私の相棒はモテモテです!

凰雅柚月

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出逢い

高校3年生 3

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────

静まり返っていたカフェに私と祐佳の絶叫が響きました。
驚き過ぎて動けない私たちに替わり渉さんと兄さんが周囲に頭を下げてます。
後々思い返すと失礼な事ですがこの時は2人共そこまで気が回りませんでした。


だって…

だって……

だって………

渉さんと兄さんが会社を立ち上げていたなんて……。

「祐佳……知ってた?」

「ううん…。知らない……」

とりあえずコーヒーを一口飲みゆっくり深呼吸をしてから…


「いつからなの?どうして私たちに黙っていたの?どうして教えてくれなかったの?」

私が聞こうとした事は祐佳が言い出しました。
私は口を挟めません……。


「いや…まぁ…会社を立ち上げたのは例の新発田の件がきっかけで…
色々と探るうちに組織にした方が調べやすいとなってな……
ただ、俺らは学生だから資本金はじい様が融資をしてくれて諸々の手続きなんかは弁護士が…まぁ色々やってくれて……」

「事件は肩が付いたけどだからといって直ぐに会社を畳むわけにはいかなくてね。
だから東吾と2人で会社を続ける事になって今日は新しいオフィスに引っ越したから立ち会って…」


まぁ~なんと言うことでしょう…。
この間から何かあるとは思ってましたが……。


「まぁ…千比絽の事がきっかけだけど…余りにも慌ただしくて伝えるタイミングを逃してしまったんだ…。
時間が経つにつれて今更感も出てきて……
すまん!!祐佳!」

「今更感って?
確かに慌ただしかったけど……
で?どんな会社なの?」

「リサーチ会社だよ。あの新発田の会社を調べる内に裏から調べるのも限界があったから会社として表から調べる必要もあったしね。
表向きの社長は違う人間だけど実際に動かしていたのは僕と東吾。
僕たちが社長だと新発田にバレたら警戒されてしまうからね」

「今回の事で俺たちが集めた人材が優秀だから終わらせてしまうのは勿体無いってじい様が言うから…。
それに…じい様から借りたお金も返さなきゃいけないからな。
孫だからって甘くは無いしな…」


カフェで暫しの休憩のあと勉強に戻りました。
そのあと、渉さんと兄さんはまだ会社に用があるからと戻り祐佳と2人で私の家に戻り少しだけおしゃべりをしてから祐佳は帰りました。


パパが帰宅してから兄さんの会社について聞いてみました。
兄さん達の会社はパパの会社とは全く関係ない独立した会社である程度したら社長は兄さん、副社長に渉さんがなる予定だとか……。

そして時期が来たら兄さんはパパの跡を継いで渉さんが社長になる予定だとか…。

大学生なのに会社を立ち上げてしまうなんてやっぱり兄さんは優秀なんだなぁって改めて思う。
よくパパたちは私と兄さんを比べたりしないなぁ…。
こんなに優秀な兄さんと比べられていたら間違いなく私はグレていたかも……。

それから兄さん達は会社と大学と忙しいみたい。
祐佳は兄さんと中々デートが出来ないとボヤいてます。
モチロン兄さんが忙しいのだから渉さんも忙しい。
だから私も渉さんとデートして無いのです。


寂しいです………。







────

最後の文化祭の為盛り上げようと3年生はクラス単位ではなく学年全体で出店する事になりました。

題して秋祭り。

体育館に神社の境内を作り参道に屋台を出して秋祭りを楽しんでもらう。
一クラスがやろうとしても屋台はせいぜい2軒が限度だが学年全体ですれば色んな屋台がだせる。
最後の高校生活を楽しむ為に一致団結して準備をした。

3年間同じ学校に通ったのに顔は知ってるけど話した事が無い人達と共同作業を通しての交流は新たな発見の連続ばかり。
最後の文化祭は準備段階から盛り上がっていった。
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