私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

文字の大きさ
33 / 83
出逢い

高校1年生 12

しおりを挟む
───大学祭2日目

今、祐佳と大学前にいます。
普段の服装とヘアスタイルではバレてしまうだろうと言うことで変装してます。

私が普段選ぶ服を祐佳が着て祐佳が普段選ぶ服を私が着る。
髪もアップにしたりメイクをしてサングラスをかけます。

自分じゃないみたい─!

これならバレない─!

お互いにガッツポーズをして……




いざ!!出陣!!!





構内を二人でキョロキョロしながらサークルを探す。

二人が所属するサークル名は「経済学研究サークル」

経済に関係するあらゆる事を調べたりする。
割りと古いサークルではあるが堅苦しさは無いと言う。


祐佳が宥めすかしながら兄さんから聞き出したサークルのある場所の方向に行く。

途中祐佳は色んな男性から声をかけられる。

ナ、ナ、ナンパだぁ!


──因みに私は声は掛けられてはいません!!
それが何か?──


祐佳は軽くあしらいながら進んでいく!
ずんずん先に進むと何やら広場で何かをしている。

配られたチラシを見ると「Mr.レディコンテスト開催」とある。


つまりは女装コンテスト??

へぇ~やっぱりって凄いなあと思いながら広場を横切ろうとしていたその時に祐佳が固まって止まってます。

「ねぇ、祐佳。どうしたの?気分悪い?」

祐佳の肩をトントン叩きますが中々意識が戻ってこない!


「祐佳ってば、どうしたの?」

「千比絽…………あれって……」

祐佳の指差す方を見ました。
その指の先には綺麗な女性が二人立っていました。

私は何故祐佳がその女性達を指差すのか最初は解らなかった。
解らなかったからよく見た。
よ~く見ると見た事がある人だ。
知ってる人だ。
二人の内一人は長い付き合いのある人だ。
そう長い付き合いの人…
産まれた時からの付き合いだ。



兄さんです!?!?!?



兄さんが綺麗なドレスを着て化粧してステージの横にいます!!!
そして兄さんの横に並んで立っているのは────



わ、渉さん…!?!?!?





私達は目が点になっていました。
ステージの横から視線が外せません……
何故だか祐佳と手を強く握ってました……
握ってないと不安だからです……


ステージの司会の人が次々に紹介します……
私達は周りの喧騒が聞こえなくなっていた。
ただただ立っているのがやっとでした。
この衝撃は未だに忘れてません。
時折思い出しては溜め息が出てます。


やっと落ち着いたのか祐佳がボソッと言いました。

「東吾がやたら今日は忙しいから絶対に来るなって言っていたんだよね。当番なら忙しいのは私も経験したから解っているからって言ったのよ。大学は高校とは違うから危ないって言っていたけど……
本当は………これを私達に見られたくなかったからだね……」

祐佳の言葉に頷いた。
そりゃあ……見られたくなかったよね。

私はそのままステージ上の二人の写真何枚か写した。
そして……黙ってその場を去った。

















────自宅


その日祐佳は私の家に泊まる事にした。
祐佳のご両親は私の家に泊まるならばと了解を得ている。

夜遅くに兄さんが渉さんを連れて帰宅した。
私の部屋に二人とも来て貰った。


入ってきた二人は私達の様子がおかしいのに気付いて心配してきた。

「どうした、祐佳?具合が悪いのか?辛いなら送っていくぞ?」

「千比絽も…何かあったの?顔色が良くない……風邪引いたのか?」

二人とも心配してくれてる。
優しい……

私達二人は顔を見合わせて渉さんと兄さんの前に数枚の写真を出した。

兄さんが写真を手に取り確認をして行く内に顔色が変わっていった。
渉さんも兄さんの様子がおかしいので写真を取り上げて内容を見た。

二人して顔が真っ青になった。







「ねぇ?どういう事か説明してくれるかな?東吾さん…?」

「渉さん…これは何ですか?訳を聞かせて下さい……」

ニコリともしない私達を前に逃げられないと覚悟したのか兄さんが話始めた。







要約するとサークル内の予算が足りなくて何とかしたいと思った矢先にMr.レディコンテストがあった。
優勝賞金は20万──

そこで白羽の矢が立ったのが兄さんと渉さんと二回生の先輩だった。
コンテストは2日目だから初日に休みをもらい私達を案内すれば2日目は来ないだろうと……

女装するのが知られたら恥ずかしいから言えなかったと………


私達はふか~い溜め息を吐いた。
溜め息を吐いた後……
握りしめていた手がプルプル震えてきた……
止めようとしても止まらない……

もう…

ダメだ……

止められない……!


私達は二人で大笑いしてしまった!

ずっと我慢していたんです!!

だって……!

普段カッコつけてる兄さんがメイクをしてドレスを着ているんですよ?

普段涼しげな顔でなんでもそつなくこなしている渉さんがメイクをしてドレスを着ているんですよ?


笑ってはダメって思えば思うほど止まらなくなりました!!






だ、だ、誰か止めてくださ~い!!
しおりを挟む
感想 46

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

処理中です...