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5.小悪魔フローラ
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最後の一音がピアノの前に座るフローラの手から流れ落ちた。
静まり返った会場が我に返ったように、少し間を開けて盛大な拍手に包まれた。
フローラは椅子から立ち上がると美しいカーテシーをした後、ゆっくりと顔を上げる。
まだ少しあどけなさの残る可愛らしい顔に照れくさそうな表情を浮かべるフローラに会場中がキュンと心を鷲掴みされた瞬間だった。
フローラの一つ前に歌を披露したピンク頭の男爵令嬢のことなど忘れたように、皆がフローラのピアノの素晴らしさを讃えているのを聞いて、舞台袖に下がったフローラは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「フローラ嬢、腹黒さが滲み出てるぞ」
舞台袖で見守っていたライオネルを振り返って小首を傾げる。
「そう?」
「そこがいいんだけど…みんなにフローラ嬢を見せたくなかったな」
ライオネルが大好きなフローラの素晴らしさを見せつけたい気持ちとフローラに他の男の視線が注がれる嫌悪感で、複雑そうに呟く。
「フローラ!素晴らしかったわ!あなたがこんなにピアノが上手かっただなんて知らなかったわ」
駆けつけてきたイザベルがフローラをキラキラした目で見つめた。
イザベルお姉様、尊い…
フローラのわがままがなくなり、マリオンとの関係が改善してから、イザベルの表情は親しい人に対して限定で素直に出るようになっていた。
そんなイザベルを愛おしそうに見つめて、ぴったりと隣に寄り添っているマリオンに苦笑いだ。
フローラの出番はラストだったので、その後すぐに結果が出て、最優秀賞にはフローラが選ばれた。
生徒会長のマリオンの手から最優秀賞の証のルビーのブローチが贈られ、フローラははにかみながらもステージ上から観客に手を振る。
ゲームの中で、本格的に学んだ訳でもないヒロインの歌が賞賛されたのは、一所懸命に心を込めて歌った歌が人々の心を打ったから。
そして、きちんと練習を積んでないとそれは叶わない。
フローラも前世の知識だけではどうしようもないので、今世では嗜んでいる程度だったものをコンテストへ向けて、寝る間も惜しんで練習に励んだのだ。
頭の中がピンクの転生者じゃ、碌に練習してないと踏んだけど、予想通り。
ゲームの中ではあのピンク頭がラストで、みんなからの賞賛を集めるんだけど、掻っ攫ってやったわ。
内心高笑いのフローラ。
王族や高位貴族に素晴らしい令嬢がいると認知されて、いずれはマリオン、カリード、ライオネルなどと結ばれる時に必要なフラグだったのだ。
「少しお花摘みに行ってくるわ」
フローラはイザベルに告げて、みんなからそっと離れた。
コンテスト会場を出て、少し歩くと早速声をかけてきた女がいる。
素知らぬ振りをしてしばらく歩き続けると、その女は苛立ったように声を荒げた。
「ちょっと待ちなさいよ!」
フローラは一瞬、口の端を上げたものの、すぐに不思議そうな顔をして振り返る。
「わたくしのことですの?」
「そうよ!あんたよ!あんた誰よ!」
無礼なピンク頭に小首を傾げる。
「そう言うあなたはどなたなのかしら?」
「エリスよ!エリス・バルドル!」
真っ赤な顔で怒りを隠せないピンク頭ヒロイン。
そんな名前だったかな?
デフォルト名は覚えてないけど、まぁ、本人がそう言うなら、そうなのだろう。
「わたくしの名はフローラ・ナルトリアですわ。バルドル男爵令嬢」
さっきコンテストで紹介されたのに忘れたのかしら?
あら?そう言えば、わたくしもピンク頭の名前を記憶してなかったわね。
お互い様だったわと思いつつにっこり笑うと、ピンク頭ヒロインのエリスの顔が益々赤くなる。
「ナルトリア!悪役令嬢イザベルの妹なの!?」
あら?ナルトリア公爵令嬢だと認知したのにその態度?
「悪役令嬢ってどういうことなのかしら?悪役だなんて冗談でも仰らないで。お姉様は優しくて素晴らしい方なのよ」
フローラの声は自然と怒りを含んだものになる。
「イザベルの妹なんて顔も出てこないモブじゃない。何でわたしの邪魔してるのよ!」
エリスはこちらの話を全く聞かず、フローラに詰め寄った。
あぁ、何も分かってないのね。
フローラはエリスのバカさ加減に内心鼻で笑った。
ヒロインの可愛らしくて、庇護欲を掻き立てるような属性はフローラと同じ。
イザベルがヒロインに過剰反応したのは、妹のフローラにいつも大切な物を奪われていたから。
トラウマの原因の妹フローラはヒロインの上位互換だと気付かないなんてね。
「何を仰ってるの?」
フローラは話が全く通じない相手を恐ろしそうに見て、一歩後ずさる。
ギャラリーがこれだけいるのに、この態度。頭に相当血が昇ってるのね。
丁度いいわ。
助けを求めるように周囲を見回した。
「エリス!年下の令嬢に何してるんだ」
一人の男子生徒がエリスを止めに入った。
青色の髪の整った顔立ちの男の子だ。
あら?この男子生徒、さっきコンテストでバイオリンを弾いて優秀賞に選ばれてたわ。攻略対象者の一人だった…確かバイオリンが得意な子爵令息。
「ジェイド!これは…えっと、この人がわたしに言いがかりをつけてきて」
エリスはジェイドの顔を見ると慌てたように、怒らせていた眉を下げて気弱な表情になった。
「そんな…言いがかりをつけられたのはわたくしのほうなのに…コンテストで最優秀を取れなかったのはわたくしが邪魔したからだって」
目をうるうるさせて、ジェイドを見つめる。
ジェイドは可憐な少女に縋るような目で見つめられて、少し顔を赤らめた。
「えっと、あなたはコンテストで最優秀だったナルトリア公爵令嬢ですよね?」
ジェイドの質問にフローラが頷いた。
「バルドル男爵令嬢とは初対面なのに…優しい姉のことも悪役令嬢だと罵られて…」
潤んだ瞳から今にも雫がこぼれ落ちそうになりながらも、俯いて堪える様子が痛々しい。
「ナルトリア公爵令嬢のおっしゃる通りよ」
「そうだ。確かにバルドル男爵令嬢が酷いことを言ってたのを聞いたぞ」
周囲から次々とフローラを肯定する声が上がった。
「エリス、君は年下の初対面の令嬢に詰め寄った上にそんな酷いことを言ったのか?確かに彼女のピアノは素晴らしかったし、君の歌よりも心を動かされた。それが現実なのに、そんな言いがかりをつけるなんて見損なったよ」
「え!?何でわたしの言うことを信じてくれないの!?」
見捨てられるとは思ってなかったのか、慌てた様子でジェイドの腕に縋り付いた。
「離してくれ」
ジェイドはそれをつれなく引き剥がした。
「君のナルトリア公爵令嬢に対する態度を噂で聞いて、まさかと思ってたけど、本当だったようだな。妹君にまでそんな酷い態度をとるだなんて。常識がないにもほどがある。もう俺に関わらないでくれ」
ジェイドのあまりに冷たい眼差しにエリスは一歩後ずさった。
しばらく呆然と立ち尽くしていたが、その後隣に立つフローラを悔しそうにキッと睨むと無言で走り去って行った。
フローラはエリスの態度に怯えたように肩をぴくりと震わせた。
それでも気を取り直すように一呼吸した後、ジェイドに向き直った。
「助けていただき、ありがとうございました。年上の令嬢によく分からないことを言われてどうしていいのか分からなくて…本当に助かりました」
丁寧に頭を下げて礼を言うフローラにジェイドが慌ててそれを止めた。
「やめて下さい。当然のことをしたまでですから」
「お優しいんですね」
柔らかく笑うフローラにジェイドは顔を赤らめている。
「皆さまもありがとうございました」
無理をしていると思わせる儚い笑顔のフローラに、その場に居合わせた全員がフローラを守ることを心に誓った。
「あのような令嬢に目をつけられている姉のことが心配で…」
「心配しないで下さい!絶対、ナルトリア公爵令嬢には近づけさせません」
フローラの言葉に被せ気味に断言するジェイド。
周りの人達も同意するように頷いている。
「ありがとうございます。姉のこと、よろしくお願いします」
感激で目を潤ませる姉思いのフローラに皆の心が重なった。
エリスを絶対にイザベル様に近付けない!
その場を離れたフローラにそっとライオネルが近づいた。
「終わった?」
「ええ、ばっちりよ」
フローラが悪い笑みを浮かべる。
「君を守るのは俺だけでいいのに…」
しゅんとしているライオネルの手を取った。
「こんなに腹黒い女がいいなんて奇特な人、あなたくらいよ」
フローラは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「だから次からはよろしくね。ライさま」
静まり返った会場が我に返ったように、少し間を開けて盛大な拍手に包まれた。
フローラは椅子から立ち上がると美しいカーテシーをした後、ゆっくりと顔を上げる。
まだ少しあどけなさの残る可愛らしい顔に照れくさそうな表情を浮かべるフローラに会場中がキュンと心を鷲掴みされた瞬間だった。
フローラの一つ前に歌を披露したピンク頭の男爵令嬢のことなど忘れたように、皆がフローラのピアノの素晴らしさを讃えているのを聞いて、舞台袖に下がったフローラは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「フローラ嬢、腹黒さが滲み出てるぞ」
舞台袖で見守っていたライオネルを振り返って小首を傾げる。
「そう?」
「そこがいいんだけど…みんなにフローラ嬢を見せたくなかったな」
ライオネルが大好きなフローラの素晴らしさを見せつけたい気持ちとフローラに他の男の視線が注がれる嫌悪感で、複雑そうに呟く。
「フローラ!素晴らしかったわ!あなたがこんなにピアノが上手かっただなんて知らなかったわ」
駆けつけてきたイザベルがフローラをキラキラした目で見つめた。
イザベルお姉様、尊い…
フローラのわがままがなくなり、マリオンとの関係が改善してから、イザベルの表情は親しい人に対して限定で素直に出るようになっていた。
そんなイザベルを愛おしそうに見つめて、ぴったりと隣に寄り添っているマリオンに苦笑いだ。
フローラの出番はラストだったので、その後すぐに結果が出て、最優秀賞にはフローラが選ばれた。
生徒会長のマリオンの手から最優秀賞の証のルビーのブローチが贈られ、フローラははにかみながらもステージ上から観客に手を振る。
ゲームの中で、本格的に学んだ訳でもないヒロインの歌が賞賛されたのは、一所懸命に心を込めて歌った歌が人々の心を打ったから。
そして、きちんと練習を積んでないとそれは叶わない。
フローラも前世の知識だけではどうしようもないので、今世では嗜んでいる程度だったものをコンテストへ向けて、寝る間も惜しんで練習に励んだのだ。
頭の中がピンクの転生者じゃ、碌に練習してないと踏んだけど、予想通り。
ゲームの中ではあのピンク頭がラストで、みんなからの賞賛を集めるんだけど、掻っ攫ってやったわ。
内心高笑いのフローラ。
王族や高位貴族に素晴らしい令嬢がいると認知されて、いずれはマリオン、カリード、ライオネルなどと結ばれる時に必要なフラグだったのだ。
「少しお花摘みに行ってくるわ」
フローラはイザベルに告げて、みんなからそっと離れた。
コンテスト会場を出て、少し歩くと早速声をかけてきた女がいる。
素知らぬ振りをしてしばらく歩き続けると、その女は苛立ったように声を荒げた。
「ちょっと待ちなさいよ!」
フローラは一瞬、口の端を上げたものの、すぐに不思議そうな顔をして振り返る。
「わたくしのことですの?」
「そうよ!あんたよ!あんた誰よ!」
無礼なピンク頭に小首を傾げる。
「そう言うあなたはどなたなのかしら?」
「エリスよ!エリス・バルドル!」
真っ赤な顔で怒りを隠せないピンク頭ヒロイン。
そんな名前だったかな?
デフォルト名は覚えてないけど、まぁ、本人がそう言うなら、そうなのだろう。
「わたくしの名はフローラ・ナルトリアですわ。バルドル男爵令嬢」
さっきコンテストで紹介されたのに忘れたのかしら?
あら?そう言えば、わたくしもピンク頭の名前を記憶してなかったわね。
お互い様だったわと思いつつにっこり笑うと、ピンク頭ヒロインのエリスの顔が益々赤くなる。
「ナルトリア!悪役令嬢イザベルの妹なの!?」
あら?ナルトリア公爵令嬢だと認知したのにその態度?
「悪役令嬢ってどういうことなのかしら?悪役だなんて冗談でも仰らないで。お姉様は優しくて素晴らしい方なのよ」
フローラの声は自然と怒りを含んだものになる。
「イザベルの妹なんて顔も出てこないモブじゃない。何でわたしの邪魔してるのよ!」
エリスはこちらの話を全く聞かず、フローラに詰め寄った。
あぁ、何も分かってないのね。
フローラはエリスのバカさ加減に内心鼻で笑った。
ヒロインの可愛らしくて、庇護欲を掻き立てるような属性はフローラと同じ。
イザベルがヒロインに過剰反応したのは、妹のフローラにいつも大切な物を奪われていたから。
トラウマの原因の妹フローラはヒロインの上位互換だと気付かないなんてね。
「何を仰ってるの?」
フローラは話が全く通じない相手を恐ろしそうに見て、一歩後ずさる。
ギャラリーがこれだけいるのに、この態度。頭に相当血が昇ってるのね。
丁度いいわ。
助けを求めるように周囲を見回した。
「エリス!年下の令嬢に何してるんだ」
一人の男子生徒がエリスを止めに入った。
青色の髪の整った顔立ちの男の子だ。
あら?この男子生徒、さっきコンテストでバイオリンを弾いて優秀賞に選ばれてたわ。攻略対象者の一人だった…確かバイオリンが得意な子爵令息。
「ジェイド!これは…えっと、この人がわたしに言いがかりをつけてきて」
エリスはジェイドの顔を見ると慌てたように、怒らせていた眉を下げて気弱な表情になった。
「そんな…言いがかりをつけられたのはわたくしのほうなのに…コンテストで最優秀を取れなかったのはわたくしが邪魔したからだって」
目をうるうるさせて、ジェイドを見つめる。
ジェイドは可憐な少女に縋るような目で見つめられて、少し顔を赤らめた。
「えっと、あなたはコンテストで最優秀だったナルトリア公爵令嬢ですよね?」
ジェイドの質問にフローラが頷いた。
「バルドル男爵令嬢とは初対面なのに…優しい姉のことも悪役令嬢だと罵られて…」
潤んだ瞳から今にも雫がこぼれ落ちそうになりながらも、俯いて堪える様子が痛々しい。
「ナルトリア公爵令嬢のおっしゃる通りよ」
「そうだ。確かにバルドル男爵令嬢が酷いことを言ってたのを聞いたぞ」
周囲から次々とフローラを肯定する声が上がった。
「エリス、君は年下の初対面の令嬢に詰め寄った上にそんな酷いことを言ったのか?確かに彼女のピアノは素晴らしかったし、君の歌よりも心を動かされた。それが現実なのに、そんな言いがかりをつけるなんて見損なったよ」
「え!?何でわたしの言うことを信じてくれないの!?」
見捨てられるとは思ってなかったのか、慌てた様子でジェイドの腕に縋り付いた。
「離してくれ」
ジェイドはそれをつれなく引き剥がした。
「君のナルトリア公爵令嬢に対する態度を噂で聞いて、まさかと思ってたけど、本当だったようだな。妹君にまでそんな酷い態度をとるだなんて。常識がないにもほどがある。もう俺に関わらないでくれ」
ジェイドのあまりに冷たい眼差しにエリスは一歩後ずさった。
しばらく呆然と立ち尽くしていたが、その後隣に立つフローラを悔しそうにキッと睨むと無言で走り去って行った。
フローラはエリスの態度に怯えたように肩をぴくりと震わせた。
それでも気を取り直すように一呼吸した後、ジェイドに向き直った。
「助けていただき、ありがとうございました。年上の令嬢によく分からないことを言われてどうしていいのか分からなくて…本当に助かりました」
丁寧に頭を下げて礼を言うフローラにジェイドが慌ててそれを止めた。
「やめて下さい。当然のことをしたまでですから」
「お優しいんですね」
柔らかく笑うフローラにジェイドは顔を赤らめている。
「皆さまもありがとうございました」
無理をしていると思わせる儚い笑顔のフローラに、その場に居合わせた全員がフローラを守ることを心に誓った。
「あのような令嬢に目をつけられている姉のことが心配で…」
「心配しないで下さい!絶対、ナルトリア公爵令嬢には近づけさせません」
フローラの言葉に被せ気味に断言するジェイド。
周りの人達も同意するように頷いている。
「ありがとうございます。姉のこと、よろしくお願いします」
感激で目を潤ませる姉思いのフローラに皆の心が重なった。
エリスを絶対にイザベル様に近付けない!
その場を離れたフローラにそっとライオネルが近づいた。
「終わった?」
「ええ、ばっちりよ」
フローラが悪い笑みを浮かべる。
「君を守るのは俺だけでいいのに…」
しゅんとしているライオネルの手を取った。
「こんなに腹黒い女がいいなんて奇特な人、あなたくらいよ」
フローラは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「だから次からはよろしくね。ライさま」
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