネは優しい手つきで二人を撫でる。
「さ、きみも。それと……よかったら、きみの住んでいるところに案内して、代表者を呼んで欲しい」
「…………本当に、奪いにきたんじゃないの?」
「ああ。むしろその逆だ。俺は、この土地を管理……いや、豊かにするために来たんだ」
「…………」
「信じて欲しい。確かに俺は人間だけど、全ての人間が亜人を嫌っているってことじゃない」
「…………わかった」
少女は棒を投げ捨てた。
そして、瓦礫の山のような都市に向かって歩きだす。
「あたしたちの長がいる。それと、動ける大人は野草詰みに出かけてる」
「……動ける、大人?」
「うん。あたしたち猫亜人、見ての通り食べる物がなくてみんな衰弱してる……長も、あんまり動けないから寝てるの」
「…………」
「ほかにも亜人がいたけど、みんな新しい住処を探して旅だった。ここにいるの、猫亜人と犬亜人、虎亜人と蜥蜴亜人だけ。百人くらいしかいない」
「そうか……よし。わかった」
マサムネは大きく深呼吸……気合を入れ、ゴロウたちを呼ぶ。
「ノゾミは炊き出しの用意を。使える物は何でも使っていい。ユメとゴロウ、悪いがこの辺りで食べれそうな魔獣を大量に狩ってきてくれ。トゥーは衣類の用意を。俺はここの人たちを診察する」
「わかったわ。なんかすっごいやる気出てきた」
「了解です。奥様、参りましょうぜ」
「衣類はここ半月でかなり用意できました。着れるものはそのままで、寸法合わせが必要ならすぐにいたします」
「料理はお任せを。消化のよい、栄養たっぷりな物を用意します」
「よし……まずは、住人の回復からだ。気合を入れていくぞ!!」
マサムネの掛け声が響き、なんだなんだと住人たちが出てきた。
◇◇◇◇◇◇
マサムネは、猫亜人の少女と一緒に瓦礫の集落を歩いていた。
住人たちが大勢いた。全員がやせ細り、辛そうな目でマサムネを見る。どうやらまともに動けるのは猫亜人の少女だけらしい。
「ところで、きみの名前は?」
「シロ」
「シロね。よろしく」
「ん」
そっけない感じだが、嫌われてはいない。
都市の真ん中あたりに到着した。噴水らしき残骸の前に、一人の蜥蜴亜人が座っていた。
「長、この人……人間の国から、あたしたちを助けに来たんだって」
「初めまして。マサムネと申します」
「…………」
長と呼ばれたのは、やせ細った蜥蜴の亜人だった。
全身傷だらけで、片目が完全に潰れていた。だが、かなり痩せている。
「……人間、今さらなにしにきた」
「あなた方を救いに来ました」
「はっ……我らの土地を奪い、破壊し、殺した人間が……奪った土地を放置し、管理することもなく、今さらになって救いにだと? ふざけるな……今度は奪わせないぞ……あの時は負けたが、もう……この命に代えても、奪わせん!!」
「長!!」
シロが、立ち上がろうとした長を支える。
もう、立つ気力すら残っていないほど痩せていた。
確かに、全て長の言う通りだ。奪うだけ奪い、何もしなかった。普通なら奪った土地を管理くらいする。それすら放棄した人間が今さらになって救うなど、おこがましいにもほどがある。
だが、マサムネは引かなかった。
「あなたの言う通りだ。都合のいいことばかり言っているのはわかります……でも、人間ではなく俺を信じてください。俺がここの領主となった以上、あなた方を飢えさせるつもりはありません」
「…………」
「長……あたし、この人は信じてもいいと思う」
「…………」
「お願いします。話を聞いて───」
すると───ふわりと、いい香りがした。
町の中央付近で、ノゾミが焚きだしを始めたのだ。
肉と野菜がたっぷり入ったスープの香りが、町一杯に広がっていく。
事前に仕込みをしていた食材を煮込むだけなので、時間もかからない。それに、巨大な大鍋が五つほどあるので、住人たちがお代わりをしても足りるだろう。
すると、別の声が。
「いやー、大物ゲットぉ!! おーい!! たまたま近くにおっきなイノシシいたから狩ったわよー!! ノゾミ、解体するから調理よろしくー!!」
ユメが叫び、巨大イノシシをゴロウが運んでいた。
さらに、シロの弟二人が、綺麗な服を着ていた。
「おねえちゃん!! みてみて、もらったの!!」
「いい匂いの服ー!! あ、あっちから美味しい匂い!!」
ニャトとトラは、炊き出しの方へ。
すると、少しずつ住人たちが炊き出しに集まり、スープをもらい始めていた。
数が増えてきたので、トゥーも手伝っている。
これを見た長は、マサムネに言う。
「…………まだ、信じきれん。だが……お前が何をするつもりか、見せてもらおう。もし我らの生活を脅かすと判断したら……その喉笛、噛み千切ってやるからな」
「はい。その前にまず、暖かいスープでも……シロ、行こうか」
「うん!」
亜人たちとの交流、出だしは順調だと思うマサムネだった。
だが、三人組の一人が二人の背中をバシッと叩き、落ちていた棒を拾って突きつける。
ユメが即座に反応したが、マサムネは手で制した。
「に、人間……ま、また奪うのか!! あたしたちの土地を、国を……命を!!」
「…………違います。まずは話を」
「うるさい!! あの戦争であたしたちから全てを奪った人間!! あたしは許さないぞ!!」
「…………」
猫亜人の少女は、怒りをマサムネにぶつける。
戦争で何もかも失い、土地すら奪われた。その土地は整備するまでもなくほったらかしで、少しずつ猫亜人たちが暮らすようになった。そして、数年……何事もなく平和に暮らしていたところに、人間たちが再び現れたのだ。警戒されて当然だ。
マサムネは、棒を構える少女に向かってゆっくり歩きだす。
「大丈夫。俺はキミたちから何かを奪いにきたんじゃない。話を聞いて欲しい」
「ち、近づくな!!」
「そっちの二人、キミの弟だね?……お腹、空いてないか? そうだ、飴をやろう」
マサムネは、ポケットから蜜飴の容器を取り出す。
蜂蜜の飴玉は綺麗な黄色をしており、少女の傍にいたネコミミの男の子二人が尻尾を揺らしていた。
「わぁ、きれい……」
「あめ、ってなに?」
「こら!! 隠れてなさい!! 大人がいない今、あたしが村を守らなきゃいけないの!!」
「……大人がいない?」
「あっ……」
少女はハッとして口を押える。どうやら失言だったようだ。
マサムネは、何も言わず飴を差し出す。
すると、男の子二人が少女の背から飛び出し、マサムネの元へ。
「きれい……これ、なに?」
「飴だよ。口に入れて、ゆっくり舐めるんだ」
「おいしい?」
「ああ。美味しいよ。舐めてごらん?」
「こら!! ニャト、トラ!!」
「ん~おいしい!! なにこれー!!」
「ふわ……にゃぅぅ」
ニャト、トラと呼ばれた少年は飴玉を舐めてネコミミを揺らした。
そして、マサムネは気付く……近くで見ると、二人はかなり細い。骨が浮き出そうなくらい痩せ、栄養がまるで足りていない。
少女は慌てていたが、マサムネは優しい手つきで二人を撫でる。
「さ、きみも。それと……よかったら、きみの住んでいるところに案内して、代表者を呼んで欲しい」
「…………本当に、奪いにきたんじゃないの?」
「ああ。むしろその逆だ。俺は、この土地を管理……いや、豊かにするために来たんだ」
「…………」
「信じて欲しい。確かに俺は人間だけど、全ての人間が亜人を嫌っているってことじゃない」
「…………わかった」
少女は棒を投げ捨てた。
そして、瓦礫の山のような都市に向かって歩きだす。
「あたしたちの長がいる。それと、動ける大人は野草詰みに出かけてる」
「……動ける、大人?」
「うん。あたしたち猫亜人、見ての通り食べる物がなくてみんな衰弱してる……長も、あんまり動けないから寝てるの」
「…………」
「ほかにも亜人がいたけど、みんな新しい住処を探して旅だった。ここにいるの、猫亜人と犬亜人、虎亜人と蜥蜴亜人だけ。百人くらいしかいない」
「そうか……よし。わかった」
マサムネは大きく深呼吸……気合を入れ、ゴロウたちを呼ぶ。
「ノゾミは炊き出しの用意を。使える物は何でも使っていい。ユメとゴロウ、悪いがこの辺りで食べれそうな魔獣を大量に狩ってきてくれ。トゥーは衣類の用意を。俺はここの人たちを診察する」
「わかったわ。なんかすっごいやる気出てきた」
「了解です。奥様、参りましょうぜ」
「衣類はここ半月でかなり用意できました。着れるものはそのままで、寸法合わせが必要ならすぐにいたします」
「料理はお任せを。消化のよい、栄養たっぷりな物を用意します」
「よし……まずは、住人の回復からだ。気合を入れていくぞ!!」
マサムネの掛け声が響き、なんだなんだと住人たちが出てきた。
◇◇◇◇◇◇
マサムネは、猫亜人の少女と一緒に瓦礫の集落を歩いていた。
住人たちが大勢いた。全員がやせ細り、辛そうな目でマサムネを見る。どうやらまともに動けるのは猫亜人の少女だけらしい。
「ところで、きみの名前は?」
「シロ」
「シロね。よろしく」
「ん」
そっけない感じだが、嫌われてはいない。
都市の真ん中あたりに到着した。噴水らしき残骸の前に、一人の蜥蜴亜人が座っていた。
「長、この人……人間の国から、あたしたちを助けに来たんだって」
「初めまして。マサムネと申します」
「…………」
長と呼ばれたのは、やせ細った蜥蜴の亜人だった。
全身傷だらけで、片目が完全に潰れていた。だが、かなり痩せている。
「……人間、今さらなにしにきた」
「あなた方を救いに来ました」
「はっ……我らの土地を奪い、破壊し、殺した人間が……奪った土地を放置し、管理することもなく、今さらになって救いにだと? ふざけるな……今度は奪わせないぞ……あの時は負けたが、もう……この命に代えても、奪わせん!!」
「長!!」
シロが、立ち上がろうとした長を支える。
もう、立つ気力すら残っていないほど痩せていた。
確かに、全て長の言う通りだ。奪うだけ奪い、何もしなかった。普通なら奪った土地を管理くらいする。それすら放棄した人間が今さらになって救うなど、おこがましいにもほどがある。
だが、マサムネは引かなかった。
「あなたの言う通りだ。都合のいいことばかり言っているのはわかります……でも、人間ではなく俺を信じてください。俺がここの領主となった以上、あなた方を飢えさせるつもりはありません」
「…………」
「長……あたし、この人は信じてもいいと思う」
「…………」
「お願いします。話を聞いて───」
すると───ふわりと、いい香りがした。
町の中央付近で、ノゾミが焚きだしを始めたのだ。
肉と野菜がたっぷり入ったスープの香りが、町一杯に広がっていく。
事前に仕込みをしていた食材を煮込むだけなので、時間もかからない。それに、巨大な大鍋が五つほどあるので、住人たちがお代わりをしても足りるだろう。
すると、別の声が。
「いやー、大物ゲットぉ!! おーい!! たまたま近くにおっきなイノシシいたから狩ったわよー!! ノゾミ、解体するから調理よろしくー!!」
ユメが叫び、巨大イノシシをゴロウが運んでいた。
さらに、シロの弟二人が、綺麗な服を着ていた。
「おねえちゃん!! みてみて、もらったの!!」
「いい匂いの服ー!! あ、あっちから美味しい匂い!!」
ニャトとトラは、炊き出しの方へ。
すると、少しずつ住人たちが炊き出しに集まり、スープをもらい始めていた。
数が増えてきたので、トゥーも手伝っている。
これを見た長は、マサムネに言う。
「…………まだ、信じきれん。だが……お前が何をするつもりか、見せてもらおう。もし我らの生活を脅かすと判断したら……その喉笛、噛み千切ってやるからな」
「はい。その前にまず、暖かいスープでも……シロ、行こうか」
「うん!」
亜人たちとの交流、出だしは順調だと思うマサムネだった。
12
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
幼子家精霊ノアの献身〜転生者と過ごした記憶を頼りに、家スキルで快適生活を送りたい〜
犬社護
ファンタジー
むか〜しむかし、とある山頂付近に、冤罪により断罪で断種された元王子様と、同じく断罪で国外追放された元公爵令嬢が住んでいました。2人は異世界[日本]の記憶を持っていながらも、味方からの裏切りに遭ったことで人間不信となってしまい、およそ50年間自給自足生活を続けてきましたが、ある日元王子様は寿命を迎えることとなりました。彼を深く愛していた元公爵令嬢は《自分も彼と共に天へ》と真摯に祈ったことで、神様はその願いを叶えるため、2人の住んでいた家に命を吹き込み、家精霊ノアとして誕生させました。ノアは、2人の願いを叶え丁重に葬りましたが、同時に孤独となってしまいます。家精霊の性質上、1人で生き抜くことは厳しい。そこで、ノアは下山することを決意します。
これは転生者たちと過ごした記憶と知識を糧に、家スキルを巧みに操りながら人々に善行を施し、仲間たちと共に世界に大きな変革をもたす精霊の物語。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる