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第2章 繰り返される世界
繰り返される世界 Part5
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バリバリバリバリバリバリ!!
僕は何を見てるんだ?
弟が、、、村の少年Aが人の2倍ぐらいの大きさの黒い大きなトカゲのような怪物に頭から食べられている。
バリバリバリゴキっ!バリバリバリ!!
僕達の家の中が血まみれの地獄になっている。
何が起こったんだ?
震えが止まらない。
意味がわからない。
夕食の後、弟が銀色の小さな箱を持って僕に綺麗な箱を見つけたって見せてくれようとした。
そうしたら突然箱が開いて弟がいきなりあの怪物に食べられた。
怪物はあの箱から出てきたのか?
タイムリープしたのに前の世界ではあんな箱も怪物も出てこなかった。
何なんだあれは?
怪物が弟を食べ終わると今度は僕を睨んでいた。
ああ、感じる。餅を詰まらせた時と同じ死の感覚が僕を襲った。
僕は何のために異世界転生をしたのだろう?
リリーも救えないし、せっかく出来た弟も救えない。
お腹が痛い。熱い。
怪物が僕の方に飛びかかってくる。
もう終わりだ。
僕はとっさに目を閉じ顔を手で覆う!
っつ!?腕が物凄く痛い。
グチャクチャクチャグチャ!
目を恐る恐る開けると僕の目の前に異様な壁があった。
その壁の色は肌色だがボコボコと歪な形をしていて生き物のようにうごめいている。
それは僕の両腕だった。
腕の太さが何倍にも膨れあがり、拳も巨大な岩のように大きく、グチャグチャしていてグロテスクな姿をしていた。
この腕が怪物の攻撃を防いでくれたらしい。
痛い。もの凄く痛いし身体中が熱い。
僕に何が起きたんだ。
気がつくと怪物は天井に張り付いていてぐるぐると唸っている。
僕のこの奇妙な腕を警戒しているようだ。
そして僕を目がけて再び飛びかかる。
僕はとっさに大きく肥大化した肉の塊の拳を怪物に奮った。
怪物の頭は陥没し血が吹き出て一撃で地面に沈んだ。
僕は目眩がして目の前が真っ暗になった。
その頃、エソの町の空の下で老人は笑った。
「ふぉふぉ!やっぱりお前は最高傑作の人形だった。わしの夢が叶うやもしれぬな。
可愛い人形には沢山のお友達になるおもちゃを与えよう。」
老人は積み木のように積まれたたくさんの銀色の箱を見つめていた。
次回新章 【世界を滅ぼす拳】に続く
僕は何を見てるんだ?
弟が、、、村の少年Aが人の2倍ぐらいの大きさの黒い大きなトカゲのような怪物に頭から食べられている。
バリバリバリゴキっ!バリバリバリ!!
僕達の家の中が血まみれの地獄になっている。
何が起こったんだ?
震えが止まらない。
意味がわからない。
夕食の後、弟が銀色の小さな箱を持って僕に綺麗な箱を見つけたって見せてくれようとした。
そうしたら突然箱が開いて弟がいきなりあの怪物に食べられた。
怪物はあの箱から出てきたのか?
タイムリープしたのに前の世界ではあんな箱も怪物も出てこなかった。
何なんだあれは?
怪物が弟を食べ終わると今度は僕を睨んでいた。
ああ、感じる。餅を詰まらせた時と同じ死の感覚が僕を襲った。
僕は何のために異世界転生をしたのだろう?
リリーも救えないし、せっかく出来た弟も救えない。
お腹が痛い。熱い。
怪物が僕の方に飛びかかってくる。
もう終わりだ。
僕はとっさに目を閉じ顔を手で覆う!
っつ!?腕が物凄く痛い。
グチャクチャクチャグチャ!
目を恐る恐る開けると僕の目の前に異様な壁があった。
その壁の色は肌色だがボコボコと歪な形をしていて生き物のようにうごめいている。
それは僕の両腕だった。
腕の太さが何倍にも膨れあがり、拳も巨大な岩のように大きく、グチャグチャしていてグロテスクな姿をしていた。
この腕が怪物の攻撃を防いでくれたらしい。
痛い。もの凄く痛いし身体中が熱い。
僕に何が起きたんだ。
気がつくと怪物は天井に張り付いていてぐるぐると唸っている。
僕のこの奇妙な腕を警戒しているようだ。
そして僕を目がけて再び飛びかかる。
僕はとっさに大きく肥大化した肉の塊の拳を怪物に奮った。
怪物の頭は陥没し血が吹き出て一撃で地面に沈んだ。
僕は目眩がして目の前が真っ暗になった。
その頃、エソの町の空の下で老人は笑った。
「ふぉふぉ!やっぱりお前は最高傑作の人形だった。わしの夢が叶うやもしれぬな。
可愛い人形には沢山のお友達になるおもちゃを与えよう。」
老人は積み木のように積まれたたくさんの銀色の箱を見つめていた。
次回新章 【世界を滅ぼす拳】に続く
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