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転校生
9.大切なもの
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「すて、た?」
そう小さく呟いたの雪だった
「どこ、に、どこにすてたの!?かえしてっ!」
雪は転校生くんにつかみかかった。その表情はかなり焦っているようだった
「返せるわけないだろ!もう捨てたんだから!」
「ダメっ、あれだけはっ、あれだけはダメなのっ、もう、あれしか残ってないっ、かえして!」
「だからむりだっていってるだろ!!聞き分けがないのはいけないんだぞ!!」
「っ、おねがいっ、かえして、かえしてよッ!」
「っ、うるさいぞ!」
転校生くんは雪を振り払った
「(ゆーくん!(ゆきゆき!!((雪!!」
「っ、だめっ、あれがないとッ、ヤダっ、僕にはあれしかっ、もうっ、のこってないっ、はる、はるっ、」
雪は自分の体を小さくして、胸のところを抑えて小さく何かを呟き始めた
「ゆーくん?ゆーくん!」
雪はパニックを起こしていた
「はるっ、はる、ごめんっ、おいて、かないでっ」
「どうしようっ、ゆきゆきしっかりしてっ」
<おい、ドア開けっ放しにしない方がいいぞ>
「蒼さん、?」
「お前ら何やってって、雪!!」
ドアの方から足音が聞こえて蒼と奈緒が顔を出し、雪の様子を見て急いで駆け寄った
「雪、落ち着け、大丈夫だからな」
「雪に何したの?」
「何もしてねぇ、勘違いだ」
「勘違い?ならなんで雪がこんなことになってるの!?」
「違くて、私が莉央に雪のネックレスの事を聞いて、そしたら………………捨てたって、言って、その後から雪の様子が変に」
2人はその言葉を聞いてハッとした様な顔をした
「それでか、奈緒、あれを探してくれ、1回落ち着かせる」
「分かった」
奈緒は何かを探し始め、蒼は雪の背中をさすり続けた。生徒会メンバーも転校生くんもただ呆然と見守るだけだった
「蒼、あった!」
「投げろ」
「はい」
奈緒は棚から薬の入った箱を取り出すと蒼に投げた
「雪、1回落ち着こう、な?波留はお前のそばをにいる。お前の中にいるからな、」
蒼はそう言いながら雪に薬を飲ませた。そしてまた背中をさすったすると。カクンッと雪の首が曲がり、下を向いた
「寝たか、」
「先程のは?睡眠薬ですか?」
「いや、精神安定剤。副作用と泣き疲れて眠くなったんだと思う。熱も上がってきてるようだし……で、雪のペンダントを捨てただと?」
蒼は転校生くんの方を睨んだ
「あ、蒼怖いぞ!」
「あ“?お前なんで雪のペンダント捨てた、勝手に奪って、雪があのペンダントどれだけ大切にしてたか知らないだろ、」
「蒼、程々に僕はペンダント探してくるから、ワンコくん、双子くん手伝って、」
「「はーい」」
「((コクッ」
双子と七晴は奈緒を連れて部屋から出ていった
「お前さ、好き勝手やって人傷つけて楽しいか?」
「傷つけてなんてないぞ!人聞き悪いこと言うな!!」
「傷つけてるから言ってんだよ。現に雪は傷ついてパニックを起こした」
「そんなのアイツが勝手に!」
蒼は顔を顰めた
「勝手に?お前がペンダントを捨てたと聞いたからだろ!?あのペンダントは雪の大切な物だった。それこそ精神を安定されるには1番必要なものだった。もうあいつにはあれと自分が生きてることしかないんだ!なのにお前はその大切な物を奪い挙句の果てには捨てた!だから雪の心は治りかけていた傷が開いた。全部お前の行動のせいだ。弱ってるところに追い打ちをかけたからだ!」
「っ、酷いぞ!みんなして俺をいじめて!!もう叔父さんに言いつけるからな!」
転校生くんはそう言って走って部屋を出た
「いいんでしょうか?」
「別にいい。あいつの言ってる叔父さん、雪の叔父でもあるし、なんならあの人の会社、雪の立ち上げたブランドのおかげでかなり稼いでるし、雪には頭が上がらないとはずだと思う。それに昔から雪のこと溺愛してたし」
「え、てことは雪と莉央は従兄弟ってことですか?」
「あぁ、まぁ、雪は知ってたようだけど一方的に知ってただけみたいだな」
「なぁ、おまえ、なんでそんなに雪のこと知ってんだ?お前とあの副委員のやろうは雪のなんなんだ?」
「それは俺らが話すより本人の口から聞いた方がいいだろ。これ、置いてくから使え。俺は奈緒の方手伝ってくる……………今度こそ頼んだからな」
そう言って蒼は飲み物などが入った袋を置いて、部屋から出ていった
そう小さく呟いたの雪だった
「どこ、に、どこにすてたの!?かえしてっ!」
雪は転校生くんにつかみかかった。その表情はかなり焦っているようだった
「返せるわけないだろ!もう捨てたんだから!」
「ダメっ、あれだけはっ、あれだけはダメなのっ、もう、あれしか残ってないっ、かえして!」
「だからむりだっていってるだろ!!聞き分けがないのはいけないんだぞ!!」
「っ、おねがいっ、かえして、かえしてよッ!」
「っ、うるさいぞ!」
転校生くんは雪を振り払った
「(ゆーくん!(ゆきゆき!!((雪!!」
「っ、だめっ、あれがないとッ、ヤダっ、僕にはあれしかっ、もうっ、のこってないっ、はる、はるっ、」
雪は自分の体を小さくして、胸のところを抑えて小さく何かを呟き始めた
「ゆーくん?ゆーくん!」
雪はパニックを起こしていた
「はるっ、はる、ごめんっ、おいて、かないでっ」
「どうしようっ、ゆきゆきしっかりしてっ」
<おい、ドア開けっ放しにしない方がいいぞ>
「蒼さん、?」
「お前ら何やってって、雪!!」
ドアの方から足音が聞こえて蒼と奈緒が顔を出し、雪の様子を見て急いで駆け寄った
「雪、落ち着け、大丈夫だからな」
「雪に何したの?」
「何もしてねぇ、勘違いだ」
「勘違い?ならなんで雪がこんなことになってるの!?」
「違くて、私が莉央に雪のネックレスの事を聞いて、そしたら………………捨てたって、言って、その後から雪の様子が変に」
2人はその言葉を聞いてハッとした様な顔をした
「それでか、奈緒、あれを探してくれ、1回落ち着かせる」
「分かった」
奈緒は何かを探し始め、蒼は雪の背中をさすり続けた。生徒会メンバーも転校生くんもただ呆然と見守るだけだった
「蒼、あった!」
「投げろ」
「はい」
奈緒は棚から薬の入った箱を取り出すと蒼に投げた
「雪、1回落ち着こう、な?波留はお前のそばをにいる。お前の中にいるからな、」
蒼はそう言いながら雪に薬を飲ませた。そしてまた背中をさすったすると。カクンッと雪の首が曲がり、下を向いた
「寝たか、」
「先程のは?睡眠薬ですか?」
「いや、精神安定剤。副作用と泣き疲れて眠くなったんだと思う。熱も上がってきてるようだし……で、雪のペンダントを捨てただと?」
蒼は転校生くんの方を睨んだ
「あ、蒼怖いぞ!」
「あ“?お前なんで雪のペンダント捨てた、勝手に奪って、雪があのペンダントどれだけ大切にしてたか知らないだろ、」
「蒼、程々に僕はペンダント探してくるから、ワンコくん、双子くん手伝って、」
「「はーい」」
「((コクッ」
双子と七晴は奈緒を連れて部屋から出ていった
「お前さ、好き勝手やって人傷つけて楽しいか?」
「傷つけてなんてないぞ!人聞き悪いこと言うな!!」
「傷つけてるから言ってんだよ。現に雪は傷ついてパニックを起こした」
「そんなのアイツが勝手に!」
蒼は顔を顰めた
「勝手に?お前がペンダントを捨てたと聞いたからだろ!?あのペンダントは雪の大切な物だった。それこそ精神を安定されるには1番必要なものだった。もうあいつにはあれと自分が生きてることしかないんだ!なのにお前はその大切な物を奪い挙句の果てには捨てた!だから雪の心は治りかけていた傷が開いた。全部お前の行動のせいだ。弱ってるところに追い打ちをかけたからだ!」
「っ、酷いぞ!みんなして俺をいじめて!!もう叔父さんに言いつけるからな!」
転校生くんはそう言って走って部屋を出た
「いいんでしょうか?」
「別にいい。あいつの言ってる叔父さん、雪の叔父でもあるし、なんならあの人の会社、雪の立ち上げたブランドのおかげでかなり稼いでるし、雪には頭が上がらないとはずだと思う。それに昔から雪のこと溺愛してたし」
「え、てことは雪と莉央は従兄弟ってことですか?」
「あぁ、まぁ、雪は知ってたようだけど一方的に知ってただけみたいだな」
「なぁ、おまえ、なんでそんなに雪のこと知ってんだ?お前とあの副委員のやろうは雪のなんなんだ?」
「それは俺らが話すより本人の口から聞いた方がいいだろ。これ、置いてくから使え。俺は奈緒の方手伝ってくる……………今度こそ頼んだからな」
そう言って蒼は飲み物などが入った袋を置いて、部屋から出ていった
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