会計のチャラ男は演技です!

りんか

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転校生

25.説明

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次の日
「あ、雪様!」
「葵くん」
「苗字が変わったって聞いたんですが何かあったんですか?」
「んーそんな重大なことじゃないよ~だから葵くんは気にしないでいいからねぇ、親衛隊の子たちにも伝えといてねぇ~」
そう言って雪は葵の頭を撫でて教室の方に向かった

「あ、居たー雪ちゃーん」
「あ、久しぶりですねぇ環境委員長~」
「急に実家に帰ったと思ったら苗字変わったって聞いたからびっくりしたよ」
「家で色々ねあってねぇー」
「そうなんだ。てか演技続けてるんだね。バラしたからやめたらいいのに」
「あ、そういえばそうでしたね」
ザワッ
教室がその言葉にざわついた

「ゆきゆき!!」
「ゆーくん!!」
ギュッ
2人は勢いよく雪に抱きついた

「「おかえり!!」」
「!、ただいま」
雪はそう言って2人の頭を撫でた

「あ、そうだゆきゆき、演技そのままね!」
「そうだよ!ゆーくんの素を知ってるのは僕達だけでいいの!それにゆきゆきの身を守るためにもその方がいいよ!」
「別に返り討ちにできるんだけどなぁ~」
「「僕達の言うこと聞けないの?」」
「うっ、分かったよ……」
「「ありがとう!」」
「で、ゆーくん苗字のことどうゆうこと?後、この人には近づいちゃダメって言ったよね?」
「苗字については後で教えるねぇ、環境委員長はなんか来たぁ」
「そっか~じゃあ環境委員長ばいばーい」
「ちょ、押さないでよ紅葉ちゃん」
「環境委員長、そっち黄葉だよぉ」
「え?いや、絶対紅葉ちゃんだよ」
「ふふ、ゆーくんせいかーい!さすがゆーくん!」
「え、あ、ごめんねっ黄葉ちゃん」
「じゃあ帰ってねー」
「ばいばーい」
2人は環境委員長を追い出していった。そしてその日の放課後

「雪、説明して欲しいんだがその後ろの2人は誰だ?」
「十夜で~す」
「時雨です」
雪の後ろには何故か2人がいた

「えーと、一応血の繋がった兄と弟」
「この前の人ですね。で、何故ここに?この学園には通ってなかったのでは?」
「転校してきました~」
「家から手配された僕の監視と護衛役です」
雪は二人を指さしてそう言った

「かん、し?な、で、?」
「それは今から話します。ってことで兄さん達は外にどうぞ」
「えぇーいちゃダメなの?」
「生徒会室は一般生徒進入禁止だからね」
「分かった。十夜兄さん出るよ」
「はいはい、分かった分かった」
2人は部屋の外に出ていった

「で、ゆきゆき苗字の件とか莉央君の件とかどういうこと!?」
「そうだな。面識があったのは初耳だ」
「面識があったのは僕がまだ心臓病で入院してた時の話ですよ、苗字の件は、僕が叔父さんの家の養子になったから変わっただけです」
「??ど、ゆ、?」
「えーと、僕の家は宮林家の分家で、宮林は父の旧姓なんですよ。で、宮林家のルールのひとつに宮林の名を継げるのは子供達の中で1人だけっていう規則がありまして、父の兄弟の中で宮林の名を継いだのは叔父さんで宮林家の現当主なんですよ。で、この前の一族会議で先代当主のお爺様に呼び出されて僕を正式な次期当主にするという話が出て、宮林の名を継ぐために叔父さんの養子になって苗字が宮林になったって言うわけです」
副会長以外は分かってなさそうな顔をしていた

「つまり、家を継ぐために叔父さんのところの容姿になったから苗字が宮林になったんです」
「なるほどな、宮林家はルールがめんどくさいとは聞いていたがやばいな」
「なら雪の件はどういうことだ?お前、面識あったんだろ?なんでお互い気づいてないだ?従兄弟なら名前で気づくだろ」
「あーそれが僕の家、莉央と里桜がいるんですよ」
「え?」
「違いわかんないよ?」
「あ、えーと、あの僕の従兄弟には転校生君ともう1人里に桜って書いてりおって読む子がいて、僕は、昔仲良かった子が僕の名前でリオってことしか知らなくて、どっちがどっちなのか分かっていなくて、僕は、転校生君のことを会ったことの無い方のりおだと認識してたんですけど、昔、仲良かった方のりおだって後々気づいて、色々見守ってたけど新入生歓迎会の件で我慢出来なくなって暴露して退学にしたって感じですね」
「ちなみにもう一人の里桜はもう家から追放されたけどね」
「入って来るなよ十夜兄さん」
「それに兄さんが莉央を退学にしたのはそれだけじゃないしね」
「二人とも入ってくるな!………まぁとりあえず大雑把な説明はそんな感じだよ」
「なるほど、めんどくさいですね」
「バッサリ言いますね副会長」
「俺らの家は上にいる代償に厳しいんだよ」
「ふさわしくなかった、即家から追放だしね」
「へぇー大変だね」
「そんな家に居てゆーくんは辛くないの?」
「んー、もう慣れたかな~」
「そっか、」
その後、雪は家についての質問攻めにあった
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