30 / 41
第五章――学園は風雲急を告げる
第29話 “鉄血女帝”の本気を見よ
しおりを挟む
左の剣を、拳を打ち込む要領で放ってくる。単なる拳打よりも長い間合いに惑わされないよう、セシュナは大きく身を反らせた。
いつかと同じく、鼻先を銀の光が掠める。ティースプーンさえ凶器にする人間が振るえば、刃が無くても人体ぐらい切断できるだろう。
空振った左を振り抜いて、彼女はそのまま身を翻す。回転の勢いが乗った右手の短剣は数段速い。後退ってかわし――次の瞬間には、強烈な衝撃が頭蓋に叩き付けられる。
「――――!!」
剣はフェイントだった――本命は後ろ回し蹴り。
ちかちかと瞬く視界で理解する。
(流石、“鉄血女帝”)
ロフィオ双剣術。旧大陸にその名を轟かせる武門ロタロフィオ一族が編み出したその技は、新大陸の分家にも受け継がれているらしい。
よろめく膝でかろうじて体重を逃し横へ転がる。すぐさま立ち上がろうとしたが、脚が言うことを聞いてくれない。
「――くそっ」
「甘いぞ、セシュナッ」
ヒルデの追撃は容赦がなかった。駆け寄りざまの下段蹴りで脇腹を抉ろうとする。セシュナは咄嗟に鞄で受け止めた。
しかし彼女のしなやかな脚は予想を超えて自在に動く。
続く側頭部を狙った一撃は受けた腕がばらばらになりそうな重さだった。
更に顔面を砕く右拳の打ち下ろし。セシュナは前へ踏み込み――拳の内側に潜って腕を掴みとる。全体重をかけて引き倒しつつ、身を翻してヒルデにのしかかった。
固い石畳に背中を打ち付けられて、ヒルデの表情が曇る。
だが左手は躊躇なく斬りつけてきた。肘の内側に掌を叩き付けて、
「終わりです、ヒルデさん!」
「この程度で押さえたつもりか!」
そのまま組み伏せようとするが、彼女の両腕は信じられない程の力で押し返してくる。
「時間を……くださいっ。本当のことを、確かめる、時間を」
「確かめて、どうする」
互いの腕が震えるほどの、危うい拮抗。
「真実が分かったとして……それが、君にどう関係する。君にとって、何の意味がある。君は事件の部外者だ――違うのか」
ヒルデの眼が、鋭く閃く。
「答えろ――セシュナ・ヘヴンリーフ!!」
両側から首を挟み落とさんとする二振りの刃を、セシュナは間一髪で後ろに逃れた。
「――先輩っ」
ケーテの呼ぶ声。
そして、傍らに突き刺さる重い音。
「それ! 使ってください!!」
ヒルデがもう一度剣閃を繰り出してくる。飛び退くように立ち上がり、セシュナは石畳の隙間に刺さった長剣を掴んだ。引き抜きざま、低い位置から迫ってくる短剣をいなす。
「僕はもう、知ってしまった! この学園のことを――だからもう、部外者じゃないッ」
両手で剣を構え直しながら、叫ぶ。
ヒルデが繰り出す二つの閃きは、まさに怒涛。
こちらが突き出した刃を物ともせず掻い潜って、急所を狙う一撃と防御を引き出すフェイントを組み合わせてくる。頭と思えば腹、腹と思えば腕。振り払う剣は上体の捻りでかわされ、土産とばかりに振り上げられたブーツの爪先がセシュナの肩を強打する。
「言え! 君が知っていることをっ」
苦し紛れにセシュナは剣を翻すが、地面に手をつくほど身を下げたヒルデに足を払われた。かろうじて敷石を叩き、宙を跳ぶようにして間合いを空ける。
更なる追撃。掬い上げる二連の刃から空中後ろ回し蹴り、着地前に再び回し蹴り。
翼でもあるかのような舞い。
「この――クソッ」
セシュナは必死で身を捌いたが、最後の蹴りが横っ腹に突き刺さった。
「ぐ――おッ」
猪の突撃を喰らったような激烈な衝撃。口元まで臓物が迫り出してきたのではないかと錯覚する。剣を突き出したのは、ただ気迫だけの行いだった。
刃を嫌ったヒルデが、一旦飛び退る。
(強い。ホントだ――モンスター並みに強い)
まだ膝をついていないのが奇跡だとセシュナは思った。脚が激しく震えている。
「……僕はっ! 確かめたいんです! 本当のことをっ」
その呻きを、ヒルデは意に介さなかった。
前傾姿勢に近い全力の跳躍でこちらの懐に入り込む。
そして再び拳じみた斬撃。それぞれ顎と腹を斬り裂かんとする。
ヒルデの剣は、セシュナが答えを見つけるよりも遥かに速い。あるいはそれが彼女の決意だったのかもしれない。
セシュナも意を決した。
というより、決さざるを得なかった。
上段を狙ってきた短剣――それを握る拳を、長剣の柄から離した右手で包み込む。
全く同時に、振り落とした柄頭で、もう一方の短剣を打ち据える。
「――――!!」
ヒルデの動きはそれでも止まらない。即座に打ち込まれてきた膝蹴りを、同じく膝で受け返す。
一瞬の競り合いを経てヒルデが横へかわす。
その隙を見逃す訳にはいかない。
長剣を高く構え直して。
(集中しろ――研ぎ澄ませッ)
ただ速く、鋭く――躊躇うこと無く、全力で。
再び飛び込んでくるヒルデを目掛けて打ち込む。
彼女の反応は予想通りだった。
踏み込みが間に合わないと見るや、膝で勢いを殺しながら短剣を順手に切り替える。
二振りの交点に、セシュナの剣が吸い込まれた。
――音はほとんどしない。
ただ剣閃が、幻のように焼き付くだけで。
「……馬鹿な――ッ」
斬り落とされた短剣が、石畳を跳ねる。
「鋼を切った、だと……?」
ヒルデの呟きは、驚愕を通り越して呆然としていた。
(……何とか、上手く出来た、かな)
セシュナは長く息を吐き、深く息を吸う。
勢い余った長剣は半ばまで敷石に突き刺さっていた。引き抜こうとしても全く動かない。
(人間相手にやるのは、初めてだったけど)
剣技や剣術と呼べるほど、身に馴染んだものではなかった。
重さや鋭さに頼るのではなく、その速度を威力に変える。言ってみればごく基礎的な、剣を振る技術の延長線。ある年に帰郷した父がドラゴンの逆鱗対策に教えてくれた――東洋に伝わる発勁という技術の変形である。
しかし如何に単調な一撃でも、ヒルデが防がざるを得ないタイミングで放てば、刃を破壊して戦意を奪う程度の効果は発揮できる。
セシュナは長剣を抜くことを諦め、柄を手放した。
「僕は真実を確かめます。その後、どうするかは――僕が決めます」
言えることといえば、それぐらいでしかない。
ヒルデは再びこちらを見据える。
その瞳は、切っ先と同時に炎を失ってしまったようにも思えた。
「……もう少し扱いやすいと思っていたんだが。お人好しが過ぎるようだな、セシュナ・ヘヴンリーフ」
投げつけられた言葉にも力はなく。
「……そうかも、しれません」
セシュナは踵を返すと、投げ捨てた鞄を拾い上げた。そのまま振り返ることさえ出来ずに歩いて行く。
「先輩――待って、先輩っ」
駆け寄ってくるケーテの足音が、やけに大きく聞こえた。
いつかと同じく、鼻先を銀の光が掠める。ティースプーンさえ凶器にする人間が振るえば、刃が無くても人体ぐらい切断できるだろう。
空振った左を振り抜いて、彼女はそのまま身を翻す。回転の勢いが乗った右手の短剣は数段速い。後退ってかわし――次の瞬間には、強烈な衝撃が頭蓋に叩き付けられる。
「――――!!」
剣はフェイントだった――本命は後ろ回し蹴り。
ちかちかと瞬く視界で理解する。
(流石、“鉄血女帝”)
ロフィオ双剣術。旧大陸にその名を轟かせる武門ロタロフィオ一族が編み出したその技は、新大陸の分家にも受け継がれているらしい。
よろめく膝でかろうじて体重を逃し横へ転がる。すぐさま立ち上がろうとしたが、脚が言うことを聞いてくれない。
「――くそっ」
「甘いぞ、セシュナッ」
ヒルデの追撃は容赦がなかった。駆け寄りざまの下段蹴りで脇腹を抉ろうとする。セシュナは咄嗟に鞄で受け止めた。
しかし彼女のしなやかな脚は予想を超えて自在に動く。
続く側頭部を狙った一撃は受けた腕がばらばらになりそうな重さだった。
更に顔面を砕く右拳の打ち下ろし。セシュナは前へ踏み込み――拳の内側に潜って腕を掴みとる。全体重をかけて引き倒しつつ、身を翻してヒルデにのしかかった。
固い石畳に背中を打ち付けられて、ヒルデの表情が曇る。
だが左手は躊躇なく斬りつけてきた。肘の内側に掌を叩き付けて、
「終わりです、ヒルデさん!」
「この程度で押さえたつもりか!」
そのまま組み伏せようとするが、彼女の両腕は信じられない程の力で押し返してくる。
「時間を……くださいっ。本当のことを、確かめる、時間を」
「確かめて、どうする」
互いの腕が震えるほどの、危うい拮抗。
「真実が分かったとして……それが、君にどう関係する。君にとって、何の意味がある。君は事件の部外者だ――違うのか」
ヒルデの眼が、鋭く閃く。
「答えろ――セシュナ・ヘヴンリーフ!!」
両側から首を挟み落とさんとする二振りの刃を、セシュナは間一髪で後ろに逃れた。
「――先輩っ」
ケーテの呼ぶ声。
そして、傍らに突き刺さる重い音。
「それ! 使ってください!!」
ヒルデがもう一度剣閃を繰り出してくる。飛び退くように立ち上がり、セシュナは石畳の隙間に刺さった長剣を掴んだ。引き抜きざま、低い位置から迫ってくる短剣をいなす。
「僕はもう、知ってしまった! この学園のことを――だからもう、部外者じゃないッ」
両手で剣を構え直しながら、叫ぶ。
ヒルデが繰り出す二つの閃きは、まさに怒涛。
こちらが突き出した刃を物ともせず掻い潜って、急所を狙う一撃と防御を引き出すフェイントを組み合わせてくる。頭と思えば腹、腹と思えば腕。振り払う剣は上体の捻りでかわされ、土産とばかりに振り上げられたブーツの爪先がセシュナの肩を強打する。
「言え! 君が知っていることをっ」
苦し紛れにセシュナは剣を翻すが、地面に手をつくほど身を下げたヒルデに足を払われた。かろうじて敷石を叩き、宙を跳ぶようにして間合いを空ける。
更なる追撃。掬い上げる二連の刃から空中後ろ回し蹴り、着地前に再び回し蹴り。
翼でもあるかのような舞い。
「この――クソッ」
セシュナは必死で身を捌いたが、最後の蹴りが横っ腹に突き刺さった。
「ぐ――おッ」
猪の突撃を喰らったような激烈な衝撃。口元まで臓物が迫り出してきたのではないかと錯覚する。剣を突き出したのは、ただ気迫だけの行いだった。
刃を嫌ったヒルデが、一旦飛び退る。
(強い。ホントだ――モンスター並みに強い)
まだ膝をついていないのが奇跡だとセシュナは思った。脚が激しく震えている。
「……僕はっ! 確かめたいんです! 本当のことをっ」
その呻きを、ヒルデは意に介さなかった。
前傾姿勢に近い全力の跳躍でこちらの懐に入り込む。
そして再び拳じみた斬撃。それぞれ顎と腹を斬り裂かんとする。
ヒルデの剣は、セシュナが答えを見つけるよりも遥かに速い。あるいはそれが彼女の決意だったのかもしれない。
セシュナも意を決した。
というより、決さざるを得なかった。
上段を狙ってきた短剣――それを握る拳を、長剣の柄から離した右手で包み込む。
全く同時に、振り落とした柄頭で、もう一方の短剣を打ち据える。
「――――!!」
ヒルデの動きはそれでも止まらない。即座に打ち込まれてきた膝蹴りを、同じく膝で受け返す。
一瞬の競り合いを経てヒルデが横へかわす。
その隙を見逃す訳にはいかない。
長剣を高く構え直して。
(集中しろ――研ぎ澄ませッ)
ただ速く、鋭く――躊躇うこと無く、全力で。
再び飛び込んでくるヒルデを目掛けて打ち込む。
彼女の反応は予想通りだった。
踏み込みが間に合わないと見るや、膝で勢いを殺しながら短剣を順手に切り替える。
二振りの交点に、セシュナの剣が吸い込まれた。
――音はほとんどしない。
ただ剣閃が、幻のように焼き付くだけで。
「……馬鹿な――ッ」
斬り落とされた短剣が、石畳を跳ねる。
「鋼を切った、だと……?」
ヒルデの呟きは、驚愕を通り越して呆然としていた。
(……何とか、上手く出来た、かな)
セシュナは長く息を吐き、深く息を吸う。
勢い余った長剣は半ばまで敷石に突き刺さっていた。引き抜こうとしても全く動かない。
(人間相手にやるのは、初めてだったけど)
剣技や剣術と呼べるほど、身に馴染んだものではなかった。
重さや鋭さに頼るのではなく、その速度を威力に変える。言ってみればごく基礎的な、剣を振る技術の延長線。ある年に帰郷した父がドラゴンの逆鱗対策に教えてくれた――東洋に伝わる発勁という技術の変形である。
しかし如何に単調な一撃でも、ヒルデが防がざるを得ないタイミングで放てば、刃を破壊して戦意を奪う程度の効果は発揮できる。
セシュナは長剣を抜くことを諦め、柄を手放した。
「僕は真実を確かめます。その後、どうするかは――僕が決めます」
言えることといえば、それぐらいでしかない。
ヒルデは再びこちらを見据える。
その瞳は、切っ先と同時に炎を失ってしまったようにも思えた。
「……もう少し扱いやすいと思っていたんだが。お人好しが過ぎるようだな、セシュナ・ヘヴンリーフ」
投げつけられた言葉にも力はなく。
「……そうかも、しれません」
セシュナは踵を返すと、投げ捨てた鞄を拾い上げた。そのまま振り返ることさえ出来ずに歩いて行く。
「先輩――待って、先輩っ」
駆け寄ってくるケーテの足音が、やけに大きく聞こえた。
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる