Reset sand

香川 みぃさ

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高校生の美咲

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ドキドキとしながら目を開けて検査薬を見ると、2本の線があった、、、。
えっ?これってどうゆう事?

陽性、、、。

妊娠している可能性があるということだった。
母に見せるのをためらいながらも渡した。
母は「そっか、、、」としばらく黙っていた。

しばらくして、
「明日産婦人科でちゃんと調べてもらおう、近場だと知り合いに出会うかもしれないから遠くの病院に行こう。」
と言われた。

頭の中はめちゃくちゃだった。
まだはっきり決まった訳では無いと言い聞かせていた。
まだはっきりしないし、はっきりしてから彼氏には言おうと決めていた。

まだ高校三年生、夢もある、赤ちゃんなんて考えたこともなかった。よくテレビで高校生の妊娠や中絶について問題になっていても、彼氏と性行為もしていて可能性はあるのにどこか他人事だった。

彼に話したらなんて言うだろう。さすがに産めないし、お互い学生で育てていける訳は無かった。

次の日、
車の中で母と話をしていた。
「赤ちゃんが出来ていたとしても、わかってるよね?あなたたちは高校生で、仕事もしてないし赤ちゃんを育てるなんて無理だし。あなたはまだ若いからまた妊娠はできるし、可哀想だけど中絶するしかないからね。」
「ぅん、、、わかってるよ。」
まだ自分のお腹に命がいるなんてピンとこなかった。

1時間くらい車で走った所にある個人病院だった。メガネをかけたおじいちゃん先生が出てきて、尿検査をしてくる様に言われた。
おしっこを取ってナースさんに渡し。しばらく待った。また診察室に呼ばれて、先生に診察台に横になる様言われた。
お腹にジェルを塗られて機械を当てる。

その機械のコードの先にモニターが付いていた。そのモニターには白黒の物が映っていて先生が機械を動かしている。先生の手が止まり映し出された映像に私はゴクリと息をのんだ、、、。



小さな頭と胴体、手足。ハッキリとは映っていた。
小さな手足がピクピクと動いていて、胴体の右上の辺りに鼓動があった。
小さな体で懸命に生きようとしている。

ポタポタと涙が頬を伝っていった。
横を見ると母も泣いていた、、、。

学校の事、夢の事、彼氏の事は頭に無くなっていた。
殺せない、、、
この頑張って脈打つ小さな命。
この子を、この命を守れるのは私だけ、、、ただそう思った。

先生によると現在妊娠16週と2日で出産予定は12月ということだった。
16週に入った赤ちゃんは胎児と言われ
人間として扱われる、中絶が選択肢としてあるのは15週までとのことだった。
病院で中絶してくれるところはない。とハッキリ言われた。

でも私の頭に中絶という言葉は無くなっていた。
この子を産みたい。この命を私が守らなければ。と強く思っていた。




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