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人気急上昇中のソロアイドル、みうたんの担当マネージャーになって1週間が経った。
今日は、朝早くから情報番組に出演するため、車で自宅マンションまで迎えに来ています。
さすが売れっ子アイドルなだけあって、それなりに家賃の高そうなマンションに住んでいる……
自宅マンションの前に、車を停めて連絡する。
寝坊したのか、慌てたように入り口から飛び出して、車に駆け込んでくる。
皆さんは駆け込み乗車には十分お気をつけください。
「遅いぞ!雌豚!遅刻したらどうすんだ!(おはようの意味)」と俺はみうに向かっていつもの挨拶をする。
これは、好きでやってるんじゃないんだ!本人が仕事の前にやる気が出るからと土下座までされて頼まれたからやってるだけだ!!
「雌豚って……私は売れっ子アイドルなのに……」
言葉とは裏腹に、雌豚!と言われてどこか興奮している様子の売れっ子アイドル。
みうと過ごすうちにその様子を見て少しノリノリになってしまうようになってきた。
違うんだ!ほんのちょっと楽しいなと感じるだけなんだ!断じて、俺はSじゃない!
「おい!何ボケっとしてんだ!運転はお前がすんだよ!テレビ局まで安全運転で行けよ!運転手!」
「私、売れっ子アイドルなのになんて扱いが雑なの!所長に言ってやる!」
と、口では言っているがさらに顔を赤くさせて興奮し始めるソロアイドル。
うわぁ……めちゃくちゃいいリアクションするなぁ……次は、どうしようかな?
はっ!違うんです!ただ、楽しくなってきただけなんです!断じて、変態の仲間入りをしたわけではないんです!
それから、みうに運転させてテレビ局に到着する。
着いたら起こせよ!と指示してあったので、「マネージャー起きて!テレビ局に着いたよ!」と売れっ子ソロアイドルに起こされる。
「んっ!もうついたのかって……きゃあーーー!!」
「!突然なに!大きな声を出して!」
みうのマスカラが崩れて目の周りが黒く染まってゾンビのようになっている!
「みう!今日も朝からやりすぎたからってそんな!化粧を崩してまで驚かす必要はないだろうが!どうすんだよ!そんな顔じゃ、テレビ局に入れねえじゃねえか!」
「え?何を言っているの田代さん?メイクならバッチリよ?」
みうは、ルームミラーで自身の顔を確認する。
「ぎゃあーーー!!何この化け物!」
「それは、お前だー!」
「どうしよう!こんなところを誰かに見られたら……はぁはぁ……」
えーー!この状況で興奮し出したぁ!
俺は、思わず「興奮しとる場合かー!!」とみうの頭をスパンと叩いてしまう。
「痛い!ちょっと!……私のツボをよくわかってんじゃない!どれだけ興奮させてくれたら気が済むわけ!前のマネージャーじゃ考えられないくらいドSなマネージャーに恵まれて幸せよ!」
何をいっとんじゃ!こいつは!
「ありがとう!」
化け物のような顔を近づけて感謝の意を伝えてくる。
本当にこいつは……「ぎゃあーー!だから、その顔を近づけんじゃねえって言ってんだよ!何ハザードだ!」とみうの頭をスパン!と条件反射のように叩いてしまう。
「だから、痛いってば!もう……これでも一応、売れっ子アイドルなんだからね……」と顔を赤らめてモジモジし出す。
これは、売れっ子アイドルなのになんて雑な扱いをするだってことで興奮してるな……
「ゾンビがモジモジしても可愛くねぇー!!」
「ちょっと!その攻め方は、私には合わないわ!興奮できない!もっとちゃんと攻めなさいよ!」
俺たちは、収録前に何やってんだ!
それでも、なんとか楽屋に入る時間までに化粧を治すことができた。はぁ、よかったぁ。
車を出る直前まで、モザイクのかかる顔をしていたドMは、車を降りた途端に、一瞬でアイドルのみうたんの顔になるんだから、そこだけはすごいと思う。
1日のスケジュールが終わると、自宅マンションまで送り届ける。
「ふぅ、今日もいっぱい興奮できたわ!明日もよろしくね!」
「知るか!早く帰って寝ろ!雌豚!(おやすみの意味)」
「どれだけ興奮させれば気が済むのよ!最高じゃない!(今日も一日お疲れ様でした。明日もよろしくね!の意味)」
みうを下ろして、車を事務所に届けて、俺の1日は終わる。
俺は、みうのマネージャーを続けられるのだろうか?この先が不安だ……
今日は、朝早くから情報番組に出演するため、車で自宅マンションまで迎えに来ています。
さすが売れっ子アイドルなだけあって、それなりに家賃の高そうなマンションに住んでいる……
自宅マンションの前に、車を停めて連絡する。
寝坊したのか、慌てたように入り口から飛び出して、車に駆け込んでくる。
皆さんは駆け込み乗車には十分お気をつけください。
「遅いぞ!雌豚!遅刻したらどうすんだ!(おはようの意味)」と俺はみうに向かっていつもの挨拶をする。
これは、好きでやってるんじゃないんだ!本人が仕事の前にやる気が出るからと土下座までされて頼まれたからやってるだけだ!!
「雌豚って……私は売れっ子アイドルなのに……」
言葉とは裏腹に、雌豚!と言われてどこか興奮している様子の売れっ子アイドル。
みうと過ごすうちにその様子を見て少しノリノリになってしまうようになってきた。
違うんだ!ほんのちょっと楽しいなと感じるだけなんだ!断じて、俺はSじゃない!
「おい!何ボケっとしてんだ!運転はお前がすんだよ!テレビ局まで安全運転で行けよ!運転手!」
「私、売れっ子アイドルなのになんて扱いが雑なの!所長に言ってやる!」
と、口では言っているがさらに顔を赤くさせて興奮し始めるソロアイドル。
うわぁ……めちゃくちゃいいリアクションするなぁ……次は、どうしようかな?
はっ!違うんです!ただ、楽しくなってきただけなんです!断じて、変態の仲間入りをしたわけではないんです!
それから、みうに運転させてテレビ局に到着する。
着いたら起こせよ!と指示してあったので、「マネージャー起きて!テレビ局に着いたよ!」と売れっ子ソロアイドルに起こされる。
「んっ!もうついたのかって……きゃあーーー!!」
「!突然なに!大きな声を出して!」
みうのマスカラが崩れて目の周りが黒く染まってゾンビのようになっている!
「みう!今日も朝からやりすぎたからってそんな!化粧を崩してまで驚かす必要はないだろうが!どうすんだよ!そんな顔じゃ、テレビ局に入れねえじゃねえか!」
「え?何を言っているの田代さん?メイクならバッチリよ?」
みうは、ルームミラーで自身の顔を確認する。
「ぎゃあーーー!!何この化け物!」
「それは、お前だー!」
「どうしよう!こんなところを誰かに見られたら……はぁはぁ……」
えーー!この状況で興奮し出したぁ!
俺は、思わず「興奮しとる場合かー!!」とみうの頭をスパンと叩いてしまう。
「痛い!ちょっと!……私のツボをよくわかってんじゃない!どれだけ興奮させてくれたら気が済むわけ!前のマネージャーじゃ考えられないくらいドSなマネージャーに恵まれて幸せよ!」
何をいっとんじゃ!こいつは!
「ありがとう!」
化け物のような顔を近づけて感謝の意を伝えてくる。
本当にこいつは……「ぎゃあーー!だから、その顔を近づけんじゃねえって言ってんだよ!何ハザードだ!」とみうの頭をスパン!と条件反射のように叩いてしまう。
「だから、痛いってば!もう……これでも一応、売れっ子アイドルなんだからね……」と顔を赤らめてモジモジし出す。
これは、売れっ子アイドルなのになんて雑な扱いをするだってことで興奮してるな……
「ゾンビがモジモジしても可愛くねぇー!!」
「ちょっと!その攻め方は、私には合わないわ!興奮できない!もっとちゃんと攻めなさいよ!」
俺たちは、収録前に何やってんだ!
それでも、なんとか楽屋に入る時間までに化粧を治すことができた。はぁ、よかったぁ。
車を出る直前まで、モザイクのかかる顔をしていたドMは、車を降りた途端に、一瞬でアイドルのみうたんの顔になるんだから、そこだけはすごいと思う。
1日のスケジュールが終わると、自宅マンションまで送り届ける。
「ふぅ、今日もいっぱい興奮できたわ!明日もよろしくね!」
「知るか!早く帰って寝ろ!雌豚!(おやすみの意味)」
「どれだけ興奮させれば気が済むのよ!最高じゃない!(今日も一日お疲れ様でした。明日もよろしくね!の意味)」
みうを下ろして、車を事務所に届けて、俺の1日は終わる。
俺は、みうのマネージャーを続けられるのだろうか?この先が不安だ……
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