蝋燭館の事件簿

少女探偵と蝋燭館

魔女の伝説

浅見は看板を替えた
｢休みですか？｣
浅見はうなずいた
｢石川町、あたりを行こうかと｣
｢元町に？｣
浅見は笑った
｢色んな物が見れるから｣
佐藤はスマートフォンを見て
｢意外と面白いかも｣
｢確か、パワースポットもあるわ｣
｢ゆ、ゆめ？！｣
佐藤は驚いた
｢元町に行くときに行っていくべき場所があると思うのよ｣
佐藤は一人の少女のブログを見て
｢へえ、Ｈｉｃａｒｉも地元出身なんだ｣
｢どこですか？｣
浅見は興味を示した
｢磯子区って｣
浅見は感激した
｢琴音さん、どういう用で元町で｣
｢ティーカップなどを見て｣
浅見は奥を覗いて
｢お祖父ちゃん、遅くなるから！｣
｢わかった、琴音｣
浅見は新聞を読みながら笑った
｢でも外人墓地は勘弁よ｣
｢ゆめ、霊感があるもの｣
氷川はうなずいた
｢ここのマカロン、気に入って｣
｢嬉しいですね｣
佐藤は定期入れを見た
女性がため息をついた
｢強盗事件が発生して｣
女性は浅見に
｢犯人は逮捕されたので｣
｢逮捕されたんですか?｣
女性はうなずいた
｢申し訳ない、私は荻原です｣
荻原は浅見に
｢犯人は裏付けで｣
｢まあ｣
荻原は考えた
｢親友が解決した事件｣
｢誰ですか？｣
荻原は佐藤のスマホを指差した
｢僕の？｣
荻原はうなずいた
佐藤は首をかしげた
｢でもスマートフォンを？｣
浅見は佐藤のスマホを見て
｢納得｣
｢納得？｣
浅見は笑った
荻原は手帳を見て
｢非番だから明日、元町行こう！｣
浅見はホテルをチェックした
｢結構いいホテルだ｣
｢母親が宿泊業界では有名なので｣
｢琴音さんって浅見千賀子さん？｣
｢そうですよ｣
浅見はうなずいた
｢母がどうしても寄ってきなさいと言われた場所が｣
｢言われた場所？｣
浅見はうなずいた
｢今日明日、店を閉めてどうするんですか？｣
｢スイーツのイメージ作りですよ｣
氷川は興味深げに思った
荻原は交番に戻った
｢強盗犯の裏付けは嘘だったわ｣
｢嘘だった？｣
警察官は驚いた
｢警視正も大変でしたね｣
荻原は笑った
｢犯人は耳に違和感があって｣
浅見は荷物を整えた
｢行きます？｣
｢行くって？｣
佐藤はキョトンとした
｢どこって？ホテルですよ｣
｢行ってみたいわ！｣
氷川は興味を示した
浅見は佐藤たちに
｢明日、根岸に集合です｣
その夜、琴音は浅見に
｢千代子が｣
｢母がどうしたんですか？｣
浅見はこれ以上言ってもまずいと思い口をすぐんだ
琴音はわからずに首をかしげた
｢何が言いたいのかしら？｣
琴音は茄子の糠漬けを一口を食べた
浅見は思わず琴音に
｢大好物の茄子の糠漬けを｣
｢まだあります！｣
琴音は笑顔で言った
糠床をかき回しながら考えた
｢根岸で大丈夫かしら｣
佐藤は頭を抱えた
｢レポートを書き忘れた！｣
パソコンとにらめっこした
氷川は考えた
｢父には横浜ハーバを｣
氷川は思わず笑った
佐藤はベッドの上で考えた
｢琴音さんは北海道出身というのも以外だけど｣
佐藤は時計を見て
｢げっ、こんな時間！｣
佐藤は慌てて寝た
氷川はスマートフォンを置いて寝た
翌朝、浅見は旅行鞄を持って
｢大丈夫かな？｣
｢琴音さん、どこにいくんですか？｣
｢母が経営するホテルにチェックインです｣
｢意外とお嬢様｣
氷川は浅見たちを見つけた
｢まさか浅見グループの｣
｢バレました？｣
浅見は笑った
｢母が待ってるので｣
｢琴音からだ｣
｢お嬢様からですか？｣
浅見はうなずいた
｢義父は隠居の身だから｣
浅見はスマートフォンを置いた
｢琴音の頼みで｣
浅見は琴音に返信をした
｢魔女の墓参りも忘れずに｣
従業員は浅見に
｢また、お嬢様の紅茶が楽しみですから｣
浅見はそっぽを向いた
浅見はスマートフォンを見て
｢魔女の墓参りですか｣
｢魔女の墓参り？｣
浅見はうなずいた
｢あの周辺には魔女と呼ばれた人がいるのよ｣
｢そうなんだ｣
浅見は時計を見て
｢チェックインの時間が｣
浅見たちは慌てて電車に乗った