私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校1年生 16

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───元旦 

朝からお雑煮の準備にワタワタとしております。
我が家のお雑煮はシンプルです。

鶏肉に蒲鉾、青菜にお餅です。
ママのお家では代々受け継がれた味だそうです。
お節を並べてお餅を焼いていると渉さんと尚吾が一緒にダイニングに入って来ました。


「おはよーございます。明けましておめでとうございます。」

「おはよう。明けましておめでとう。今年もヨロシク!」

「チィ姉、俺には?」

「尚吾?自分から挨拶しなきゃダメでしょ?先ずは尚吾から明けましておめでとうでしょ?そんなんじゃ御年玉は無いわね…」

「そんなぁ…。あけ…ましておめで…とうございます」

「ハイ、ヨロシイ。悪いけど尚吾はパパを起こしてきて?まだ寝てるのよ。いくらなんでも元旦位は皆でお祝いしたいじゃない!」

「兄ちゃんは彼女ん家に行ってんじゃん。」

「東吾はいなくても渉くんがいるからいいのよ!早く名実共に私達の息子にならないかしら……。なんなら今すぐ結婚してもいいのよ!パパもお祖父様も反対してないわよ?」

「ママ!!!!!元旦早々何を言ってるの?渉さんが……」

「ありがとうございます。両親も早く名実共に千比絽を娘にしたいといつも言ってきては僕にしっかりしろと言って来ます。」

「まぁまぁ!嬉しいわ!こんな娘でよければ何時でもオッケーよ。早く話を……」

「ママ!!渉さんも私もまだ学生なのよ?まだ早い……」

「何を言ってるの!渉くんが他の人の息子になったらママ泣いちゃうからね!千比絽は勘当しちゃうから!」

もし…渉さんと結婚出来なかったらママは私を勘当しちゃうだろう…



本気で……



恐らく斎条家で真に一番怖いのはお祖父様やお祖母様ではなくママだと断言出来ます。
ママは普段は1歩も2歩も下がってパパを支えてますが怒ると怖いのは。。。



────絶対にママです!





パパが起きてきて食卓に兄さんを除いた全員が座り元旦の挨拶をしてお節とお雑煮を食べました。

お節とお雑煮を食べて毎年恒例のお祖父様宅に挨拶に行きます。
渉さんはお祖父様達も気に入っているので会えるのを楽しみにしてます。
渉さんは本当に老若男女関係なくモテます。











────お祖父様宅

お祖父様達に挨拶をしたあとは大宴会の始まりです。
その内に兄さんと祐佳が来ました。
祐佳は昨日の事を凄く心配していたよ~と抱きついてきました。
兄さんは渉さんに

「お前も大変だな…」

言って軽く肩を殴りました。

兄さん達もお祖父様達とパパ達に挨拶をしてから私達も宴会を始めました。
お祖父様達のようにお酒ではなくジュースで乾杯!


もうすぐ二年になる。
我が校では2年の二学期にクラス替えがある。
夏休み前までに志望校を決めて文系理系の2つに分けて更に細かく分ける。
私は渉さんや祐佳のお陰で各教科は平均点以上の点数は取れている。
だから特に文系が得意とか理系に強いとか無いのです。
渉さんや兄さんみたいに経済学を勉強したいかと言われても経営に興味が湧かない。
んじゃあ他は?

考えても浮かばない。

世の中には様々な仕事がある。
そのどれを選ぶかで進路が決まる。

医者を目指すのに文系コースを選ぶ何て事は無い。
医者を目指すならば理系クラスに入る。

私はここに来て自分の将来のビジョンが見出だす事が出来てない。
つくづく私はまだまだ子供だと思う。

渉さんは経済学を選びお父様とは違う道を選んでいる。
兄さんは経済学を学びパパの会社の後継者としての道を歩もうとしている。
祐佳も悩んではいるがある程度のビジョンは出来ているらしい。

祐佳のママの実家はイギリスでは歴史のある家系で今は祐佳のママのお兄さんが継いでいますが後継者がいないのでゆくゆくは祐佳が継がないとならないようです。

祐佳も大変です…。

やっぱり私だけが将来が決まってません…。
進路を後7か月で決めないと…



あと7か月しか・・ないと思うか……

まだ7か月もある・・・と思うか……


正月早々凹みまくりです。






だけど2年後にこの4人の人生が一変する出来事が起きるなんて私も渉さんも兄さんも祐佳も誰も判ってはいなかった。

もしも……判っていたら私はどんな選択をしたのだろうか?

渉さんも違う選択をしていたかな?



それは誰にも判らない。

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