愛玩は夜になく

山代裕春

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化け物

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シミア「…」
「……」
大男はシミアの下腹部をなぞり、慈しむように眺める。
シミア「っ…」
「お前がいない間絶対逃げない方法を考えていた…」
シミア「!?」
「…ここに印を付けておこうか…」

トントントン…

シミア「ひ!」
「分かっている、そんな事をしてもお前の心は私には向かない」
シミア「…」
「だからヴァンフィールを殺そう」
シミア「!!?」
思いがけ無い言葉にシミアは再び絶句する。
「今私の使い魔を其方に向かわせている、何…あの駄犬なんぞ容易い」
シミア「や、やめろ!あの子は…!」
「ほらまた」
シミア「!…」
「お前は一度も私のことを思ってくれなかった…ならば息子であるヴァンフィールも同じであろう…」
シミア「…」
「私の事は思わず、何故息子は思われる…」
シミア「…あ…」
「私はただお前と一緒に居たかっただけだ…夜起きて隣で寝ているお前と息子を見ていたかった…」
シミア「…」
「私は人間でいう贅沢な事を望んだのか?」
シミア「………だまれ」
「…」
シミア「だまれ…だまれ…だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれぇ!!」
「…」
シミア「お前が僕に何をしたか知ってて言ってんのか?」
「…」
シミア「あの日…お前を殺そうとこの古城に来た…だが弱かった…」
「…」
シミア「私の身体を弄び挙げ句の果てに作り変えてあの子を産ませた…」
「……」
シミア「思われ無いだと?当然だろうあんな事をされて愛せなどと戯言を言うお前を愛せると思うか!!?」
「…」
シミア「死ねぇ!!化け物!!」
「………」
シミア「はぁ…」
「よくわかった…」

ゾクッ…!!

徐に動く手、それはシミアの顔を掴みキスをする、ねじ込む舌が口内を犯し、呼吸を阻む。
シミア「はぁ…はぁ…」
「ならば化け物らしく振る舞おう」
シミア「え?」
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