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本当は強いおじさん
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龍慈「はぁ…はぁ…はぁ…!!」
なるべく遠くに、見つからないように、無我夢中で走りやがて疲れて膝から崩れ落ちる。
龍慈「はぁ…はぁ…!」
息がうまくできない、死ぬ…
「大丈夫?」
龍慈「?…」
ぼやける視界、だが見覚えがある。
「わかる?」
龍慈「………あ…」
今日来ていた可哀想なおじさん、この時間まで飲んでいたようだ。
辰紀「救急車呼ぶかい?」
龍慈「…っ…」
竜「にーちゃーんー」
龍慈「!?」
身の毛立つ音、聞きたくない音…
竜「ひどいよ逃げるなんて」
龍慈「……く、来るな!」
竜「なんで?僕は無能な兄ちゃんと無能な両親を仲直りさせたいだけだよ?」
龍慈「ならほっといてくれよ…」
竜「……やーだ!」
龍慈「…」
辰紀「ちょっといいかな?」
目の前に立つ可哀想おじさん、今だけはなんか頼もしいような気もしない、いわば藁にもすがる思いとでも言おうか。
竜「なに?今兄ちゃんと話してるから退いてくれませんか?」
辰紀「いやね?退けようとは思ったんだけど…なんというか…」
竜「なに?」
辰紀「こんなにも怯えてる彼を見捨てるのは…大人としてなんか違うかなと…」
竜「は?」
辰紀「君の言いたいことはわかるよ?見知らぬ人にこんなこと言われたくないだろうしおじさん関係ないしね?…でも…」
龍慈「……」
辰紀「なんか可哀想になってきたんだ」
龍慈「!…」
竜「……くっだらね、そこどけよおっさん」
辰紀「お断りします」
竜「ち…らちあかねぇ」
突然走り出しおじさんに殴りかかる拳、たがおじさんはそれを簡単に受け止め跳ね返す。
龍慈「!?」
竜「!?」
ドサ!
何が起こったかわかっていない顔、男は立ち上がり再び拳を振りかざすが同じことの繰り返し、やがて男は逃げていった。
龍慈「……」
辰紀「ふぅ…あ、大丈夫!?」
心配そうに見る顔、あの時の顔とは違う。
龍慈「………あ、あ…大丈夫です?」
辰紀「よかったぁ…」
龍慈「…強いん…ですね…」
辰紀「あ、うん、おじさんねこれでも格闘技習ってたんだ…」
言われてみればかなりガタイのいい体つきをしている。
龍慈「あ…ありがとうございます…」
辰紀「いいよいいよ、それよりこれからどうするんだい?警察呼ぶ?」
龍慈「警察はちょっと…ネカフェに泊まります」
辰紀「そうか…気をつけて行くんだよ」
龍慈「はい…」
なるべく遠くに、見つからないように、無我夢中で走りやがて疲れて膝から崩れ落ちる。
龍慈「はぁ…はぁ…!」
息がうまくできない、死ぬ…
「大丈夫?」
龍慈「?…」
ぼやける視界、だが見覚えがある。
「わかる?」
龍慈「………あ…」
今日来ていた可哀想なおじさん、この時間まで飲んでいたようだ。
辰紀「救急車呼ぶかい?」
龍慈「…っ…」
竜「にーちゃーんー」
龍慈「!?」
身の毛立つ音、聞きたくない音…
竜「ひどいよ逃げるなんて」
龍慈「……く、来るな!」
竜「なんで?僕は無能な兄ちゃんと無能な両親を仲直りさせたいだけだよ?」
龍慈「ならほっといてくれよ…」
竜「……やーだ!」
龍慈「…」
辰紀「ちょっといいかな?」
目の前に立つ可哀想おじさん、今だけはなんか頼もしいような気もしない、いわば藁にもすがる思いとでも言おうか。
竜「なに?今兄ちゃんと話してるから退いてくれませんか?」
辰紀「いやね?退けようとは思ったんだけど…なんというか…」
竜「なに?」
辰紀「こんなにも怯えてる彼を見捨てるのは…大人としてなんか違うかなと…」
竜「は?」
辰紀「君の言いたいことはわかるよ?見知らぬ人にこんなこと言われたくないだろうしおじさん関係ないしね?…でも…」
龍慈「……」
辰紀「なんか可哀想になってきたんだ」
龍慈「!…」
竜「……くっだらね、そこどけよおっさん」
辰紀「お断りします」
竜「ち…らちあかねぇ」
突然走り出しおじさんに殴りかかる拳、たがおじさんはそれを簡単に受け止め跳ね返す。
龍慈「!?」
竜「!?」
ドサ!
何が起こったかわかっていない顔、男は立ち上がり再び拳を振りかざすが同じことの繰り返し、やがて男は逃げていった。
龍慈「……」
辰紀「ふぅ…あ、大丈夫!?」
心配そうに見る顔、あの時の顔とは違う。
龍慈「………あ、あ…大丈夫です?」
辰紀「よかったぁ…」
龍慈「…強いん…ですね…」
辰紀「あ、うん、おじさんねこれでも格闘技習ってたんだ…」
言われてみればかなりガタイのいい体つきをしている。
龍慈「あ…ありがとうございます…」
辰紀「いいよいいよ、それよりこれからどうするんだい?警察呼ぶ?」
龍慈「警察はちょっと…ネカフェに泊まります」
辰紀「そうか…気をつけて行くんだよ」
龍慈「はい…」
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