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第百八話 居候
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「せ、説明もなしに、なにがそういうわけじゃから、ですか!唐突にもほどがありますよ!世話になるって、なにを――えっ!?家に来る?えっ!?私の家にですか!?」
「要領を得ない奴じゃな。わしはさっきからそう言っておろうが」
「いやいや、そんな話をいきなり飲み込める者など、まずいませんよ!」
「そこは無理にでも飲み込まんかい」
「飲み込めるわけないじゃないですか。こんな巨大な熊みたいな猫が、街中うろついたら大騒動ですよ?」
「お前、いまなにげに失礼なこと言わんかったか?」
「なんのことでしょう」
「熊みたいにでっぷり太っていると言うたであろう」
「熊みたいとは言いましたが、でっぷり太っているとは言っていません」
「……………………」
「……………………」
「まあよいわ。ならばほれ、こうすれば良いのであろう?」
エルはそう言うと、見る見るうちに小さくなっていき、あっという間に普通の猫と変わらぬ大きさとなった。
「まあ、たしかにこれなら」
ロンバルドは小さくなってもでっぷりと肥え太ったままのエルの体型にはあえて触れずに、不承不承納得した。
「しかし、本当に我が家へ来られるというのですか?」
「うむ、千年竜の謎を突き止めねばならぬでな。このままでは帰れんよ。それにお前さん、そのヴァレンティン共和国といったかの?その国の外交代表を務めているのならば、結構な要職にあるのじゃろう?ならば好都合じゃ。人の世はいつの時代も入り組んでおるからの。お前さんの地位は役にたちそうじゃわい」
「はあ、しかし先ほど説明しました通り、わたしは今現在やっかいな状況となっておりまして」
ロンバルドは今、ゴルコス将軍を千年竜が荒れ狂う戦場にひとり放置した直後である。その後、ゴルコスがどうなったかは分からない。もしも生きていれば、かなり厄介な事態になるのは明白であった。
しかしエルは、それについては問題ないと言う。
ロンバルドはいぶかしみ、問いかけた。
「問題ないとは、どういうことでしょうか?」
ロンバルドの問いに、エルはわずかに上を見上げて答えた。
「その者はガマガエルに似た顔で、でっぷりと肥え太っているのじゃろう?」
「はい、その通りです」
「なら、やはり問題ないわい」
「いや、ですから、何故問題ないのですか?」
ロンバルドの再度の問いかけに、エルが不機嫌そうに答えた。
「その者が、もう死んでおるからじゃ」
「え!?わかるのですか?」
「わかるぞ。わしは最も神に近い存在じゃからのう」
「本当ですか?」
ロンバルドは疑いの眼差しでエルを見つめた。
エルは口元をむにゅっと曲げるなり、心外そうな顔で言った。
「本当じゃわい。わしの千里眼を舐めるなよ」
「要領を得ない奴じゃな。わしはさっきからそう言っておろうが」
「いやいや、そんな話をいきなり飲み込める者など、まずいませんよ!」
「そこは無理にでも飲み込まんかい」
「飲み込めるわけないじゃないですか。こんな巨大な熊みたいな猫が、街中うろついたら大騒動ですよ?」
「お前、いまなにげに失礼なこと言わんかったか?」
「なんのことでしょう」
「熊みたいにでっぷり太っていると言うたであろう」
「熊みたいとは言いましたが、でっぷり太っているとは言っていません」
「……………………」
「……………………」
「まあよいわ。ならばほれ、こうすれば良いのであろう?」
エルはそう言うと、見る見るうちに小さくなっていき、あっという間に普通の猫と変わらぬ大きさとなった。
「まあ、たしかにこれなら」
ロンバルドは小さくなってもでっぷりと肥え太ったままのエルの体型にはあえて触れずに、不承不承納得した。
「しかし、本当に我が家へ来られるというのですか?」
「うむ、千年竜の謎を突き止めねばならぬでな。このままでは帰れんよ。それにお前さん、そのヴァレンティン共和国といったかの?その国の外交代表を務めているのならば、結構な要職にあるのじゃろう?ならば好都合じゃ。人の世はいつの時代も入り組んでおるからの。お前さんの地位は役にたちそうじゃわい」
「はあ、しかし先ほど説明しました通り、わたしは今現在やっかいな状況となっておりまして」
ロンバルドは今、ゴルコス将軍を千年竜が荒れ狂う戦場にひとり放置した直後である。その後、ゴルコスがどうなったかは分からない。もしも生きていれば、かなり厄介な事態になるのは明白であった。
しかしエルは、それについては問題ないと言う。
ロンバルドはいぶかしみ、問いかけた。
「問題ないとは、どういうことでしょうか?」
ロンバルドの問いに、エルはわずかに上を見上げて答えた。
「その者はガマガエルに似た顔で、でっぷりと肥え太っているのじゃろう?」
「はい、その通りです」
「なら、やはり問題ないわい」
「いや、ですから、何故問題ないのですか?」
ロンバルドの再度の問いかけに、エルが不機嫌そうに答えた。
「その者が、もう死んでおるからじゃ」
「え!?わかるのですか?」
「わかるぞ。わしは最も神に近い存在じゃからのう」
「本当ですか?」
ロンバルドは疑いの眼差しでエルを見つめた。
エルは口元をむにゅっと曲げるなり、心外そうな顔で言った。
「本当じゃわい。わしの千里眼を舐めるなよ」
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