異世界に二人召喚されましたが、私は無能認定されて辺境送り。……え、なんかすごい力が目覚めたんですけど？

番外編 神に告げられし罰

　盗賊に襲われたの日のこと。
　何もかもが終わったあと天からの神罰のように大雨が降ってきた。
　私は、彼の遺体を雨に濡れながらも埋葬した。

　彼の顔は後悔のない顔をしていた。

　雨に濡れながらも私は家に帰った。
　家につき扉を閉めた。
　私は扉の前で座り込む。

　どうして……あんなことをしてしまったのだろうか。
　私は今でも後悔している。なぜあんな選択をしたのか。
　ものすごく後悔しても後悔しきれなかった。

　その様子を見ていた薔薇が言う。
「ときには、人殺しも必要なのよ」
「……人殺しなんて人生の恥じゃない！」
　私は感情に任せて言葉を吐いた。
　薔薇はなにか言い返していたそうにしていたが、なかなか言えずにいた。

「言い過ぎたわ……」
「ごめんなさい。薔薇」

　薔薇はどこかあさっての方向を見ながら言った。
「そうよね……人殺しはおかしい。この世界の常識が間違っているのよね……」
「そんなことは……」
　私は、薔薇の意見を否定しようとしたが前いた日本では人殺しは重罪だった。
　他の世界に来たからと行って人殺しをしてはいけない。

　私は立ち上がり、暖炉に火をつけた。
　暖炉の温かさは部屋全体を温め私の心も温めてくれた。

　そのまま私は眠りに落ちた。


　＊＊＊

　ここは……？

　見たこともない周りの景色に戸惑いながら見渡す。
　すると、目の前に羽衣をつけた女性が現れた。

　その女性は言った。

「……私は、この世界の神アルテメスだ」

　私の目の前にいるのが、神様？じゃあ私がいる場所はどこなの……

「神様？」

「そうだ。お主に一つ言わなければいけないことがある」

　アルテメス様は深刻そうな顔つきで言った

「何でしょうか？」

　女神様は、少し間を開けて言った。

「……お主は、人を殺した。普通この世界の住人ならば変わらぬ。だが、お主は別世界から召喚されたものだ。大体のルールはこちらの世界で通用するが一部のルールは前いたせかいと変わらぬ」

　やはり、この世界にもルールは存在した。だが、私が異国から召喚されたものだから・・・・…
　
「ということは……私は死刑ですか？」

「いや、ちがう。……お前には『穢れ』というものを付与する。これは二年以内に死ぬ呪いだ」

「呪い！？」

　私はアルテメス様の言葉を聞いて内申焦りを感じた。どうすれば、その呪いを解けるのか。どうすれば……
　だが、『穢れ』。私は人を殺したからバツを受けた。当然の報いなのだろう。

「もうそろそろ、時間じゃな。今日のところはここまでじゃな。じゃなありさ――」

「待ってください！！」

　私がアルテメス様に手を伸ばそうとしたが段々と視界の端から光が強くなり目をつぶった。
　もっと、神様からこの世界の情報を知りたかったのにどうして……

　次、目を開けたときにはいつもの家の天井だった。
　薔薇が心配そうに見守っていた。

「大丈夫？」

「……うーん、なんか夢を見た気がした」
「ものすごくうなされていたぞ」
「そう――」

　薔薇になんて言おう。
　今回行ったことが間違っていた。
　そして、私の中にある『穢れ』の存在。

　いつ打ち明けるべきか、私はその答えを探し始めた――