【R18】Fragment

Nuit Blanche

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エッチな誕生日プレゼントはドS配達員と共に

エッチな誕生日プレゼントはドS配達員と共に 2

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「考えてみろよ。彩千ちゃんは気持ちいいことを覚える。俺は可愛い女の子を見て疲れた心を癒す。ウィンウィンってやつ。それで色気が出れば親友ちゃんも安心するだろ?」

 最低だと言われたにも関わらず陽平は平然としている。メリットしかないと言っているようだ。このふてぶてしさは何なのか。

「初めてだと怖いだろ? 大事なところ傷つけちゃうかもしれないし、俺がやってやるよ」
「い、いいです……!」

 ローターを手に陽平がじりじりと迫ってきて彩千は後ずさる。逃げられる距離には限りがあるが、そうせずにはいられなかった。

「遠慮すんなって」
「してません!」

 遠慮などしていない。お願いしますと体を委ねられるわけがないのだ。顔見知りとは言っても付き合っていない異性とできることではない。

「危ないって」

 腕を掴まれたのは壁にぶつかる寸前だった。そうして、引き寄せられた直後、彩千の思考は停止した。
 陽平の顔が近づいてきて唇が触れる。そして、すぐ柔らかく濡れた感触が離れていき、陽平が笑っているのが見えた。何をされたかも忘れて彩千は見惚れてしまう。

「キスも初めてだった?」

 つんつんと唇を指先で突っつかれて放心していた彩千の意識が引き戻される。

「誕生日おめでとう。俺からのプレゼント」
「あ……」

 反射的にありがとうと言いそうになって彩千は踏みとどまる。もし、陽平が恋人か交際を意識するような親しい間柄であったならば喜べたか。否、彩千としてはファーストキスを思わぬ形で奪われたのだ。

「せっかくだからもっと凄いのしようぜ」
「しま、んっ……は、ぁ……んむっ!」

 楽しげに笑う陽平から逃げなければならないと危機感を覚えながらも体が動かない内に陽平の唇が吸いついてくる。唇を食み、吐息を吐き出した唇の隙間から舌がねじ込まれ、口内を蹂躙していく。
 触れるだけのキスすら先程が初めてだった彩千には彼のキスが上手いかどうかなど判断できないが、慣れているのだろう。
 無意識に押し返そうとする手がその胸の硬さを感じ取る。普段の仕事で鍛えられたのかジムなどに通っているのか、胸を押してもびくともしない。

「んぁっ……ぁ、ふ…………」

 すっかり陽平のキスに翻弄された彩千はその唇が離れてもぼんやりと陽平を見詰めてしまう。同じように自分を見詰めてくる陽平が手にしていた物のことも忘れて。

「きゃうぅっ!!」

 それは突然の刺激だった。下腹部を襲った未知の感覚にびくんと震えた彩千の思考はまたしても停止したが、今度はキスとは比べものにならない物だった。

「そんなに声出しちゃって大丈夫? 俺は嬉しいけど、お隣さんを喜ばせたくないな」
「な、何して……」

 何が起きたかもわからないのに壁の薄さを心配されているのだと気付いて彩千は声を潜める。そうして壁の向こうが気になってしまうが、モーター音が聞こえることにも気付く。先程とは違うようだ。

「ごめんごめん、いきなりは刺激強すぎたよな。おっぱいからにするか」

 本気で悪かったとは思っていないのだろう。何よりこの行為をやめようとはしないのだ。そんな彼は手にしたローターを見せつけるようにしながら胸へと近づける。

「ひぅっ!」

 身構えてもその刺激に彩千の体はぴくぴくと跳ねる。それでも陽平は彩千の体を抱き込みながら押し当てたり円を描くように動かしたりと刺激を続ける。服越しに感じる振動が彩千の無垢な体に未知の疼きを生み出していた。

「ははっ、我慢しちゃって可愛いな……その可愛さに免じて口は俺が塞いでやるか」
「んくっ! ……ふ、ぁっ……んんっ!」

 口づけられながら胸を刺激され、彩千の意識はドロドロに溶けてしまいそうだった。それでも繋ぎ止めよとするのに陽平の動きはエスカレートしていく。服を捲り上げ、ブラジャーをずらされ、直接刺激されればまた一本理性の糸がちぎれていくようだ。

「やめ……」
「気持ちいいこと知りたいだろ? 大人になろうぜ」

 強引に快楽の世界へと誘惑する陽平は悪い男の顔をしている。
 大人になれば少しは彼に近づけるだろうか。そんな邪念に支配されそうになった時、陽平の体が背後に回った。体が密着し、背中越しに彼の体温を感じるが、何より臀部に硬い物が当たっていた。

「いっぱいサービスしてやるよ」
「うぅっ……だめです……!」

 耳元で囁かれながら腰を押しつけられて、ローターが降りてきて、彩千は熱が上がるような心地だった。
 堕ちてはいけないと自身に言い聞かせながらも抗いがたい物を感じている。何しろ好きだった声が耳元で響き、吐息さえ吹き込まれるのだ。
 それでも彩千は懸命に振り払おうと首を横に振るのだが――

「それとも、小野田さんはこっちの俺が好きなんですか?」
「ひぁぁ……!

 優しい声は彩千がよく知るいつもの陽平だが、その手はローターを足の付け根に宛て、近づけていく。

「こっちだろ? なぁ、彩千」

 今度は低い声で反対の耳に吹き込まれ、二人の陽平がいるようにさえ錯覚してしまう。際どいところで震えるローターが冷静な思考を彩千から奪うのだ。

「どっちも、榎木さんじゃないですか……!」

 チャラチャラした男でその上ドSだとも思いはしなかったが、彩千が知らなかっただけでどちらも陽平に他ならない。優しい人間だというのは上辺を見ただけの勝手な思い込みである。それでも、どこかでまだ彼を格好良いと思ってしまっている自分がいることを彩千は否定できなかった。

「俺のこと、嫌いになったんじゃないのか?」

 彩千の中で曖昧な答えを明確に求めるように陽平が問いかけてくるからこそ彩千は考える。
 もし、嫌いになったのならば今頃怖くてたまらなかったかもしれない。強引でありながらも不快感があったわけでもない。押し返そうとしたのも慣れない行為に息苦しさを感じて無意識にしたことだ。

「ヤり捨てたりしないから安心しろ」
「は、ぁっ……ぁんっ!」

 真剣な調子で言っていながらその手元は秘部にローターを当てる。だから、彩千はその言葉の意味を考えることができなかった。

「好きだって言ったら受け入れてくれるのか?」
「んっんっ……っふ、はぁっ!」

 問いかけながらも最も敏感な部分に刺激を与え続けられて彩千は答えることができない。否、答えなど求めていないのかもしれない。

「あんただけだ、こんなことするの」

 自分だけが特別だと告白のように聞こえるのは都合の良い解釈だろうか。
 誰にでもこういうことをしているのだと言われても納得してしまうような危険な香りがするのは否めない。


「嫌なら本気で抵抗しろ。そうしたら俺はもうあんたの前には現れない」
「え……?」

 もう陽平が荷物を届けてくれることがなくなるということだろうか。
 感情が掻き混ぜられて、このまま流されて良いのかもわからないのに、彼がいなくなることだけは嫌だと思えた。
 ぎゅっと腕を掴んでしまってから抵抗だと思われないか彩千は恐くなる。それくらい混乱しているのだ。
 だが、腕を緩めて逃げる隙を作っていたのだと気付いたのは強く抱き締められてからだった。

「続き、していいんだな?」

 もう逃がさないと言わんばかりに腕の力は強い。この腕に捕らわれて自分は幸せになれるのか、本当に良いのかと問いかける声が聞こえる気がするのに抗いがたい誘惑に堕ちるように彩千はこくりと頷いていた。
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