30歳の聖女は、精神年齢が「8歳」です。

さくしゃ

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プロローグ 

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 私の名前は「クミ・スグロ」30歳。
 魅惑的なお姉さんでs……って言いたい!
けど、言えない。見た目12歳くらいの私。

 そんな私は、B級冒険者の両親の元で育った。が、私が5歳の時、あるクエストに行った両親は生まれたばかりの弟と私を置いて死んでしまった。

 それからは、弟と数人の孤児と一緒に王都東区にある「ゴミ溜め(スラム)」で育った。

 「か、金がねぇぇぇ!」
 「か、金がねぇぇぇ!」

 その日暮らし、食事なんてとれない日が続くこともあったが、みんなで楽しく遊んで稼いだ金で過ごした。

 でも、夢の中に、この世界の創造神と名乗るジジイが現れて、
 
 「今日からお前が聖女な」

 と、有無を言わせず聖女の称号を押し付けられた。
 
 この出来事があったのが、私が8歳の時。
 
 それからは、「お迎えに上がりました」と教会の聖騎士達が現れて、教会へ無理やり連れて行かれた。

 連れて行かれた先では、

「私は教皇にして、神と同等の存在……私には数千万の信者を従えている力がある」

 頭のネジがぶっ飛んだブタ教皇に奴隷紋を刻み込まれ、25歳で魔王をしばき、教皇が代替わりするまで、ボロ雑巾もボロ雑巾……生きているのが不思議なくらい酷使された。
 
 教皇が勇者PT仲間のリサに変わって、奴隷紋からやっと解放された。
 その後、10年以上ぶりにぐっすりと眠った。
 2週間くらいは寝てた。

 「zzz……くっせぇぇ!」


 と、自分のあまりの体臭に驚き、目を覚ますという最悪の起き方をしたけど……

 目を覚ました後は、私と同じく教皇にこき使われていた女勇者の「エマ」、女賢者の「ユリ」達を連れて、悠々自適に余生を過ごしていた先代教皇の屋敷を吹き飛ばしてやった♡粉々になるまで♡

 それからは、

 「もう世界も救ったし。好きに生きていいよね」

 と、本業である「遊び」を優先させている。
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