14 / 40
14話
しおりを挟む
ルチアは感染という言葉を使った。
吸血鬼の本質とはウィルスによる感染にあるらしい。正確には超古代に造られたウイルス様ナノマシンということになる。つまり俺やトリエステは感染した末の生物ということだ。
あるレベル以上のウイルスが体内に取り込まれると、それは発症する。そのレベルを超過しなければ、体内の免疫機構がウィルスを打ち破り、結果人のままでいられるというのだ。
その境界となるのが総血液量の一割。それを超えれば人でなくなる。
一割というのは、あくまで目安だから注意が必要だとルチアは言った。
「これでわかった? トリエステはあなたを試したのよ」
「試した?」
「最初から血への渇望に抗えるなんて思ってなかったってこと」
「失敗するなら早い方が良い」トリエステは肩をすくめた。「それだけのことじゃ」
俺は再び喉を手で押さえてみた。血は止まっている。傷も綺麗に消えていた。
ルチアはトリエステを押しのけると、勝ち誇ったような笑みで俺を見た。
「あんまりさあ。ぼこぼこ仲間を増やされても困るのよ。そのくらい想像すればわかるでしょ?」
「わからん」
「ピラミッドの頂点は少なくあるべきじゃない? それが自然の摂理なのよ」
「一度バランスが崩れれば、加速度的に仲間が増える。そういった可能性があるということか」
「大事なのは需要と供給のバランス。そのうちあたしたちの食料がなくなっちゃうじゃない。それに目立ち過ぎると商売敵に狩られちゃう」
俺は壁にへたり込んでいたスーツの女を見下ろした。女の身体が小刻みに震え始めていたのだ。
「やっぱり吸いすぎちゃったみたいね」
「じゃあ、もう仲間にするしか……」
「だめよ」ルチアは冷たくぴしゃりと否定した。「ただでさえあなたが増えた。もう定員オーバーよ」
「じゃあ……」
俺は息をのみこんだ。
ゆっくりとルチアが動き出したからだ。
ルチアは女の首筋に爪を立てた。女のうなじに血管が浮き上がる。爪から急速に血が吸われていくのが目に見えてわかった。
「いいこと? もし吸いすぎたら早いうちに全部吸い取っちゃうこと」ルチアはふふっと笑った。「からからになるまでね」
「ちょっと待ってくれ」
「あら。やってみたいの」
「そうじゃない!」
「違うの? なら、あなたにできる? チェリー坊や」
女の身体が急速に萎んでいく。乾燥した林檎のようにしわしわと水分を失っていく。
俺は困った顔をしているトリエステを見つめ、それでも居たたまれず目を背けて何もない地面を見つめた。
「もしかしてあなたって菜食主義? 家畜は食べないの?」
馬鹿にするように言ったルチアは、胸の谷間から取り出した黒いハンカチーフで手を拭きながら、トリエステと背中を向き合わせるように歩み進んだ。
「これはあたしからの忠告よ。単なる優しさからのね」
「なんじゃ?」
「あなたたちの情報。向こうに伝わってるかもね」
「じゃろうな」トリエステは肩をすくめた。「百も承知じゃ」
「あら、また生け捕りにされて実験に使われるつもりなの?」
「んなわけなかろう」
「じゃあ、上手くやることね。あちらさんも動き出したみたいだし。お互い気をつけましょう」
「魔女による魔女裁判か。心配してくれてありがたいの」
トリエステが呆れたように言うと、ルチアは「ほほほ」と笑いながら女の死体を軽々と担ぎ上げ、静かに歩き去った。
俺はその場に残された女の鞄を見つめたまま、しばらくの間、何を言っていいのかわからなくなっていた。
「すまなかったの、主水。悪気はなかったんじゃ」
「俺が言うことを聞かなかったからだ」
「次から気をつければ良いだけの話じゃ」
「でも彼女は死んだ」
「しかし主水は生き残った」
「そうだ。だが俺がもう人でないなら、それが本当にそうなら、こんなに苦しい気持ちにはならないはずだ」
「なあ、主水。今の社会で食料を得るのは難しい。犠牲を最小にして、この問題を解決する方法はあるかの?」
「急に質問か? 俺に訊いてるのか」
「もしいいアイデアがあるなら……」
あるわけない。そう思った時、俺ははたと東の空を見上げた。
空が白くなり始めていた。夜が明けようとしているのだ。
「やばい! 太陽だ!」
「どうした主水。太陽に嫌な思い出でもあるのか?」
「なにとぼけてんだよ。ほら、俺たち!」
俺は両手を広げた。
弱点といえば十字架。それから、にんにくと銀、そして日光と相場が決まっている。
俺がぶかぶかの服を頭までかぶり、慌てふためいていると、トリエステが腹を抱えてゲラゲラと笑い始めた。
「ひっひっひっ。面白い奴じゃの、お前は」
「笑ってる場合かよ!」
「わしらが日光で死ぬと思ったか?」
「違うのかよ。灰になるんだろ?」
「だから彼岸島の吸血鬼を見習えと……」
「それはもういい!」
俺は被せるように叫んだ。トリエステは笑いを堪えるような表情で、「うむ」と頷く。
「確かに我々は光に弱い。だがそれは、せいぜい日焼けが酷くなったというレベルじゃ。太陽を浴びてすぐに死ぬなんて脆弱な生き物ならとっくに滅びておる」
「な、なんだってー?」
「光とかにんにくとか。そんなのはわしらがかつて作り上げた迷信なんじゃよ。現に私の好物はペペロンチーノじゃ」
「ぺぺ……って、でもさ」
「それに今では良い物がある」
トリエステはそう言って、懐からチューブ状の化粧品のような物を取り出した。軟膏でも入っているような容器だ。チューブの側面には『BB』と記されていた。
「これは『Blood《血盟の》 Brotherhood《兄弟》』印の特性クリームじゃ。通称BBクリームと呼ばれておる」
「なんか化粧品みたいだな」
「紫外線をカットしてくれる上に、青白い肌も隠してくれる代物じゃ。いかにも健康そうな血色良い肌に見せてくれるぞ」
「興ざめなぐらい便利な物だな。ありがたくいただくとしよう」
「おっと! ただし注意があるんじゃ」
「なんだよ。オゾン層の問題で紫外線照射が増えてるとか言うんじゃないだろうな」
「う~ん、近い。言うほど我らが光に弱くないとはいえ、渇きがある上に長時間の日光照射はさすがに禁物じゃ。昨日の私みたいになるぞ」
俺はわかったと頷いた。
そそくさと貰ったクリームを全身に塗りたくっていると、
「おぉ、そうじゃ」とトリエステはぽんと手を叩いた。「クリームを見ていて、いい手を思いついた」
「ふむ、聞こうか」
「ほれ、頭を使え。木を隠すには森とよく言うじゃろ?」
「それってクリーム関係あるのか。いや、代わりに俺が答えてやる。絶対関係ないはずだ」
「しかし名案じゃぞ」
トリエステはにんまりと笑っていた。
吸血鬼の本質とはウィルスによる感染にあるらしい。正確には超古代に造られたウイルス様ナノマシンということになる。つまり俺やトリエステは感染した末の生物ということだ。
あるレベル以上のウイルスが体内に取り込まれると、それは発症する。そのレベルを超過しなければ、体内の免疫機構がウィルスを打ち破り、結果人のままでいられるというのだ。
その境界となるのが総血液量の一割。それを超えれば人でなくなる。
一割というのは、あくまで目安だから注意が必要だとルチアは言った。
「これでわかった? トリエステはあなたを試したのよ」
「試した?」
「最初から血への渇望に抗えるなんて思ってなかったってこと」
「失敗するなら早い方が良い」トリエステは肩をすくめた。「それだけのことじゃ」
俺は再び喉を手で押さえてみた。血は止まっている。傷も綺麗に消えていた。
ルチアはトリエステを押しのけると、勝ち誇ったような笑みで俺を見た。
「あんまりさあ。ぼこぼこ仲間を増やされても困るのよ。そのくらい想像すればわかるでしょ?」
「わからん」
「ピラミッドの頂点は少なくあるべきじゃない? それが自然の摂理なのよ」
「一度バランスが崩れれば、加速度的に仲間が増える。そういった可能性があるということか」
「大事なのは需要と供給のバランス。そのうちあたしたちの食料がなくなっちゃうじゃない。それに目立ち過ぎると商売敵に狩られちゃう」
俺は壁にへたり込んでいたスーツの女を見下ろした。女の身体が小刻みに震え始めていたのだ。
「やっぱり吸いすぎちゃったみたいね」
「じゃあ、もう仲間にするしか……」
「だめよ」ルチアは冷たくぴしゃりと否定した。「ただでさえあなたが増えた。もう定員オーバーよ」
「じゃあ……」
俺は息をのみこんだ。
ゆっくりとルチアが動き出したからだ。
ルチアは女の首筋に爪を立てた。女のうなじに血管が浮き上がる。爪から急速に血が吸われていくのが目に見えてわかった。
「いいこと? もし吸いすぎたら早いうちに全部吸い取っちゃうこと」ルチアはふふっと笑った。「からからになるまでね」
「ちょっと待ってくれ」
「あら。やってみたいの」
「そうじゃない!」
「違うの? なら、あなたにできる? チェリー坊や」
女の身体が急速に萎んでいく。乾燥した林檎のようにしわしわと水分を失っていく。
俺は困った顔をしているトリエステを見つめ、それでも居たたまれず目を背けて何もない地面を見つめた。
「もしかしてあなたって菜食主義? 家畜は食べないの?」
馬鹿にするように言ったルチアは、胸の谷間から取り出した黒いハンカチーフで手を拭きながら、トリエステと背中を向き合わせるように歩み進んだ。
「これはあたしからの忠告よ。単なる優しさからのね」
「なんじゃ?」
「あなたたちの情報。向こうに伝わってるかもね」
「じゃろうな」トリエステは肩をすくめた。「百も承知じゃ」
「あら、また生け捕りにされて実験に使われるつもりなの?」
「んなわけなかろう」
「じゃあ、上手くやることね。あちらさんも動き出したみたいだし。お互い気をつけましょう」
「魔女による魔女裁判か。心配してくれてありがたいの」
トリエステが呆れたように言うと、ルチアは「ほほほ」と笑いながら女の死体を軽々と担ぎ上げ、静かに歩き去った。
俺はその場に残された女の鞄を見つめたまま、しばらくの間、何を言っていいのかわからなくなっていた。
「すまなかったの、主水。悪気はなかったんじゃ」
「俺が言うことを聞かなかったからだ」
「次から気をつければ良いだけの話じゃ」
「でも彼女は死んだ」
「しかし主水は生き残った」
「そうだ。だが俺がもう人でないなら、それが本当にそうなら、こんなに苦しい気持ちにはならないはずだ」
「なあ、主水。今の社会で食料を得るのは難しい。犠牲を最小にして、この問題を解決する方法はあるかの?」
「急に質問か? 俺に訊いてるのか」
「もしいいアイデアがあるなら……」
あるわけない。そう思った時、俺ははたと東の空を見上げた。
空が白くなり始めていた。夜が明けようとしているのだ。
「やばい! 太陽だ!」
「どうした主水。太陽に嫌な思い出でもあるのか?」
「なにとぼけてんだよ。ほら、俺たち!」
俺は両手を広げた。
弱点といえば十字架。それから、にんにくと銀、そして日光と相場が決まっている。
俺がぶかぶかの服を頭までかぶり、慌てふためいていると、トリエステが腹を抱えてゲラゲラと笑い始めた。
「ひっひっひっ。面白い奴じゃの、お前は」
「笑ってる場合かよ!」
「わしらが日光で死ぬと思ったか?」
「違うのかよ。灰になるんだろ?」
「だから彼岸島の吸血鬼を見習えと……」
「それはもういい!」
俺は被せるように叫んだ。トリエステは笑いを堪えるような表情で、「うむ」と頷く。
「確かに我々は光に弱い。だがそれは、せいぜい日焼けが酷くなったというレベルじゃ。太陽を浴びてすぐに死ぬなんて脆弱な生き物ならとっくに滅びておる」
「な、なんだってー?」
「光とかにんにくとか。そんなのはわしらがかつて作り上げた迷信なんじゃよ。現に私の好物はペペロンチーノじゃ」
「ぺぺ……って、でもさ」
「それに今では良い物がある」
トリエステはそう言って、懐からチューブ状の化粧品のような物を取り出した。軟膏でも入っているような容器だ。チューブの側面には『BB』と記されていた。
「これは『Blood《血盟の》 Brotherhood《兄弟》』印の特性クリームじゃ。通称BBクリームと呼ばれておる」
「なんか化粧品みたいだな」
「紫外線をカットしてくれる上に、青白い肌も隠してくれる代物じゃ。いかにも健康そうな血色良い肌に見せてくれるぞ」
「興ざめなぐらい便利な物だな。ありがたくいただくとしよう」
「おっと! ただし注意があるんじゃ」
「なんだよ。オゾン層の問題で紫外線照射が増えてるとか言うんじゃないだろうな」
「う~ん、近い。言うほど我らが光に弱くないとはいえ、渇きがある上に長時間の日光照射はさすがに禁物じゃ。昨日の私みたいになるぞ」
俺はわかったと頷いた。
そそくさと貰ったクリームを全身に塗りたくっていると、
「おぉ、そうじゃ」とトリエステはぽんと手を叩いた。「クリームを見ていて、いい手を思いついた」
「ふむ、聞こうか」
「ほれ、頭を使え。木を隠すには森とよく言うじゃろ?」
「それってクリーム関係あるのか。いや、代わりに俺が答えてやる。絶対関係ないはずだ」
「しかし名案じゃぞ」
トリエステはにんまりと笑っていた。
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる