ヤクザとJK?!

二章学校行事

慌ただしい木ノ葉組

明日はいよいよ授業参観。科目は英語、得意なので良かった。しかし問題なのは・・・
「源ー！ビデオカメラの容量は開けておけよ！」
「へいへーい」
「源田！当日の送迎の車は豪華にするぞ！」
「えぇー。さすがにそれは」
「桃の晴れ舞台だぞ！それぐらいしないと木ノ葉の名が廃る！」
「はぁ・・・。わかりました、ご自由にどうぞ」
「ハッハッハー！あとは何が必要だ？！あっそうだ！桃がお世話になっている担任の教職員に菓子折りを持っていこう！あと念のために学校回りに警備を・・・」
「うるせーぞ！奏斗！！いい加減にしやがれ！」
桃の授業参観ということで舞い上がっていた奏斗に菊一が文句を言う、というか権力的に皆黙っているが言いたいだろう。
「なんだよ姉さん！桃のせっかくの晴れ舞台だよ？！そんなの豪華に飾り付けなきゃ！正直学校なんかよりもホールとか壇上とかそういう所でして欲しいぐらいなのに！」
「黙れ！このモンペが！そんなことして迷惑被こうむるのは桃だぞ！」
「なんでだよ？！なんで桃の晴れ舞台を豪華にして怒られんだよ！あと桃の授業参観にもんぺなんて着ていかんぞ！それに今はそんなに寒くない！」
「そのもんぺじゃねーよ！モンスターペアレントの略称だよ！そんなことも知らんのか！いつまでもこんな古くさいところで芋ってんじゃないよ！」
「古くさいんじゃなくて趣があるの！姉さんこそ都会暮らしで体鈍ってんじゃないの？ハッ！昔の女帝っぷりはどこにいったんだか」
「ふざけんなよ誰の体が鈍ってるって？てか今はそれ関係ねーだろ！話の流れも読めないこのあんぽんたんが！」
「読まないのはどっちだよ！」
    「オメーだよこのド畜生が！」




「・・・なんでこの修羅場に私がいるのでしょうか」
ギャーギャーと言い争っている二人を遠い目をしながら見てそう呟いた
「しかたねーよ、止められんのはもう、誰もいねぇ。本当に来てほしくないなら死ぬ気で阻止しろ、ぶっちゃけ俺もめんどい、車いじられんのは苦手だ」
「源田さんは運転手が板に付いてますね」
「私は奏斗と桃ちゃんが良ければなんでもー」
「源さん静かにしてください・・・はぁ、」
「実際。お嬢さんは来てほしくないの？」
「あ、えっと・・・」
見たことはあるが名前を忘れた、誰だっけ。この人
「水無、前に門前で馬鹿みたいに頭下げてたでしょ？」
思い出させ方が独特だが分かりやすい、そういえばいたなぁ、最初会ったときはスーツをしっかり着こなしてるのにヤクザ特有の雰囲気があって怖かったのを思い出した
「あぁ、水無さん。来てほしいかほしくないかで言われると来てほしくないですね」
「どーして？桃ちゃん今まで授業参観に親なんて来なかったでしょ？一度ぐらいいいんじゃないかな？」
「あのですね、源さん、簡単に言いますが私は高一なんですよ。JKなんて陰口が当たり前の世界ですよそれなのにそんな悪目立ちするようなことはしたくありません」
「なんか凄い高校生の闇を感じた」
まぁ、それがまともな反応だろう、けど奏斗さんは違う。