私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校1年生 15

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───大晦日十一時半


あと少しで今年も終わります。
まだ渉さんから連絡が有りません。
連絡が無いので兄さんに連絡してみる事にしました。


「もしもし、兄さん?」

「おっ!どうした?」

「渉さんが来ないの…、連絡もなくて…」

「自宅には掛けたのか?」

「ううん、まだ。…遅い時間だからちょっと躊躇して……」

「俺から自宅に掛ける。また折り返すから待ってろ」

そう言って兄さんは電話を切った。
それから10分後に兄さんから電話があった。

「自宅に電話してみたが誰も出ない……」

「じゃあ…事故にでもあったのかな……どうしよう……」

「それなら千比絽にも連絡あるはずだろ…。他のツレに聞いてみるから待ってろ」

兄さんは他の友人に聞いてくれてるようです。
心配で落ち着きません。
そうしてる内に年が明けてしまいました。



携帯が鳴りました……



兄さんからです……




「もしもし……」

「千比絽…ツレに聞いてみたけど知らないって……もう一度自宅に電話してみるから……」


────ピンポーン、ピンポーン…


「に、兄さん、今、インターフォンが鳴ったよ…?」

「えっ?」

「ちょっと…待って…て…」

リビングから出ようと勢いよくドアを開けると渉さんとママが立っていた。

「千比絽…遅くなってゴメン。」


渉さんが目の前にいて安心したのと心配したのと連絡が無くて悲しかった事が頭の中でグチャグチャとなってしまい声が出せません。


「千比絽…本当にゴメンね。今から話すから聞いてくれる?」


コクコクと頷く事しか出来ません。
携帯から声が漏れてますがそれどころでは有りません。
渉さんが私の携帯を取り替わりに出た。

「もしもし、東吾か?済まない、今着いた。連絡出来なくてゴメン…。
心配かけたな。
また……あぁ…そうだ。明日ゆっくり話すよ。じゃあな…」

電話を切った渉さんに抱きつきました。
良かった……
事故にあってなくて良かった……


「ゴメンな、千比絽。携帯が壊れてしまって……」

渉さんが抱き返しながらゴメンねと謝ってくれました。
そんな私達をみてママが……


「ほら、ここじゃあ寒いから部屋に入って座って話を聞きましょう。
今、温かいものを持って来るから。」

ママはキッチンに行き飲み物を準備してくれてます。
二人でソファーに並んで座り徐に渉さんに聞きました。

「どうしたの?何があったの?携帯壊れたって……怪我してない?大丈夫?」

「大丈夫、落ち着いて…。怪我はしてないから。
九時に間に合うように家を出て駅に着いたら広田さんが居てね…
ちょうど僕の家に行こうとしていたみたい。
話があるって言われたけど断ったらいきなり……」

「いきなり………?」

「ちょうど千比絽にメールしようと携帯を手に持っていたのが良くなかった…。
携帯を取られて壊されて……
駅で大声で喚いたから駅員さんが取り押さえて広田さんは駅長室まで連れていかれ事情を聴きたいから僕にも一緒に来るように言われた…
それから僕の両親と広田さんの両親も呼ばれて説明して…
何だかんだとしていたらこんな時間になってしまったんだ。
ゴメン…」

渉さんが無事で良かった……

でも……広田さんがそこまで思い詰めている事が怖い─。

渉さんが相手にしないから余計に執着するのかな?

でも…中途半端に優しくすればもっと執着されてしまうよね?




恋愛とは難しいです──



ママがココアと甘酒を出してくれた。
寒かったから温まって欲しくて…
あっ、私は甘酒は先程ママ達と飲んだのでココアです。





余りにも遅くなり年越し詣では危ないからと昼間に行く事になりました。
渉さんはお泊まりします。
部屋はモチロン別々です。
パパとママはその辺りは厳しいです。
眠くなるぎりぎりまで渉さんと話して寝ました。
携帯が壊れたしまったのでメールも出来ません。
泣きたいです──


それにしても───

渉さんはその気もないのに相手に良い顔は出来ないからと告白してきた相手にはキッパリと断ってます。
だけど私を見ると何故か再アタックされるみたいです。



私が渉さんに相応しくないからと…




何にしろ渉さんはモテすぎだと思います。
新年から幸先が良いとは言えそうに有りません。


──神様!!!!

どうか!

どうか!!

どうか!!!


お賽銭を弾むのでどうか良い一年にしてください!!!!


お願いします!

神様!!!!!
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