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出逢い
高校1年生 10
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──文化祭最終日
連日賑わいを見せた文化祭もフィナーレを迎えようとしていた。
最終日は16時迄となっていて最後のお客様を見送ってメイド&執事カフェは終了した。
3日間の売上金額は1年生で過去最高額となり今回の文化祭1位となった。
今までの文化祭の中で1年生が1位となった事がない。
後々迄記録が破られる事がなかった。
体育祭でも思ったけど皆で作り上げた物を無くしてしまうのは何て寂しいのだろう。
でも…ただ壊すわけではない。
思い出が無くなる訳でもない。
初めての高校生活でクラス中で一致団結して作り上げた事はただただ嬉しく楽しくて…
あまり交流の無かったクラスメイトと話したり行動する事で楽しい学校生活に変われた。
片付けた後は後夜祭が待っていた。
3日間の文化祭で学年別の売上1位と総合1位のクラスが表彰される。
クラスを代表して実行委員の祐佳が前に出た。
その後はダンスタイムがある。
ダンスタイムは文化祭の写真と同じくカップルが出来易く女子は目当ての男子に声を掛けたりする。
肉食系女子はいつの時代もいるものです。
モチロン草食系男子も……
楽しくダンスしている生徒たちを見ながら私は壁の花と化していた。
見ているだけでも楽しい。
祐佳は実行委員の為ダンスタイムもまだまだ仕事してます─
壁の花となっている私の横に誰かが立った。
くっつきすぎ!!
そう思い素早く立ち去ろうとすると腕を掴まれた!!
睨み付けようと振り替えればそこには渉さんがいた。
「えぇ~!な、な、何で?ここに?」
「生徒会と文化祭実行委員会からの招待があれば卒業生も後夜祭に参加できるんだ。ほら、あっちの方にも卒業生が来てるだろ?」
そう言われてみれば………
在校生は制服だしちらほら私服を着た人達がいる。
「来るなら教えてくれたら良かったのに……変質者かと思って…怖かったです!」
「ゴメンゴメン!大学の図書館にいたら東吾から連絡来ていきなり行くぞって無理矢理連れてこられた…」
兄さんらしいです──
しかし…その肝心の兄さんはいずこにとキョロキョロ探してみると…
祐佳にこき使われていました。
立ってるものは彼氏でも使え─
兄さんは間違いなく祐佳に尻に敷かれてる……
惚れた弱味でしょうか……
嬉しそうに手伝っているのでほかっておきます。
「ちょっと出よう…」
そう言われて体育館の外に出ました。
昼間はまだ暑い位だけど夜ともなれば肌寒くなり体育館の熱気になれていた身体は外に出るとブルッと震えた。
「寒い?」
「中が暑い位だったから…慣れたら平気……」
そう言って歩きだしたら肩に温かい物が掛けられた。
渉さんが着ていたジャケットを掛けてくれた。
「渉さんが風邪引いちゃう!」
「大丈夫、千比絽が風邪引く方が辛いから…」
渉さんのジャケットからふわっと香る香水の匂い……
抱き締められてるような錯覚に陥り一人悶えてます。
体育館からのざわめきも遠い中庭の芝生に渉さんが座り横に座ろうとすると腕を引っ張られ渉さんの足の間に座らされた。
後ろから抱き締められるような形です。
肩には渉さんの顔が乗せられてます。
ドキドキしてます!!
渉さんに聞こえてしまいそう…
「やっと二人でゆっくり出来た。」
渉さんの言葉に思い返してみると私も渉さんもずっと二人きりに中々なれていなかった。
お互いに大学祭、文化祭の準備があった。
渉さんは文化祭に来てくれたけど兄さんと一緒だったし……
私は渉さんと会えるだけで嬉しくて気にしてなかったけど渉さんは寂しかったのかな?
首にかかる渉さんの熱い吐息で心臓がドキドキし過ぎて持ちそうにありません!!
「千比絽、文化祭お疲れ様。」
「はい!頑張りました!」
「メイドさん、可愛かった。でもちょっとモヤモヤした…」
「な、何でですか?本当は似合って無かったですか?」
「違う…可愛い過ぎて誰にも見せたくなかった。」
耳元で言われて熱があるのかって言うくらい顔が赤くなったのが自分でも判る。
「あ…の…えっと……」
「千比絽……」
頤を掴まれ渉さんの唇が近寄ると自然と目を閉じていた。
重なった唇から熱が伝わる。
「ん…渉さ…ん……」
「好きだよ…」
渉さんの言葉に笑顔で応える。
抱え込まれるように抱き締められる腕に力がこもる。
腕の強さが心地いい。
「そろそろ戻ろうか。東吾達が心配しているかもしれない…」
頷き立ち上がると不意に唇にキスされた。
驚いた顔をしていると手を差し出された。
その手を取り体育館へと向かった。
連日賑わいを見せた文化祭もフィナーレを迎えようとしていた。
最終日は16時迄となっていて最後のお客様を見送ってメイド&執事カフェは終了した。
3日間の売上金額は1年生で過去最高額となり今回の文化祭1位となった。
今までの文化祭の中で1年生が1位となった事がない。
後々迄記録が破られる事がなかった。
体育祭でも思ったけど皆で作り上げた物を無くしてしまうのは何て寂しいのだろう。
でも…ただ壊すわけではない。
思い出が無くなる訳でもない。
初めての高校生活でクラス中で一致団結して作り上げた事はただただ嬉しく楽しくて…
あまり交流の無かったクラスメイトと話したり行動する事で楽しい学校生活に変われた。
片付けた後は後夜祭が待っていた。
3日間の文化祭で学年別の売上1位と総合1位のクラスが表彰される。
クラスを代表して実行委員の祐佳が前に出た。
その後はダンスタイムがある。
ダンスタイムは文化祭の写真と同じくカップルが出来易く女子は目当ての男子に声を掛けたりする。
肉食系女子はいつの時代もいるものです。
モチロン草食系男子も……
楽しくダンスしている生徒たちを見ながら私は壁の花と化していた。
見ているだけでも楽しい。
祐佳は実行委員の為ダンスタイムもまだまだ仕事してます─
壁の花となっている私の横に誰かが立った。
くっつきすぎ!!
そう思い素早く立ち去ろうとすると腕を掴まれた!!
睨み付けようと振り替えればそこには渉さんがいた。
「えぇ~!な、な、何で?ここに?」
「生徒会と文化祭実行委員会からの招待があれば卒業生も後夜祭に参加できるんだ。ほら、あっちの方にも卒業生が来てるだろ?」
そう言われてみれば………
在校生は制服だしちらほら私服を着た人達がいる。
「来るなら教えてくれたら良かったのに……変質者かと思って…怖かったです!」
「ゴメンゴメン!大学の図書館にいたら東吾から連絡来ていきなり行くぞって無理矢理連れてこられた…」
兄さんらしいです──
しかし…その肝心の兄さんはいずこにとキョロキョロ探してみると…
祐佳にこき使われていました。
立ってるものは彼氏でも使え─
兄さんは間違いなく祐佳に尻に敷かれてる……
惚れた弱味でしょうか……
嬉しそうに手伝っているのでほかっておきます。
「ちょっと出よう…」
そう言われて体育館の外に出ました。
昼間はまだ暑い位だけど夜ともなれば肌寒くなり体育館の熱気になれていた身体は外に出るとブルッと震えた。
「寒い?」
「中が暑い位だったから…慣れたら平気……」
そう言って歩きだしたら肩に温かい物が掛けられた。
渉さんが着ていたジャケットを掛けてくれた。
「渉さんが風邪引いちゃう!」
「大丈夫、千比絽が風邪引く方が辛いから…」
渉さんのジャケットからふわっと香る香水の匂い……
抱き締められてるような錯覚に陥り一人悶えてます。
体育館からのざわめきも遠い中庭の芝生に渉さんが座り横に座ろうとすると腕を引っ張られ渉さんの足の間に座らされた。
後ろから抱き締められるような形です。
肩には渉さんの顔が乗せられてます。
ドキドキしてます!!
渉さんに聞こえてしまいそう…
「やっと二人でゆっくり出来た。」
渉さんの言葉に思い返してみると私も渉さんもずっと二人きりに中々なれていなかった。
お互いに大学祭、文化祭の準備があった。
渉さんは文化祭に来てくれたけど兄さんと一緒だったし……
私は渉さんと会えるだけで嬉しくて気にしてなかったけど渉さんは寂しかったのかな?
首にかかる渉さんの熱い吐息で心臓がドキドキし過ぎて持ちそうにありません!!
「千比絽、文化祭お疲れ様。」
「はい!頑張りました!」
「メイドさん、可愛かった。でもちょっとモヤモヤした…」
「な、何でですか?本当は似合って無かったですか?」
「違う…可愛い過ぎて誰にも見せたくなかった。」
耳元で言われて熱があるのかって言うくらい顔が赤くなったのが自分でも判る。
「あ…の…えっと……」
「千比絽……」
頤を掴まれ渉さんの唇が近寄ると自然と目を閉じていた。
重なった唇から熱が伝わる。
「ん…渉さ…ん……」
「好きだよ…」
渉さんの言葉に笑顔で応える。
抱え込まれるように抱き締められる腕に力がこもる。
腕の強さが心地いい。
「そろそろ戻ろうか。東吾達が心配しているかもしれない…」
頷き立ち上がると不意に唇にキスされた。
驚いた顔をしていると手を差し出された。
その手を取り体育館へと向かった。
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