17 / 40
17話
しおりを挟む
「なぜじゃ?」
「な、なにがだよ」
トリエステの剣幕に気圧され、俺は後ずさった。その間も俺の身体は膨張を止めない。シャツのボタンが今にも吹き飛びそうになっていた。
「もう何日ほど血を摂取しとらんのじゃ?」
「それは……」
「私が答えてやる。数週間前、最初の獲物スーツの女以来じゃ」
「あんな姿になったのを見て、今さら血を奪おうなんて思えるかよ」
「ほう、恐れておるのか。一度口に含めば、衝動を抑えられないんじゃないかと」
俺は唇を噛んだ。
シャツのボタンは案の定弾けるように吹き飛んだ。トリエステは日傘で盾を作り、ボタンの銃撃をぱすぱすと弾き返す。力を失ったボタンが屋上の地面をころころと転がった。
次の瞬間、ぱんっと衝撃的な音がしてベルトがはち切れた。ぼよんと腹が飛び出て、すとんとズボンがずり落ちた。
ゴムのパンツだけは辛うじて無事だった。
「なんど説明すれば理解できる」トリエステは真面目な表情を作りながら、肩をぷるぷると震わせた。「以前脂肪を蓄えていた細胞は形だけでも元に戻ろうとする。しかしエネルギーが枯渇した状態で細胞を肥大化させることになればどうなるか。主水だって想像できんことはないじゃろ」
「笑うなよ」ぷるんと俺の顎がたるむ。
「笑っとらん。細胞が肥大化するということは……その……泡が膨らむのと……んぐ」
「目を見て話せ」
「うっ、ぷっ」
トリエステは口を手で押さえ、うつむいた。ウェーブのかかった栗色の髪がぱさりと顔に被さった。ほんの少しばかり目立つ胸元がぷるぷると揺れている。
今、彼女は高校生らしい風貌をしている。多少美貌が過ぎることや、平均よりも発育が良い点は認めなければならないものの、この数週間をかけて彼女は急速に身体を成長させたのだ。
「とにかくじゃ主水、君も見たじゃろ。あの日、残された女の鞄の中には一本のロープが入っておった。首をくくるつもりだったのじゃ」
「だから、それは推測だろ」
「現実を見ろ。彼女の疲れ果てた顔を思い出せ」
「それは……」
「業績や営利の名のもとに人を酷使し食い物にする者たちと我々の違いはなんじゃ?」
「確かに全然違う。俺たちは人々を飲み物にするからな!」
「逆に考えるんじゃ。彼女を快楽の渦に巻き込んでおれば、何かを変えられたかも」
「彼女を救えたと……?」
「主水、今度は私が止めてやる。殴り飛ばしてでもな。じゃから信頼してくれ」
あれ以来、トリエステは血を飲もうとしなかった。たらふくメシは食べていたが、血に関してはあくまで俺のおこぼれを貰うと言って我慢していたのだ。
今ならその意図がわかる気がした。
「トリエステ……」
「よいか。女と豊かな関係を築き上げるか、枯渇して死ぬか。二つに一つじゃぞ」
「また、選択かよ……」
ぐっと息を呑んだ、その時だった。
ぎいっと屋上の扉が開く音がした。
トリエステは素早く俺の胸に手を当てると、そのまま塔屋の壁際まで強引に俺を押し動かした。ちなみに塔屋というのは、出入りのための扉を建てつけてある小屋のような構造のことだ。
「な~あ! 古路里く~ん、おるんやろ?」
由奈氏の声だ。
逃げ出した俺を追ってきたのだ。
俺は焦る手でずり落ちたズボンを引き上げた。
今俺たちは死角に隠れた形になっているが、少しでも屋上を探し回られたら、即刻見つかってしまうだろう。
「どうする、トリエステ」
「良い機会じゃ、女の血を吸え」
「まじかよ……」
「悩んでる暇はないぞ」
トリエステを睨むように見つめる。
だが、あの力なく枯れていった女性の姿がフラッシュバックして、俺は首を横に振った。
「だめだ、俺にはできない……」
「仕方ない。本来なら黙っておくべきなんじゃが」
「おい、また隠し事か?」
「そうじゃ。実はな、あの女は生きている」
「……えっ?」
「あの後、すぐにルチアが輸血をしたのじゃ。輸血バッグを使ってな」
「なんだよ。それじゃあ……」
「本来輸血バッグは我々の吸血用にあるんじゃないぞ。誤って吸血しすぎた相手に血の補給をするようじゃ」
「い、生き返ったってことか?」
「無事に蘇生した。そして、今もぴんぴんしてブラック企業に勤めておる」
「そうか……」
騙したな、とは怒る気にもなれなかった。
純粋に生きていて良かったという思いと、トリエステやルチアが一芝居打った真意が想像できて、感謝に近い気持ちさえ感じたからだ。
「どうじゃ? やれるか? 主水」
「あぁ……でも、どっちにしたって。噛みつく時、姿を見られちゃうだろ」
「今回は特別に助けてやる」
トリエステはスカートの中からスタンガンを取り出して、俺の顔前に突き出して見せた。
「これで気絶させてから……」
彼女はそこまで言いかけると、そのスタンガンをぽいとフェンスの外へ投げてしまった。
「やっぱやめじゃ。主水の為にならん」
「お、おい!」
俺の声に反応して、由奈氏が、
「古路里くん? やっぱおるんやんな。どこに隠れとるん?」
やばいと思い、俺は咄嗟に声を抑えてトリエステに詰め寄った。
「助けるんじゃなかったのかよ!」
「意識だけはそらしてやる。背後から女を襲い、首筋に噛みつけ」
「結局そうなるのかよ」
「それだけじゃないぞ」
トリエステはびしっと人差し指を突き出した。ぞっとするような笑みを浮かべている。嫌な予感がした。
「ねっとりと熱く湿った女の秘部をその手で優しく掻き回してやれ。爪を立てるのも忘れるなよ」
「ひぶっ⁉ いきなりそんな変態行為できるわけっ」
意味不明なトリエステの命令に、思わず大声を発してしまった。そもそも「優しく」と「爪を立てる」はどう考えても矛盾している。
「おっと、声がしたで! そこにおるんやな!」
由奈氏の声が近づいてくる。トリエステを睨むが、彼女はにやりと余裕の笑みを浮かべた。彼女は横目で、「ものは試しじゃ」と言い残し、由奈氏の方へ進み出た。
間一髪だ。角を出てすぐのところで、二人が出くわしたのがわかった。由奈氏の影がこちらまで伸びている。
「あれっ? あんたは、確か。古路里くんの妹さんやったっけ。おっかしいな。確かに兄ちゃんの方の声がしたと思たんやけどな」
「うふふ」トリエステは口元に手を当てて上品に微笑んだ。「よく似てると言われるんです。二卵性とは言っても双子ですから」
「いやぁ。そんなに似とるとも思えへんけどなぁ」
「主水のお友達ですの? よろしければお名前をお伺いしても?」
由奈氏の影が頭を掻いた。
俺はトリエステたちから離れるように後ずさる。壁伝いに回り込めということか。
足音を消し、反対側へと回り込んだ。
角から顔を出して二人へ視線を向ける。由奈氏の背中が見えた。
汗で白シャツが透けていた。黒い下着のラインが浮かび上がっている。
「なんや。うちの勘違いみたいやったな。ほな、そろそろ行くわ」
由奈氏はトリエステに手を振りながら、今にも振り返ろうとしている。
まずい。どうする。
考えている暇はない。
由奈氏の耳が緩やかにこっちを向いた。スローモーションで見えるのは、俺の神経が加速しているからだろう。
由奈氏の金髪越しにトリエステが鋭い視線で「今だ」と合図を送った。
「な、なにがだよ」
トリエステの剣幕に気圧され、俺は後ずさった。その間も俺の身体は膨張を止めない。シャツのボタンが今にも吹き飛びそうになっていた。
「もう何日ほど血を摂取しとらんのじゃ?」
「それは……」
「私が答えてやる。数週間前、最初の獲物スーツの女以来じゃ」
「あんな姿になったのを見て、今さら血を奪おうなんて思えるかよ」
「ほう、恐れておるのか。一度口に含めば、衝動を抑えられないんじゃないかと」
俺は唇を噛んだ。
シャツのボタンは案の定弾けるように吹き飛んだ。トリエステは日傘で盾を作り、ボタンの銃撃をぱすぱすと弾き返す。力を失ったボタンが屋上の地面をころころと転がった。
次の瞬間、ぱんっと衝撃的な音がしてベルトがはち切れた。ぼよんと腹が飛び出て、すとんとズボンがずり落ちた。
ゴムのパンツだけは辛うじて無事だった。
「なんど説明すれば理解できる」トリエステは真面目な表情を作りながら、肩をぷるぷると震わせた。「以前脂肪を蓄えていた細胞は形だけでも元に戻ろうとする。しかしエネルギーが枯渇した状態で細胞を肥大化させることになればどうなるか。主水だって想像できんことはないじゃろ」
「笑うなよ」ぷるんと俺の顎がたるむ。
「笑っとらん。細胞が肥大化するということは……その……泡が膨らむのと……んぐ」
「目を見て話せ」
「うっ、ぷっ」
トリエステは口を手で押さえ、うつむいた。ウェーブのかかった栗色の髪がぱさりと顔に被さった。ほんの少しばかり目立つ胸元がぷるぷると揺れている。
今、彼女は高校生らしい風貌をしている。多少美貌が過ぎることや、平均よりも発育が良い点は認めなければならないものの、この数週間をかけて彼女は急速に身体を成長させたのだ。
「とにかくじゃ主水、君も見たじゃろ。あの日、残された女の鞄の中には一本のロープが入っておった。首をくくるつもりだったのじゃ」
「だから、それは推測だろ」
「現実を見ろ。彼女の疲れ果てた顔を思い出せ」
「それは……」
「業績や営利の名のもとに人を酷使し食い物にする者たちと我々の違いはなんじゃ?」
「確かに全然違う。俺たちは人々を飲み物にするからな!」
「逆に考えるんじゃ。彼女を快楽の渦に巻き込んでおれば、何かを変えられたかも」
「彼女を救えたと……?」
「主水、今度は私が止めてやる。殴り飛ばしてでもな。じゃから信頼してくれ」
あれ以来、トリエステは血を飲もうとしなかった。たらふくメシは食べていたが、血に関してはあくまで俺のおこぼれを貰うと言って我慢していたのだ。
今ならその意図がわかる気がした。
「トリエステ……」
「よいか。女と豊かな関係を築き上げるか、枯渇して死ぬか。二つに一つじゃぞ」
「また、選択かよ……」
ぐっと息を呑んだ、その時だった。
ぎいっと屋上の扉が開く音がした。
トリエステは素早く俺の胸に手を当てると、そのまま塔屋の壁際まで強引に俺を押し動かした。ちなみに塔屋というのは、出入りのための扉を建てつけてある小屋のような構造のことだ。
「な~あ! 古路里く~ん、おるんやろ?」
由奈氏の声だ。
逃げ出した俺を追ってきたのだ。
俺は焦る手でずり落ちたズボンを引き上げた。
今俺たちは死角に隠れた形になっているが、少しでも屋上を探し回られたら、即刻見つかってしまうだろう。
「どうする、トリエステ」
「良い機会じゃ、女の血を吸え」
「まじかよ……」
「悩んでる暇はないぞ」
トリエステを睨むように見つめる。
だが、あの力なく枯れていった女性の姿がフラッシュバックして、俺は首を横に振った。
「だめだ、俺にはできない……」
「仕方ない。本来なら黙っておくべきなんじゃが」
「おい、また隠し事か?」
「そうじゃ。実はな、あの女は生きている」
「……えっ?」
「あの後、すぐにルチアが輸血をしたのじゃ。輸血バッグを使ってな」
「なんだよ。それじゃあ……」
「本来輸血バッグは我々の吸血用にあるんじゃないぞ。誤って吸血しすぎた相手に血の補給をするようじゃ」
「い、生き返ったってことか?」
「無事に蘇生した。そして、今もぴんぴんしてブラック企業に勤めておる」
「そうか……」
騙したな、とは怒る気にもなれなかった。
純粋に生きていて良かったという思いと、トリエステやルチアが一芝居打った真意が想像できて、感謝に近い気持ちさえ感じたからだ。
「どうじゃ? やれるか? 主水」
「あぁ……でも、どっちにしたって。噛みつく時、姿を見られちゃうだろ」
「今回は特別に助けてやる」
トリエステはスカートの中からスタンガンを取り出して、俺の顔前に突き出して見せた。
「これで気絶させてから……」
彼女はそこまで言いかけると、そのスタンガンをぽいとフェンスの外へ投げてしまった。
「やっぱやめじゃ。主水の為にならん」
「お、おい!」
俺の声に反応して、由奈氏が、
「古路里くん? やっぱおるんやんな。どこに隠れとるん?」
やばいと思い、俺は咄嗟に声を抑えてトリエステに詰め寄った。
「助けるんじゃなかったのかよ!」
「意識だけはそらしてやる。背後から女を襲い、首筋に噛みつけ」
「結局そうなるのかよ」
「それだけじゃないぞ」
トリエステはびしっと人差し指を突き出した。ぞっとするような笑みを浮かべている。嫌な予感がした。
「ねっとりと熱く湿った女の秘部をその手で優しく掻き回してやれ。爪を立てるのも忘れるなよ」
「ひぶっ⁉ いきなりそんな変態行為できるわけっ」
意味不明なトリエステの命令に、思わず大声を発してしまった。そもそも「優しく」と「爪を立てる」はどう考えても矛盾している。
「おっと、声がしたで! そこにおるんやな!」
由奈氏の声が近づいてくる。トリエステを睨むが、彼女はにやりと余裕の笑みを浮かべた。彼女は横目で、「ものは試しじゃ」と言い残し、由奈氏の方へ進み出た。
間一髪だ。角を出てすぐのところで、二人が出くわしたのがわかった。由奈氏の影がこちらまで伸びている。
「あれっ? あんたは、確か。古路里くんの妹さんやったっけ。おっかしいな。確かに兄ちゃんの方の声がしたと思たんやけどな」
「うふふ」トリエステは口元に手を当てて上品に微笑んだ。「よく似てると言われるんです。二卵性とは言っても双子ですから」
「いやぁ。そんなに似とるとも思えへんけどなぁ」
「主水のお友達ですの? よろしければお名前をお伺いしても?」
由奈氏の影が頭を掻いた。
俺はトリエステたちから離れるように後ずさる。壁伝いに回り込めということか。
足音を消し、反対側へと回り込んだ。
角から顔を出して二人へ視線を向ける。由奈氏の背中が見えた。
汗で白シャツが透けていた。黒い下着のラインが浮かび上がっている。
「なんや。うちの勘違いみたいやったな。ほな、そろそろ行くわ」
由奈氏はトリエステに手を振りながら、今にも振り返ろうとしている。
まずい。どうする。
考えている暇はない。
由奈氏の耳が緩やかにこっちを向いた。スローモーションで見えるのは、俺の神経が加速しているからだろう。
由奈氏の金髪越しにトリエステが鋭い視線で「今だ」と合図を送った。
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる