私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校1年生 14

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────渉さん宅

食事に行く前に少しだけ渉さんの部屋に行きました。

「そう言えば…渉さんはお出かけの予定は無かったのですか?」

「千比絽が来るのに出掛ける訳無いよ。どうして?」

「マンションのエントランスで広田さんと言う方が渉さんとお出かけすると言ってました。」

「あぁ、まだ居たんだ。さっきから電話が来てるけど…予定が有るからと言ってるのに帰って無いんだ。
本当に困った人だな……」

「そうなのですか。余りにも自信満々に仰るから……」

「千比絽?僕は千比絽が家に来るのに他の人と予定は入れたりしない。
万が一、予定が入ってしまったら先に千比絽に連絡する。況してや他の女と出掛けるなんて有り得ない。」

そう言ってロイヤルスマイルで私を魅了します。
未だに慣れません。
赤くなってしまいます。

そして時間が近付いてきたので出掛ける事になりました。
渉さんのお父様、お母様、渉さんと私で向かいます。

お酒を飲むためハイヤーを呼んでます。
渉さんも免許を持ってますがお抱え運転手にはなりたくないと辞退したそうです。

マンション前には既にハイヤーが到着済みで運転手さんが既に車の外で立って待ってました。

最後に渉さんがハイヤーに乗ろうとした時に大きな声が聞こえました。


「華村君!!!待って!!」

振り返ると広田さんが駆け寄って来ます。
渉さんの顔がみるみる無表情になっていきます。
褪めた目で広田さんを見てます。


「何か用ですか?これから出掛けるので手短に…」

「これ!受け取って欲しいの。クリスマスプレゼント…」

「申し訳無いが受け取れません。電話でもお断りしたはずですが伝わってないのですね」

「受けとるくらい……。大学でも冷たいし…年末にパーティが有るから招待したいの。だから招待状を…」

「パーティの件は教授に断ってます。
教授に断ったのに広田さんから誘いを受ける事は出来ません。」

「良いじゃない!私からパパに…」

「行きません。何度も言わせないで下さい。今から家族で出掛けますからお帰り下さい」

「何で?アノ娘は家族じゃないのにいるのよ!」

「大学祭の時に婚約者だと言いましたよ。彼女の事は両親も認めてるから家族同然なんです。もうお帰り下さい」

そのまま広田さんを残して出発しました。
渉さんのお父様もお母様も何も言わないので私も聞けません。
何事も無かったようにレストランに行った。



美味しい料理を頂き最後のデザートを食べているときに渉さんのお母様が突然言い出した。

「渉、さっきの女性の事はキチンとしなさいね。自宅にまで押し掛けてくるなんて失礼極まりないわ。
以前みたいにならないように千比絽ちゃんを守りなさい。」

「はい。教授から言ってもらいます。サークルが同じだから余り揉めたくは無かったけど…礼儀を弁えないなら致し方無いですよね」

「渉に手に余るようなら此方が出てもいいのよ?どうする?」

「僕がします。千比絽に何かされては困るので……」

「判ったわ。それでも来るようなら私も黙ってはいないわよ?」

何だか渉さんとお母様が物騒な話をされているような……
お二人の顔を交互に見ているとお父様がクスッと笑いました。

「二人とも、千比絽ちゃんがビックリしているよ。そう言う話は家でしなさい。千比絽ちゃん、デザートをお代わりするかい?」

「あっ、もう大丈夫です…」

渉さんもお母様もニッコリ笑ってます。
渉さんのロイヤルスマイルはお母様譲りみたいです。
どうかお二人が何かする前に彼女が諦めて欲しいです。














────大晦日

毎年この時期は忙しいです。
モチロン大掃除です。
お節も作ります。

最近は尚吾も料理をするようになりました。
強制です。
10歳になったのだからするようにと……。
半分成人式なるものを迎えたのだからと……。

始めたばかりなのに私より手つきが良いのです。
何だか落ち込みます。
その内追い越されてしまうのではないかと……

身長と共に…!!!!











────大晦日夜八時半

大掃除もお節作りも終わりマッタリ中です。
今日は1年の終わりを渉さんと過ごす約束です。
九時に来ます


早く来ないかなぁ…ワクワクします





────九時半

渉さんが来ません……
遅くなるときには必ず連絡してくれるのに……
電車に乗っていたらまずいのでメールを送ったのですが……
マナーモードのせいかまだ返信が無いのです……

因みに兄さんは祐佳のお家にお呼ばれなのでいません。

「ねぇ、千比絽。渉くん遅いわね。何か連絡あった?」

「メールしたけど…返信がまだ来ないの…」

「チィ姉、振られた?」

「尚吾!!バカな事言わないの!」

ずっと携帯を持って部屋の中をうろうろしてます。
こんな事初めてです……

渉さんは十時を過ぎても来ませんでした───




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