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翌日……
頭も身体も疲れていたせいか部屋に帰りシャワーを浴びた後はそのままベッドに倒れ混みぐっすりと寝ていたようだ。
キッチンからは味噌汁の匂いが漂って食欲を注いだ。
そういえば昨日の昼過ぎに食べてから朝まで何も食べてなかった。
ベッドから這い出てリビングに向かうとキッチンにはエプロンを着けた渉が食事の準備をしていた。
「おはよ、昨日はお疲れ。良く寝ていたけど大丈夫か?」
「おはよー、こっちに帰ってたんだね。気付かなかった。ゴメンね」
「仕方ないさ、あんな事があったんだから。
ご飯出来てるから食べよう。
それとも先にシャワー浴びるか?」
「んー、先にシャワー浴びてくる。
ご飯、ありがとう」
「どういたしまして…」
バスルームに行き熱めのシャワーを浴びて目を覚ます。
頭にタオルを巻き軽く化粧水で整えてからリビングに行き椅子に座ると次々に料理を並べられた。
渉は高校から独り暮らしをしていたから一通り出来る。
料理も凝り性なせいかプロ級だと私は思っている。
純和食…これぞ日本の朝食だと言わんばかりの白米、味噌汁、汐鯖、納豆、漬物が並んでいる。
朝食を終えて軽く食器を水洗いしてから食洗機にかける。
忙しくなければ手洗いだが慌ただしい時には文明の利器をフル活用する。
メイクをしてスーツに着替えるとテーブルにコーヒーが出ていた。
「今日は車で送るから慌てなくても時間は未だ大丈夫。コーヒーでも飲んで。」
普段は地下鉄で通勤している。
会社までは乗り換えなしで30分掛かるが車なら10分だ。
コーヒーを飲み一息つく。
コーヒーも渉の拘りで薫り高く鼻孔を擽る。
カップを片付けソファーに置いたジャケットとバックを手にした時に渉が目の前の立った。
「ちょっとだけ…千比絽を充電させて…」
私の頤を掴み顔を上げ唇を塞ぐ。
最初は軽く啄むようなキスが少しずつ深いものに変わっていく。
一ヶ月振りの渉のキス……。
私も相当に渉不足だ。
もし…今日が休みだったら間違いなく寝室に逆戻りしていたはず……。
ゆっくり唇が離れた。
「今日は報告書を出すだけだから早く帰れる。
久し振りに待ち合わせしてデートしよう」
「でも…今日は…私も報告書だけだけど花束の件が有るから…何時になるか…」
「そうだったな。俺もその場に立ち合う事になってるから大丈夫。
デートは嫌?」
「ううん、嫌じゃない。じゃあ報告書を早く仕上げるね」
今度は私から渉に軽くキスして渉もビジネスバックを持ち一緒に部屋を出た。
会社に着きお互いの部署に向かう。
パソコンを立ち上げて報告書の作成を行う。
内線が入り時計を見ると11時ちょっと前。
報告書も7割程出来上がっていた。
電話の内容は聞かずとも解る。
上層フロアに有る会議室に11時30分に来て欲しいと伝えられた。
私は直ぐに今回の事を纏めた書類をバインダーに入れた。
報告書には未だ昨日の件は入力してない。
書くか書かないかは会長の判断による。
課長に会議室に行く事を告げた。
課長も昨日の件は聞いていたようで直ぐに了承を得て会議室に向かった。
会議室に入ると既に会長、社長、雛形専務、渉が座っていた。
その向かい側には雛形専務の娘、雛形京子が座っている。
雛形さんは何故呼ばれたのか解って無いようだ。
「遅くなり申し訳ありません」
会議室に入ってきた私を訝しげに見詰めてきた。
私は渉の隣に座り雛形さんと対面する形になった。
「では、華村さんから報告をお願いします。」
社長の言葉に私がバインダーから書類を出して話始めた。
「昨日のパーティでトラブルが有りました。
会長と社長に贈呈される花束が注文されてないと。
注文書には確かに書かれてましたが発注した後にキャンセルの電話があったと。
そのキャンセルの電話はスタッフの清宮さんがした事は解っています。
ただ、清宮さんは頼まれてしたと…
清宮さんに頼んだのは雛形さん、貴女ですね?」
私の問い掛けに雛形さんは真っ向から否定した。
「私はそんな事頼んでません。私はスタッフではないし…何故そんな事しないとならないの?」
「私にも解りません。ですが…その事によりパーティが台無しになってしまったかも知れません。」
「私もパーティに出席していたけどちゃんと花束贈呈されてたじゃない。」
「はい、それはここに居る斉條さんが助けてくれたからこそ準備が間に合いました。もし…斉條さんがいなければパーティは台無しでした」
そう…花束を用意できたのは渉が伝手を辿り頭を下げてくれたからこそ。
「華村さんのミスなのに斉條さんに助けてもらったの?斉條さんの足を引っ張ってばかりね」
「何故私のミスなんでしょう?」
「だってキャンセルの電話したのは華村さんだって……聞いたわよ」
雛形さんの言葉に渉が口角を上げた。
「おかしいですね。キャンセルの電話したのは華村だとは言ってませんよ?誰から聞いたのですか?」
「えっ…それは……」
「確かに藤花花壇にキャンセルの電話をしたのは担当者華村だと聞きましたが実際は清宮さんです。
清宮さんには他言無用と言ってあります。
この話は会長や社長、雛形専務にも言ってません。
雛形さん、貴女は誰から聞いたのですか?」
「そ、それは……」
雛形さんは問い掛けに答える事が出来なくなっていた。
そう…私の名前でキャンセルの電話があった事を知るのはミーティングルームにいた人間と清宮さんと渉以外は清宮さんに頼んだ人間しか知らない事。
それを知っていた人間が犯人だ。
頭も身体も疲れていたせいか部屋に帰りシャワーを浴びた後はそのままベッドに倒れ混みぐっすりと寝ていたようだ。
キッチンからは味噌汁の匂いが漂って食欲を注いだ。
そういえば昨日の昼過ぎに食べてから朝まで何も食べてなかった。
ベッドから這い出てリビングに向かうとキッチンにはエプロンを着けた渉が食事の準備をしていた。
「おはよ、昨日はお疲れ。良く寝ていたけど大丈夫か?」
「おはよー、こっちに帰ってたんだね。気付かなかった。ゴメンね」
「仕方ないさ、あんな事があったんだから。
ご飯出来てるから食べよう。
それとも先にシャワー浴びるか?」
「んー、先にシャワー浴びてくる。
ご飯、ありがとう」
「どういたしまして…」
バスルームに行き熱めのシャワーを浴びて目を覚ます。
頭にタオルを巻き軽く化粧水で整えてからリビングに行き椅子に座ると次々に料理を並べられた。
渉は高校から独り暮らしをしていたから一通り出来る。
料理も凝り性なせいかプロ級だと私は思っている。
純和食…これぞ日本の朝食だと言わんばかりの白米、味噌汁、汐鯖、納豆、漬物が並んでいる。
朝食を終えて軽く食器を水洗いしてから食洗機にかける。
忙しくなければ手洗いだが慌ただしい時には文明の利器をフル活用する。
メイクをしてスーツに着替えるとテーブルにコーヒーが出ていた。
「今日は車で送るから慌てなくても時間は未だ大丈夫。コーヒーでも飲んで。」
普段は地下鉄で通勤している。
会社までは乗り換えなしで30分掛かるが車なら10分だ。
コーヒーを飲み一息つく。
コーヒーも渉の拘りで薫り高く鼻孔を擽る。
カップを片付けソファーに置いたジャケットとバックを手にした時に渉が目の前の立った。
「ちょっとだけ…千比絽を充電させて…」
私の頤を掴み顔を上げ唇を塞ぐ。
最初は軽く啄むようなキスが少しずつ深いものに変わっていく。
一ヶ月振りの渉のキス……。
私も相当に渉不足だ。
もし…今日が休みだったら間違いなく寝室に逆戻りしていたはず……。
ゆっくり唇が離れた。
「今日は報告書を出すだけだから早く帰れる。
久し振りに待ち合わせしてデートしよう」
「でも…今日は…私も報告書だけだけど花束の件が有るから…何時になるか…」
「そうだったな。俺もその場に立ち合う事になってるから大丈夫。
デートは嫌?」
「ううん、嫌じゃない。じゃあ報告書を早く仕上げるね」
今度は私から渉に軽くキスして渉もビジネスバックを持ち一緒に部屋を出た。
会社に着きお互いの部署に向かう。
パソコンを立ち上げて報告書の作成を行う。
内線が入り時計を見ると11時ちょっと前。
報告書も7割程出来上がっていた。
電話の内容は聞かずとも解る。
上層フロアに有る会議室に11時30分に来て欲しいと伝えられた。
私は直ぐに今回の事を纏めた書類をバインダーに入れた。
報告書には未だ昨日の件は入力してない。
書くか書かないかは会長の判断による。
課長に会議室に行く事を告げた。
課長も昨日の件は聞いていたようで直ぐに了承を得て会議室に向かった。
会議室に入ると既に会長、社長、雛形専務、渉が座っていた。
その向かい側には雛形専務の娘、雛形京子が座っている。
雛形さんは何故呼ばれたのか解って無いようだ。
「遅くなり申し訳ありません」
会議室に入ってきた私を訝しげに見詰めてきた。
私は渉の隣に座り雛形さんと対面する形になった。
「では、華村さんから報告をお願いします。」
社長の言葉に私がバインダーから書類を出して話始めた。
「昨日のパーティでトラブルが有りました。
会長と社長に贈呈される花束が注文されてないと。
注文書には確かに書かれてましたが発注した後にキャンセルの電話があったと。
そのキャンセルの電話はスタッフの清宮さんがした事は解っています。
ただ、清宮さんは頼まれてしたと…
清宮さんに頼んだのは雛形さん、貴女ですね?」
私の問い掛けに雛形さんは真っ向から否定した。
「私はそんな事頼んでません。私はスタッフではないし…何故そんな事しないとならないの?」
「私にも解りません。ですが…その事によりパーティが台無しになってしまったかも知れません。」
「私もパーティに出席していたけどちゃんと花束贈呈されてたじゃない。」
「はい、それはここに居る斉條さんが助けてくれたからこそ準備が間に合いました。もし…斉條さんがいなければパーティは台無しでした」
そう…花束を用意できたのは渉が伝手を辿り頭を下げてくれたからこそ。
「華村さんのミスなのに斉條さんに助けてもらったの?斉條さんの足を引っ張ってばかりね」
「何故私のミスなんでしょう?」
「だってキャンセルの電話したのは華村さんだって……聞いたわよ」
雛形さんの言葉に渉が口角を上げた。
「おかしいですね。キャンセルの電話したのは華村だとは言ってませんよ?誰から聞いたのですか?」
「えっ…それは……」
「確かに藤花花壇にキャンセルの電話をしたのは担当者華村だと聞きましたが実際は清宮さんです。
清宮さんには他言無用と言ってあります。
この話は会長や社長、雛形専務にも言ってません。
雛形さん、貴女は誰から聞いたのですか?」
「そ、それは……」
雛形さんは問い掛けに答える事が出来なくなっていた。
そう…私の名前でキャンセルの電話があった事を知るのはミーティングルームにいた人間と清宮さんと渉以外は清宮さんに頼んだ人間しか知らない事。
それを知っていた人間が犯人だ。
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