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第三章
学園での出来事
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職員室内では、何度もS級が話題になっていた。
中でも、等級至上主義筆頭であるオズワルドは、何度も何度も校長室に足を運び、メテオールに直訴をしていた。
アルフェンたちがアースガルズ王国から出た後も、オズワルドは直訴する。
「校長、考え直していただけましたか? S級などというモノ、誰も認めていませんよ? いくらあなたが魔帝を封印した二十一人の召喚士でも、やっていいことと悪いことがある。最上級である特A級、そしてそれを除いた最上級であるA級召喚士……そう、A級こそが最上であると」
「…………きみは本当にくどいな、オズワルド」
メテオールは、オズワルドにウンザリしていた。
等級至上主義。召喚士は等級こそ全て。
A級召喚士としての誇りが強すぎるオズワルドは、S級の存在をどうしても許せなかった。
オズワルドは、勝ち誇った顔をする。
「校長。もうご存じのはず……S級召喚士のアルフェンが、実の兄にしてB級、そして風紀委員長であるダオームに逆らい負傷させた事件のことを」
「……聞いておる。その場にいた生徒会長リリーシャくんが、停学処分にしたそうだな」
「ええ。では……これで証明されましたね? S級はその力を振りかざし、学園の秩序を乱す存在だということを」
「…………」
「国王陛下にいろいろ差し出しS級という等級を作ったようですが、どうやら無駄になりそうですね。生徒会からの報告書と、B級生徒からの署名、そして私と私の意見に賛同する教師の署名と報告書を、貴族連盟及び《召喚士ギルド》に報告いたします」
「…………好きになさい」
召喚士ギルドとは、王国に所属していないフリーの召喚士が依頼などを受ける場所である。
召喚士ギルドは世界中にあり、とある召喚獣の能力で独自のネットワークを築いており、その情報力と組織力はアースガルズ王国や他国からも信頼されていた。
ちなみに、召喚士ギルドは《中立》の存在。どこぞの国だけに味方することはない。
「いくらあなたでも、貴族連盟と召喚士ギルドが反対すれば、S級を存続させることはできませんよ。確かに、寄生型召喚獣は強い。魔人討伐の功績もある……だが、秩序を乱すのならば話は別だ」
「……もういい。下がりたまえ」
「はい。では、失礼いたします」
オズワルドは頭も下げずに校長室を出た。
メテオールは、大きくため息を吐く。
「やれやれ。等級至上主義……扱いにくいわい。S級たち、上手くやってくれるといいが」
メテオールは立ち上がり窓を開け、外の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
◇◇◇◇◇◇
オズワルドは、生徒会室に向かった。
生徒会室に入ると、数人の男女が書類作業をしていた。
オズワルドを見て立ち上がり、頭を下げる。
その中に、リリーシャもいた。
「オズワルド先生、お疲れ様です」
「ああ。リリーシャくんもお疲れ」
作業を一時中断。
オズワルドはソファに座り、リリーシャはB級の生徒にお茶の用意をさせる。
オズワルドに促されたので、リリーシャは向かい側のソファに座った。
「それで……どうでしたか?」
「うむ。これだけの署名と抗議文、さらに停学処分となれば、さすがの校長も成す術がないようだ。貴族連盟への根回しも手ごたえあり……ふふ、S級の存続は限りなく不可能だろうな」
「そうですか……よかった」
「ああ。リリーシャくん、実によくやってくれた」
「いえ。S級という意味が分からない等級の存在など許されません。最上はA級でなければ」
「その通りだ」
オズワルドは、満足そうに微笑んだ。
リリーシャもまた、オズワルドと同じ等級至上主義に染まっていた。
「リリーシャくん。きみは実によくやっている。感謝しているよ」
「そんな。オズワルド先生にはいろいろ教えていただきました。A級召喚士としての在り方、力の使い方……感謝するのは私の方です」
「はは。今後も、同じA級召喚士としてよろしく頼むよ」
「はい!」
リリーシャは、花のような笑みを浮かべていた。
◇◇◇◇◇◇
紅茶が運ばれ、オズワルドとリリーシャはティータイムを楽しんだ。
そして、何気ない一言をオズワルドが呟く。
「そういえば、S級の四人は今頃何をしているのかな?」
「……停学中ですので、教師の与えた課題をやっているはず……ふん、フェニアめ。せっかく使い物になるかと思ったが」
「フェニア? ……ああ、B級の」
リリーシャは、フェニアに対する興味をすでに失っていた。
そして、ふと思う。
「課題、か……少し気になるな」
「オズワルド先生?」
「いや、課題を出したのは誰だ?」
「それは……少しお待ちを。レイヴン、レイヴン!」
リリーシャは、窓際で書類を眺めている生徒を呼ぶ。
長い黒髪を縛った、リリーシャの同級生の少年だ。
「はいよ会長。何か御用で?」
「S級の連中は何をしているか調べろ」
「はいは~い。来な、『ブラックレイブン』」
レイヴンの肩に、漆黒のカラスが止まった。
レイヴンが窓を開けると、カラスは飛んでいった。
「うし。少々お待ちを……」
すると、レイヴンの肩に再びカラスが現れる。
召喚獣『ブラックレイブン』の能力は『分裂』で、自身の分身体を作ることができる。分身体の視覚は共有できるため、諜報活動に向いている召喚獣だった。
これが、『アースガルズ・エイトラウンズ』の一人、生徒会広報にして伯爵家長男、レイブン・ダークグレイの能力だった。
ブラックレイブンがS級寮を囲むように止まる。
「……んー、寮にも校舎にもいない。学園敷地内……いないっすね」
王国中をカラスの群れが飛び回るが、アルフェンたちを発見できない。
すると───王国郊外を走る一台の馬車を見つけた。
「お……なんか怪しいな」
一匹のカラスが馬車に近づいた。
そのまま正面に回ろうとした時だった。
『───』
「───!?」
異形の左腕を構えた少年の人差し指から、|弾丸のような物が発射された。
「う、おわぁぁぁっ!?」
「レイヴン!?」
ブツン、とブラックレイブンからの映像が途切れた。
レイブンにダメージは無いが、弾丸が命中する瞬間を感じていた。
「おい、どうした!!」
「い、いえ……う、撃ち落されました。たぶん、S級の連中は国外に……」
「国外、だと?」
「……ふむ」
オズワルドは少し考えこんだが、すぐにやめた。
「まぁいい。何をしてももう手遅れだからな」
教師も、生徒も知らない。
アルフェンたちS級が、極秘で魔人討伐に向かったなど。
中でも、等級至上主義筆頭であるオズワルドは、何度も何度も校長室に足を運び、メテオールに直訴をしていた。
アルフェンたちがアースガルズ王国から出た後も、オズワルドは直訴する。
「校長、考え直していただけましたか? S級などというモノ、誰も認めていませんよ? いくらあなたが魔帝を封印した二十一人の召喚士でも、やっていいことと悪いことがある。最上級である特A級、そしてそれを除いた最上級であるA級召喚士……そう、A級こそが最上であると」
「…………きみは本当にくどいな、オズワルド」
メテオールは、オズワルドにウンザリしていた。
等級至上主義。召喚士は等級こそ全て。
A級召喚士としての誇りが強すぎるオズワルドは、S級の存在をどうしても許せなかった。
オズワルドは、勝ち誇った顔をする。
「校長。もうご存じのはず……S級召喚士のアルフェンが、実の兄にしてB級、そして風紀委員長であるダオームに逆らい負傷させた事件のことを」
「……聞いておる。その場にいた生徒会長リリーシャくんが、停学処分にしたそうだな」
「ええ。では……これで証明されましたね? S級はその力を振りかざし、学園の秩序を乱す存在だということを」
「…………」
「国王陛下にいろいろ差し出しS級という等級を作ったようですが、どうやら無駄になりそうですね。生徒会からの報告書と、B級生徒からの署名、そして私と私の意見に賛同する教師の署名と報告書を、貴族連盟及び《召喚士ギルド》に報告いたします」
「…………好きになさい」
召喚士ギルドとは、王国に所属していないフリーの召喚士が依頼などを受ける場所である。
召喚士ギルドは世界中にあり、とある召喚獣の能力で独自のネットワークを築いており、その情報力と組織力はアースガルズ王国や他国からも信頼されていた。
ちなみに、召喚士ギルドは《中立》の存在。どこぞの国だけに味方することはない。
「いくらあなたでも、貴族連盟と召喚士ギルドが反対すれば、S級を存続させることはできませんよ。確かに、寄生型召喚獣は強い。魔人討伐の功績もある……だが、秩序を乱すのならば話は別だ」
「……もういい。下がりたまえ」
「はい。では、失礼いたします」
オズワルドは頭も下げずに校長室を出た。
メテオールは、大きくため息を吐く。
「やれやれ。等級至上主義……扱いにくいわい。S級たち、上手くやってくれるといいが」
メテオールは立ち上がり窓を開け、外の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
◇◇◇◇◇◇
オズワルドは、生徒会室に向かった。
生徒会室に入ると、数人の男女が書類作業をしていた。
オズワルドを見て立ち上がり、頭を下げる。
その中に、リリーシャもいた。
「オズワルド先生、お疲れ様です」
「ああ。リリーシャくんもお疲れ」
作業を一時中断。
オズワルドはソファに座り、リリーシャはB級の生徒にお茶の用意をさせる。
オズワルドに促されたので、リリーシャは向かい側のソファに座った。
「それで……どうでしたか?」
「うむ。これだけの署名と抗議文、さらに停学処分となれば、さすがの校長も成す術がないようだ。貴族連盟への根回しも手ごたえあり……ふふ、S級の存続は限りなく不可能だろうな」
「そうですか……よかった」
「ああ。リリーシャくん、実によくやってくれた」
「いえ。S級という意味が分からない等級の存在など許されません。最上はA級でなければ」
「その通りだ」
オズワルドは、満足そうに微笑んだ。
リリーシャもまた、オズワルドと同じ等級至上主義に染まっていた。
「リリーシャくん。きみは実によくやっている。感謝しているよ」
「そんな。オズワルド先生にはいろいろ教えていただきました。A級召喚士としての在り方、力の使い方……感謝するのは私の方です」
「はは。今後も、同じA級召喚士としてよろしく頼むよ」
「はい!」
リリーシャは、花のような笑みを浮かべていた。
◇◇◇◇◇◇
紅茶が運ばれ、オズワルドとリリーシャはティータイムを楽しんだ。
そして、何気ない一言をオズワルドが呟く。
「そういえば、S級の四人は今頃何をしているのかな?」
「……停学中ですので、教師の与えた課題をやっているはず……ふん、フェニアめ。せっかく使い物になるかと思ったが」
「フェニア? ……ああ、B級の」
リリーシャは、フェニアに対する興味をすでに失っていた。
そして、ふと思う。
「課題、か……少し気になるな」
「オズワルド先生?」
「いや、課題を出したのは誰だ?」
「それは……少しお待ちを。レイヴン、レイヴン!」
リリーシャは、窓際で書類を眺めている生徒を呼ぶ。
長い黒髪を縛った、リリーシャの同級生の少年だ。
「はいよ会長。何か御用で?」
「S級の連中は何をしているか調べろ」
「はいは~い。来な、『ブラックレイブン』」
レイヴンの肩に、漆黒のカラスが止まった。
レイヴンが窓を開けると、カラスは飛んでいった。
「うし。少々お待ちを……」
すると、レイヴンの肩に再びカラスが現れる。
召喚獣『ブラックレイブン』の能力は『分裂』で、自身の分身体を作ることができる。分身体の視覚は共有できるため、諜報活動に向いている召喚獣だった。
これが、『アースガルズ・エイトラウンズ』の一人、生徒会広報にして伯爵家長男、レイブン・ダークグレイの能力だった。
ブラックレイブンがS級寮を囲むように止まる。
「……んー、寮にも校舎にもいない。学園敷地内……いないっすね」
王国中をカラスの群れが飛び回るが、アルフェンたちを発見できない。
すると───王国郊外を走る一台の馬車を見つけた。
「お……なんか怪しいな」
一匹のカラスが馬車に近づいた。
そのまま正面に回ろうとした時だった。
『───』
「───!?」
異形の左腕を構えた少年の人差し指から、|弾丸のような物が発射された。
「う、おわぁぁぁっ!?」
「レイヴン!?」
ブツン、とブラックレイブンからの映像が途切れた。
レイブンにダメージは無いが、弾丸が命中する瞬間を感じていた。
「おい、どうした!!」
「い、いえ……う、撃ち落されました。たぶん、S級の連中は国外に……」
「国外、だと?」
「……ふむ」
オズワルドは少し考えこんだが、すぐにやめた。
「まぁいい。何をしてももう手遅れだからな」
教師も、生徒も知らない。
アルフェンたちS級が、極秘で魔人討伐に向かったなど。
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