私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校1年生 13

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───その後

Mr.レディコンテストは優勝は逃したが渉さんは準優勝で兄さんは特別賞を貰い賞金は合計で15万円を貰えたそうです。

詳しく聞くとメイクは部長の彼女さんたちにして貰いドレスはレンタルしたそうです。

渉さんも兄さんも上背が有るからレンタルするしか無かったと……

その点は安心した。
いくらなんでも誰か知らない女性が着たドレスを渉さんが着るなんてイヤだった。

ただ、祐佳と二人になると写真を見てはこうしてたらああしていたら絶対に優勝だったねとネタにしていたのは内緒です──










────冬休み

今日は渉さんのお家に招かれている。
ずっと忙しかった渉さんのお父様が早目の年末休暇を取っていて私を食事に誘ってくれた。

渉さんの自宅マンションの前まで行くと誰かがマンションを見上げている。
気にせずにエントランスに入ろうとしたら肩を掴まれた。
危うくバランスを崩して転びそうになったが何とか耐えた……


───偉いぞ、私!!!


「あっ、危ないじゃないですか…。何をするんですか?」

「何でアンタが此処にいるのよ!」


えっ…と誰だろうか?

思案していると相手はイラついたのか…

「アンタ大学祭の時に華村君と一緒にいたわよね…。何でアンタがいるのよ!!」

「あの…何故貴女に此処にいる理由を言わなければならないのでしょうか?どちら様ですか?」

広田花怜ひろたかれんよ。
華村君と同じ学部よ」

あっ、この人はまだマトモかな?
ちゃんと名前を名乗ったわ。

「ご丁寧に、私は斎条千比絽です。」


「斎条って……斎条東吾の?」

「斎条東吾は兄ですが…?」

渉さんは君付けで兄さんは呼び捨てですか?
別に構いませんが……

「ふーん、華村君とお兄さんが仲良いからって図々しく自宅に押し掛けてるの?」

図々しくって……
私はお呼ばれしたから来てますが…

「あの…腕を離してくれませんか?痛いので……」

「華村君は私と出掛けるのよ。だからアンタは帰りなさい!」

えっと……私を呼んだのは渉さんのご両親だからいなくても問題は無いかと思いますが誰かと出掛けるならば一言あっても良いと思うけど…

「そうですか……でも今日は渉さんのご両親に招待されてますので帰るわけには行きませんので…
それではごきげんよう」

渉さんのご両親に招待されてると聞いたえっと…広田さんは驚いたせいか掴んでた手の力が抜けたので離された。


エントランスに行きコンシェルジュに名前を告げると電話を掛けた。
コンシェルジュがエレベーターの方を示して〇階ですと言った。

でもこのエレベーターってボタンがないんです。
住人はカードをかざして乗るんです。
訪問者はコンシェルジュが操作をして訪問先のフロア迄直通です。
凄いです!!!




ワンフロアに2部屋しか無いので私でも迷わずに行けます。
エレベーターを降りて一番遠くの部屋が渉さんの自宅になります。


インターフォンを鳴らす前に渉さんのお母様が出てきて勢いよく抱き締めてくれます。

「千比絽ちゃ~ん、いらっしゃ~い。待ってたわよぉ~」

語尾にハートマークが付いてそうな位の歓迎ぶりに照れてしまいます。

「お久しぶりです。
今日はご招待ありがとうございます。」

「もぉ~堅苦しい挨拶は要らないってば~。
千比絽ちゃんはもう私の娘なんだからね。渉と別れたら私が千比絽ちゃんに相応しい男を世界中から探してあげるからね。」

「物騒な事言わないで下さい。
僕は千比絽と別れる何て一生ありません。
離れてください。」

「良いじゃない!ケチ!本当なら千比絽ちゃんと二人でクリスマスのお買い物に行きたいのを我慢したのよ?
それを渉が反対するんだもの…だからお家に呼んだのよ。
母親にまでヤキモチ妬くの?」

「母親だからです。
僕がストッパーにならないと際限なく千比絽を連れ回してしまうのは見えてますから。」

そう言った渉さんにお母様は可愛らしくあっかんべーして私をリビングに案内してくれました。

ソファーにはお父様が新聞を読んでいたみたいですが肩が震えてました。
きっと渉さんとお母様のやり取りを聞いていたのでしょうね。

「こんにちは、今日は……」

「堅苦しいのは抜きだよ。いらっしゃい。今日は美味しいものを食べて楽しもう。妻が言った通り千比絽ちゃんはうちの娘なんだから」

「ありがとうございます。あの…これは両親からです。」

ご両親に渡したのはパパ達から預かった物。

「ありがとう。後でお父さんに連絡させて貰うよ。重かっただろう。」

「私もお母様にお礼を言わなきゃ。
そうそう、お買い物を一緒にって言ってたのよ。予定も聞いてみなきゃ!」

「母さん…落ち着いて下さい。
千比絽、寒かっただろう。ココアで温まって。」

渉さんがココアを持ってきてくれました。
渉さんも小さな頃から一通りの家事を仕込まれてるそうです。
外交官と言う仕事柄いつ何処の国に着任するかは解らない。
いつか日本には学校の関係で一人で帰国する場合も有り得るからと…

実際に先に渉さんは受験のために帰国になったのでお母様は『役に立って良かったでしょ』とニッコリ笑ってました。
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