嫌われ者の長男

りんか

文字の大きさ
57 / 84

56

しおりを挟む

注意!
ここから少し過激(暴力的)な表現が入ってくるためお気をつけください 



☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
岬side
どのくらい時間が経っただろうか。誰も来ない。分かったことはここの地下室だということ。窓がないこと。階段の上に扉があるが鎖は階段にすら届かない。それからかなりピッタリはめられているため鎖は取れない。この部屋にはトイレとベット以外はない。それ以外は分からない。とりあえずベットの上で大人しくしていることにした。何故か割と冷静だった
「なんで、」
その言葉の先は言わなかった。言ったらいけないと思って口をつぐんだ『僕がこんな目にあわないといけないの?』
昔はいたその言葉誰にも届かなかった言葉。僕、前世何かした?やっと僕のことを見てくれる人が出来たのに、なんで引き離されなきゃいけないの?ねぇなんで?どうして?
ガチャ
自問自答を繰り返してると扉が開いて若菜が降りてきた
「・・・・・・・」
若「あら、目覚めてたのね。あなたは暴れないのね。あの人達とは違って」
「え?」
あの人達?
若「まぁそうよね。血繋がってないものね。覚えてる?みのりさんと蒼葉さんふふ、その二人はね~~~~~」
「!....」
若「後でご飯を運ぶわね。今日から実験を始めさせてもらうわ」
若菜さんは部屋から出ていった。僕の頭はちゃんと回らなかった。さっきの言葉のせいで伝えられた真実のせいで。少しして宮之原が部屋に入ってきて。ご飯を僕の前に置いた
「・・・・・・」
宮「私に食べさせられるか、自分で食べるかどっちがいい?」
「・・・・・・・」
スッ
僕は目の前に出されたご飯を食べ始めた。異変はすぐに感じた
「うっ、あぁぁ!」
熱いような寒いような感覚が体を襲った
宮「もう効き始めたんだね。どうどんな感じ?その顔いいね。ゾクゾクする」
「ヒュっ、はぁはぁはぁはぁ」
(気持ち悪い気持ち悪いのに吐けない。どうして?なんで?僕は愛されちゃいけないの?どうしてこんな仕打ち。もう疲れたよ)
バタッ
また僕は意識を手放した
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

愛などもう求めない

一寸光陰
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。 「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」 「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」 目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。 本当に自分を愛してくれる人と生きたい。 ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。  ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。 最後まで読んでいただけると嬉しいです。

帰宅

pAp1Ko
BL
遊んでばかりいた養子の長男と実子の双子の次男たち。 双子を庇い、拐われた長男のその後のおはなし。 書きたいところだけ書いた。作者が読みたいだけです。

【完結】この契約に愛なんてないはずだった

なの
BL
劣勢オメガの翔太は、入院中の母を支えるため、昼夜問わず働き詰めの生活を送っていた。 そんなある日、母親の入院費用が払えず、困っていた翔太を救ったのは、冷静沈着で感情を見せない、大企業副社長・鷹城怜司……優勢アルファだった。 数日後、怜司は翔太に「1年間、仮の番になってほしい」と持ちかける。 身体の関係はなし、報酬あり。感情も、未来もいらない。ただの契約。 生活のために翔太はその条件を受け入れるが、理性的で無表情なはずの怜司が、ふとした瞬間に見せる優しさに、次第に心が揺らいでいく。 これはただの契約のはずだった。 愛なんて、最初からあるわけがなかった。 けれど……二人の距離が近づくたびに、仮であるはずの関係は、静かに熱を帯びていく。 ツンデレなオメガと、理性を装うアルファ。 これは、仮のはずだった番契約から始まる、運命以上の恋の物語。

ギャルゲー主人公に狙われてます

一寸光陰
BL
前世の記憶がある秋人は、ここが前世に遊んでいたギャルゲームの世界だと気づく。 自分の役割は主人公の親友ポジ ゲームファンの自分には特等席だと大喜びするが、、、

【BL】無償の愛と愛を知らない僕。

ありま氷炎
BL
何かしないと、人は僕を愛してくれない。 それが嫌で、僕は家を飛び出した。 僕を拾ってくれた人は、何も言わず家に置いてくれた。 両親が迎えにきて、仕方なく家に帰った。 それから十数年後、僕は彼と再会した。

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

悪夢の先に

紫月ゆえ
BL
人に頼ることを知らない大学生(受)が体調不良に陥ってしまう。そんな彼に手を差し伸べる恋人(攻)にも、悪夢を見たことで拒絶をしてしまうが…。 ※体調不良表現あり。嘔吐表現あるので苦手な方はご注意ください。 『孤毒の解毒薬』の続編です! 西条雪(受):ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。 白銀奏斗(攻):勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。

処理中です...