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出逢い
高校1年生 12
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───大学祭2日目
今、祐佳と大学前にいます。
普段の服装とヘアスタイルではバレてしまうだろうと言うことで変装してます。
私が普段選ぶ服を祐佳が着て祐佳が普段選ぶ服を私が着る。
髪もアップにしたりメイクをしてサングラスをかけます。
自分じゃないみたい─!
これならバレない─!
お互いにガッツポーズをして……
いざ!!出陣!!!
構内を二人でキョロキョロしながらサークルを探す。
二人が所属するサークル名は「経済学研究サークル」
経済に関係するあらゆる事を調べたりする。
割りと古いサークルではあるが堅苦しさは無いと言う。
祐佳が宥めすかしながら兄さんから聞き出したサークルのある場所の方向に行く。
途中祐佳は色んな男性から声をかけられる。
ナ、ナ、ナンパだぁ!
──因みに私は声は掛けられてはいません!!
それが何か?──
祐佳は軽くあしらいながら進んでいく!
ずんずん先に進むと何やら広場で何かをしている。
配られたチラシを見ると「Mr.レディコンテスト開催」とある。
つまりは女装コンテスト??
へぇ~やっぱりって凄いなあと思いながら広場を横切ろうとしていたその時に祐佳が固まって止まってます。
「ねぇ、祐佳。どうしたの?気分悪い?」
祐佳の肩をトントン叩きますが中々意識が戻ってこない!
「祐佳ってば、どうしたの?」
「千比絽…………あれって……」
祐佳の指差す方を見ました。
その指の先には綺麗な女性が二人立っていました。
私は何故祐佳がその女性達を指差すのか最初は解らなかった。
解らなかったからよく見た。
よ~く見ると見た事がある人だ。
知ってる人だ。
二人の内一人は長い付き合いのある人だ。
そう長い付き合いの人…
産まれた時からの付き合いだ。
兄さんです!?!?!?
兄さんが綺麗なドレスを着て化粧してステージの横にいます!!!
そして兄さんの横に並んで立っているのは────
わ、渉さん…!?!?!?
私達は目が点になっていました。
ステージの横から視線が外せません……
何故だか祐佳と手を強く握ってました……
握ってないと不安だからです……
ステージの司会の人が次々に紹介します……
私達は周りの喧騒が聞こえなくなっていた。
ただただ立っているのがやっとでした。
この衝撃は未だに忘れてません。
時折思い出しては溜め息が出てます。
やっと落ち着いたのか祐佳がボソッと言いました。
「東吾がやたら今日は忙しいから絶対に来るなって言っていたんだよね。当番なら忙しいのは私も経験したから解っているからって言ったのよ。大学は高校とは違うから危ないって言っていたけど……
本当は………これを私達に見られたくなかったからだね……」
祐佳の言葉に頷いた。
そりゃあ……見られたくなかったよね。
私はそのままステージ上の二人の写真何枚か写した。
そして……黙ってその場を去った。
────自宅
その日祐佳は私の家に泊まる事にした。
祐佳のご両親は私の家に泊まるならばと了解を得ている。
夜遅くに兄さんが渉さんを連れて帰宅した。
私の部屋に二人とも来て貰った。
入ってきた二人は私達の様子がおかしいのに気付いて心配してきた。
「どうした、祐佳?具合が悪いのか?辛いなら送っていくぞ?」
「千比絽も…何かあったの?顔色が良くない……風邪引いたのか?」
二人とも心配してくれてる。
優しい……
私達二人は顔を見合わせて渉さんと兄さんの前に数枚の写真を出した。
兄さんが写真を手に取り確認をして行く内に顔色が変わっていった。
渉さんも兄さんの様子がおかしいので写真を取り上げて内容を見た。
二人して顔が真っ青になった。
「ねぇ?どういう事か説明してくれるかな?東吾さん…?」
「渉さん…これは何ですか?訳を聞かせて下さい……」
ニコリともしない私達を前に逃げられないと覚悟したのか兄さんが話始めた。
要約するとサークル内の予算が足りなくて何とかしたいと思った矢先にMr.レディコンテストがあった。
優勝賞金は20万──
そこで白羽の矢が立ったのが兄さんと渉さんと二回生の先輩だった。
コンテストは2日目だから初日に休みをもらい私達を案内すれば2日目は来ないだろうと……
女装するのが知られたら恥ずかしいから言えなかったと………
私達はふか~い溜め息を吐いた。
溜め息を吐いた後……
握りしめていた手がプルプル震えてきた……
止めようとしても止まらない……
もう…
ダメだ……
止められない……!
私達は二人で大笑いしてしまった!
ずっと我慢していたんです!!
だって……!
普段カッコつけてる兄さんがメイクをしてドレスを着ているんですよ?
普段涼しげな顔でなんでもそつなくこなしている渉さんがメイクをしてドレスを着ているんですよ?
笑ってはダメって思えば思うほど止まらなくなりました!!
だ、だ、誰か止めてくださ~い!!
今、祐佳と大学前にいます。
普段の服装とヘアスタイルではバレてしまうだろうと言うことで変装してます。
私が普段選ぶ服を祐佳が着て祐佳が普段選ぶ服を私が着る。
髪もアップにしたりメイクをしてサングラスをかけます。
自分じゃないみたい─!
これならバレない─!
お互いにガッツポーズをして……
いざ!!出陣!!!
構内を二人でキョロキョロしながらサークルを探す。
二人が所属するサークル名は「経済学研究サークル」
経済に関係するあらゆる事を調べたりする。
割りと古いサークルではあるが堅苦しさは無いと言う。
祐佳が宥めすかしながら兄さんから聞き出したサークルのある場所の方向に行く。
途中祐佳は色んな男性から声をかけられる。
ナ、ナ、ナンパだぁ!
──因みに私は声は掛けられてはいません!!
それが何か?──
祐佳は軽くあしらいながら進んでいく!
ずんずん先に進むと何やら広場で何かをしている。
配られたチラシを見ると「Mr.レディコンテスト開催」とある。
つまりは女装コンテスト??
へぇ~やっぱりって凄いなあと思いながら広場を横切ろうとしていたその時に祐佳が固まって止まってます。
「ねぇ、祐佳。どうしたの?気分悪い?」
祐佳の肩をトントン叩きますが中々意識が戻ってこない!
「祐佳ってば、どうしたの?」
「千比絽…………あれって……」
祐佳の指差す方を見ました。
その指の先には綺麗な女性が二人立っていました。
私は何故祐佳がその女性達を指差すのか最初は解らなかった。
解らなかったからよく見た。
よ~く見ると見た事がある人だ。
知ってる人だ。
二人の内一人は長い付き合いのある人だ。
そう長い付き合いの人…
産まれた時からの付き合いだ。
兄さんです!?!?!?
兄さんが綺麗なドレスを着て化粧してステージの横にいます!!!
そして兄さんの横に並んで立っているのは────
わ、渉さん…!?!?!?
私達は目が点になっていました。
ステージの横から視線が外せません……
何故だか祐佳と手を強く握ってました……
握ってないと不安だからです……
ステージの司会の人が次々に紹介します……
私達は周りの喧騒が聞こえなくなっていた。
ただただ立っているのがやっとでした。
この衝撃は未だに忘れてません。
時折思い出しては溜め息が出てます。
やっと落ち着いたのか祐佳がボソッと言いました。
「東吾がやたら今日は忙しいから絶対に来るなって言っていたんだよね。当番なら忙しいのは私も経験したから解っているからって言ったのよ。大学は高校とは違うから危ないって言っていたけど……
本当は………これを私達に見られたくなかったからだね……」
祐佳の言葉に頷いた。
そりゃあ……見られたくなかったよね。
私はそのままステージ上の二人の写真何枚か写した。
そして……黙ってその場を去った。
────自宅
その日祐佳は私の家に泊まる事にした。
祐佳のご両親は私の家に泊まるならばと了解を得ている。
夜遅くに兄さんが渉さんを連れて帰宅した。
私の部屋に二人とも来て貰った。
入ってきた二人は私達の様子がおかしいのに気付いて心配してきた。
「どうした、祐佳?具合が悪いのか?辛いなら送っていくぞ?」
「千比絽も…何かあったの?顔色が良くない……風邪引いたのか?」
二人とも心配してくれてる。
優しい……
私達二人は顔を見合わせて渉さんと兄さんの前に数枚の写真を出した。
兄さんが写真を手に取り確認をして行く内に顔色が変わっていった。
渉さんも兄さんの様子がおかしいので写真を取り上げて内容を見た。
二人して顔が真っ青になった。
「ねぇ?どういう事か説明してくれるかな?東吾さん…?」
「渉さん…これは何ですか?訳を聞かせて下さい……」
ニコリともしない私達を前に逃げられないと覚悟したのか兄さんが話始めた。
要約するとサークル内の予算が足りなくて何とかしたいと思った矢先にMr.レディコンテストがあった。
優勝賞金は20万──
そこで白羽の矢が立ったのが兄さんと渉さんと二回生の先輩だった。
コンテストは2日目だから初日に休みをもらい私達を案内すれば2日目は来ないだろうと……
女装するのが知られたら恥ずかしいから言えなかったと………
私達はふか~い溜め息を吐いた。
溜め息を吐いた後……
握りしめていた手がプルプル震えてきた……
止めようとしても止まらない……
もう…
ダメだ……
止められない……!
私達は二人で大笑いしてしまった!
ずっと我慢していたんです!!
だって……!
普段カッコつけてる兄さんがメイクをしてドレスを着ているんですよ?
普段涼しげな顔でなんでもそつなくこなしている渉さんがメイクをしてドレスを着ているんですよ?
笑ってはダメって思えば思うほど止まらなくなりました!!
だ、だ、誰か止めてくださ~い!!
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