私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校1年生 9

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─文化祭初日

四人でクラスの出し物やクラブの展示を見て回っていた。

写真部では部員達が写したら写真が色々な形で展示されていた。

猫があくびをしている写真…

小さな女の子が赤ちゃんに手を握られて笑いかけている…… 

海には遠くに映る大型船が夕陽を背にして映るシルエット……


日常の一部を切り取られた写真に私もその時間を共有出来た。

写真部の部室の一画で写真を撮って貰えるようになっていた。
写真部の部員の勉強の為でも有るが毎年ここで一緒に写真を撮る事でカップルが出来ることで有名です。


私と祐佳が一緒に写真を撮って貰おうと言うと兄さんが反対してきた。

「何で千比絽と祐佳なんだ?」

「プロって訳じゃないけど…
セミプロに写真を撮って貰えるって中々無いじゃない?
だから祐佳と…」

「千比絽は渉と撮って貰えよ、俺が祐佳と撮る。」

「じゃあさ、千比絽と渉さん、私と東吾、それから千比絽と私で写してもらえば良いんじゃない?
モチロン代金は……?」

「判ったよ!俺が払えば良いんだろが…その代わり渉が昼飯奢れよ。」

「判った判った。昼飯は奢るよ。」


そうして私と渉さん、兄さんと祐佳、私と祐佳で写真を撮って貰った。

祐佳と私の写真は二枚写して貰いました。
写真は1枚500円です。

写真は1時間後には出来上がるらしいのでその間にまた校内巡りです。

昨年度卒業したばかりですから渉さんも兄さんも見知った顔ぶれに出会うと挨拶されます。
中々進めません…
渉さんも兄さんも女性に人気があったので黄色い声も聞こえてきます。
未だに人気は衰えてないようです

黄色い声の中には私への中傷も混じっているのも聞こえてきます。
しかし私に聞こえているって事は他の3人にも聞こえているんです。
祐佳がその声の方に向けて…

「誹謗中傷してる声がするけど…そんな言葉しか出せない人間に誰が好意を向けてくれるの?
敵意を剥き出しにしている姿は…他人に見られてるのよ?
その姿が美しいとは誰も思わない。」

祐佳の言葉に女生徒達は俯いてしまった。
そしてそそくさとその場を離れていった。

祐佳はなに食わぬ顔で兄の手を繋ぎ歩きだした。
渉さんが私の手を取り祐佳達の後ろを追いかけるように歩いた。

お昼は焼きそばとおでん、お好み焼きを買い体育館に設置されたテーブルと椅子に腰かけて食べました。

焼きそばは中々の美味しさです。
おでんも大根は味が滲みてめちゃめちゃ美味しい!!!

文化祭に飲食店でおでんが出されるのは初めてらしく中々の評判です!


デザートにはクレープです。
私はシンプルにチョコバナナの生クリーム入り。
祐佳はイチゴと生クリームです。

嬉しそうに食べる私たちを見た渉さんと兄さんはデザートは別腹の意味が判ったような気がすると呆れてました。

──しっかり食べてもデザートは別ナンですが何か?──


お昼を食べた後は写真を受け取りました。
それぞれ2枚ずつ……

写真に写る渉さんはやっぱりカッコいいです。
王子様です!

祐佳と写した写真を見てやっぱり写真部の人達は上手だなぁと……
祐佳はモチロン綺麗で可愛いけど私すら可愛いく写ってる……
修正してくれたのだろうか?


色々と回りながらも私達は文化祭初日を終えた。

明日は一般人の方達も見に来る。
忙しくなります。














───文化祭2日目

今日も7時に登校しました。
そしてメイド服に着替えました。
メイド服を着ました。
メイクされました。

そして鏡で見ました……
誰ですかこれは?って言うくらい可愛く仕上がってます~!!!
ツインテールって初めてしました!
祐佳は……
なんだろう……本当に同じ人間なのかと思ってしまう─
神様はやっぱり不公平です…

祐佳がメイド服を着てメイクすると外国の貴族のお屋敷にいる本物のメイドさんみたいです!!!
お人形さんのようです。

クラスメイト達がパシャパシャとカメラで写真を撮ってます。
クゥ~私もカメラを持ってくれば良かったと後悔しました。


次々とメイドさん達が出来上がり執事君達も準備が出来ました。
あと、10分で始まります。
入り口に立ちお客様をお出迎えします。


「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」

「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」


来られたお客様は最初はビックリしましたが祐佳のメイド姿を見て溜め息が出ていたり一緒に写真を撮らせて下さいと申し込んで来る人達であっという間に評判になり廊下には沢山のお客様が並び一時的に入場制限が出来てしまいました。

──あっ、一緒に写真は祐佳は丁寧にお断りしてました───

予想外に繁盛してしまったので急遽クッキーを追加で作りました。
ケーキは毎日作ってましたがクッキーは日持ちするので大量に作っていたのに無くなりました。
コーヒーも紅茶もソフトドリンクも手の空いた人達が買い出しに行きました。


そして…夕方に渉さんと兄さんがいきなり来ました。
私と祐佳のメイド姿を見るために…
私達が頑なにいつメイド姿になるのか言わなかったので今日と明日は内緒で来るつもりだったと……

やられました……


祐佳のメイド姿に兄さんは見惚れて照れてました。

私は……渉さんに見られて恥ずかしがっていたら耳元で「可愛い!」と言われ真っ赤になってしまいました。


そんな私達の姿をこっそりクラスメイト達が写真に撮っていたのを知ったのは文化祭が終わり写真を貰った時でした








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