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赤ずきん猟師は森の奥で囚われる
赤ずきん猟師は森の奥で囚われる 1
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十八の誕生日、カルラは村の象徴である猟師として認められるため、深い森の奥に暮らす老婆の元へ一人で行き、証を受け取らなければならなかった。
幼馴染みからもらった真紅のケープをまとって向かった先で待っていたのは……(全三話)
[ファンタジー ダーク 幼馴染み 獣人 処女 無理矢理 中出し]
* * * * *
服が一枚一枚暖炉に放り込まれていく。この日のために用意されたものだ。これまで質素な暮らしをしてきたカルラにとっては、これまでで一番上等な服だった。
それが無情にも次々に燃やされていくのを彼女は逞しい腕に羽交い締めにされながら見ていることしかできなかった。
***
カルラはこの森を抜けたところにある村で代々猟師の家系に生まれた。女ではあるが、幼い頃からそう教育を受け、有事の際には村の守護者として戦う義務があった。
外の森には狼がいて、村人や旅人、商人などが時折命を落とすことがあったが、実際猟師は象徴のようなものでしかない。
そこに何かきな臭い物を感じていたが、余計な詮索をすれば自分も狼の餌にされるだろうとカルラもわかっていた。
そうして、十八の誕生日である今日、カルラは正式に村の猟師として認められるための通過儀礼をしなければならなかった。
深い森の奥に暮らす老婆の元へ一人で行き、証を受け取ること。ただそれだけの簡単なことだとカルラは思っていた。何しろカルラが思っていたのは狼を一匹仕留めてくることだったからだ。
カルラにとっては不本意だが、村で一番の裕福な家に住む幼馴染みがくれた真紅のケープは目印だと言われた。
嫌々ながら猟師の格好としては不似合いなそれを被り、猟銃と見舞いの品が入った籠を手に渋々と老婆の家に向かったカルラは自分を待ち受けていたものに愕然とした。
「やぁ、待ってたよ」
暖炉がついた暖かい室内で足を組んで座り、嫣然と笑むのは赤毛に緑の瞳が美しい少年だ。カルラは目眩を覚えた。自分が罠にかけられたと悟ったからだ。
彼こそカルラにケープをくれた幼馴染みのフランである。
肌は白く、黙っていれば女と見紛うほどだ。村の人間は天使のようだと彼を褒め称えるが、カルラはその性根の悪さをよく知っていた。その美貌と狡猾さと金持ちの家の権力で村の人間を掌握する彼はいつからか悪い友人と連むようになっていた。
「フラン、お前……!」
思い返せば、村人が総出でカルラを見送る中、フランはいなかった。ケープをもらったのは前日のことだ。尤も、彼に見送られればいい気にはならなかっただろう。
老婆が住んでいるなどとは聞いたこともなかったカルラは怪しんでもいたのだ。何より見送る母はまるで今生の別れにでもなるかのように泣いていた。森の奥に入るのは危険ではある。急な仕事で街へ出なければならないから見届けられないとは言っても、大袈裟に感じられた。
「儀式は嘘か」
沸き上がってくる怒りを押し殺し、フランを睨みつけてカルラは問う。
家は確かにあった。空き家と言うには手入れが行き届きすぎているように感じられる。老婆がいる気配はない。何より老婆が一人で暮らすような慎ましい家ではなかった。なぜ、ここに存在するかわからないような屋敷だった。
「残念ながら、嘘でもないんだよ。ねぇ、狼さん?」
カルラの背後に向けられたフランの視線を辿って振り向けば浅黒い肌の黒髪の男が立っている。確かに狼を思わせるような目をした男は黒ずくめで、何よりカルラは彼がいつからそこにいたかを知らない。顔こそ整って見えるが、闇の中から出てきたようでもある。それでも敵意は感じられなかった。
「いや、でも、嘘かな?」
視線を戻せばフランは首を傾げて見せた。その様は少女のように愛らしいが、カルラは惑わされまいとしていた。そうして人を翻弄するのが彼の得意技だ。家族も友人も他人も、老若男女問わず虜にしてしまう。
「どっちなんだ」
苛立ちを隠さないカルラに彼は笑みを返してくる。男にしては果実のように色づいた唇が白い肌と相まって妙になまめかしい。たとえ、彼が女だったとしても友達にはなれなかっただろう。
「村人全員が君を騙してたってこと」
普段からフランは冗談を言うわけではない。嘘ではないのだとカルラは直感する。ショックはない。むしろ村人達から感じる妙な余所余所しさの理由が腑に落ちた気がした。
「十八年前、しきたりが変わったんだよ。僕の両親がねじ曲げてね」
フランの両親は金の力で村長さえも意のままに操っている。だからこそ、誰も逆らえないのだから事実であっても不思議ではない。
カルラの父親は自らが儀式を行った時の話はしなかった。多くを語る父ではなかったし、猟師の役目を誇るわけでもなかった。今にして思えば実態がないからこそ、それらしくごまかされていただけなのかもしれない。
「本来、村の人間は数年に一度狼族に生贄を差し出すことで安寧を得ていた。生贄は占いによって決めてたらしいよ」
淡々とフランが語るのは決して信じられない話ではない。確かに村にはかつて占い師がいたという。後継者がいないまま亡くなってしまったらしいが。
「それが私か」
猟師としての役目を教えられ、鍛えられてきた日々が全て無駄だったと認めたくはないが、真実を知ったら逃亡を考えたかもしれない。
けれども、フランは肯定せず意味ありげに微笑む。
「僕だよ」
その声が妙に響いた気がした。まるで時が止まったかのように。そんなはずがない。フランは揺れている。彼が座る揺り椅子が軋む音がする。
「でも、結局君は僕の代わりに生贄にされたんだろうね」
フランの感情がカルラにはわからない。まるで切り離された世界で一人何かを演じているように、あるいは切り離されているのはカルラの方なのかもしれない。
どちらにしても生贄にされたことに変わりはないのだから。
「だって、あの傲慢な親が自分の子供を生贄にされるなんて許すわけないでしょ?」
カルラは納得すると同時に釈然としない気持ちもあった。
確かにフランの両親は傲慢極まりない。しかし、その両親に従い、同じように振る舞うフランが彼らを軽蔑しているようには見えなかったのだ。
「だから、村人全員に口止めをして、逆らう者は狼の仕業に見せかけて殺した。当然君のお父さんも脅されていただろうね。君のお母さんも美しい人だから」
あのゲスな両親ならばやりかねない。だからこそ、喉元まで込み上げてくる気持ち悪さをカルラは押し込めた。
数年の内に何度か出た死者、運悪く狼にやられたのだと聞いて疑問に思いもしなかった。
猟師としての父は厳しかった。有事のためとは言っても象徴にそこまでの技能が必要なのかとカルラは不思議に思いながら日々の鍛錬を続けてきた。
それが生贄になるために育てられていたとは――
「もし、君が狼を退治してしまうなら、それでも良かったんだろう。それで恒久の平和が得られるのなら」
父もそう思っていたから、あれほど厳しかったのか。けれども、それを問うことはできないのだろうとカルラは漠然と感じていた。フランの真意はわからないが、生贄にされたのならば帰ることはできない。あれは本当に今生の別れだったのだろう。
「でも、僕は狼さんと取引をしたんだ」
フランはチラリとカルラの背後に視線を送る。フランは先ほどから彼を『狼さん』と呼ぶ。見た目は人そのもの、まるで見知らぬ男だ。
「今日からここで暮らすんだよ。君と僕と狼さん――シャノンの三人でね」
真意がわからないまま、カルラは背筋に冷たい物が走った気がした。だが、反応できないままカルラの体は抱え上げられていた。
幼馴染みからもらった真紅のケープをまとって向かった先で待っていたのは……(全三話)
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* * * * *
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それが無情にも次々に燃やされていくのを彼女は逞しい腕に羽交い締めにされながら見ていることしかできなかった。
***
カルラはこの森を抜けたところにある村で代々猟師の家系に生まれた。女ではあるが、幼い頃からそう教育を受け、有事の際には村の守護者として戦う義務があった。
外の森には狼がいて、村人や旅人、商人などが時折命を落とすことがあったが、実際猟師は象徴のようなものでしかない。
そこに何かきな臭い物を感じていたが、余計な詮索をすれば自分も狼の餌にされるだろうとカルラもわかっていた。
そうして、十八の誕生日である今日、カルラは正式に村の猟師として認められるための通過儀礼をしなければならなかった。
深い森の奥に暮らす老婆の元へ一人で行き、証を受け取ること。ただそれだけの簡単なことだとカルラは思っていた。何しろカルラが思っていたのは狼を一匹仕留めてくることだったからだ。
カルラにとっては不本意だが、村で一番の裕福な家に住む幼馴染みがくれた真紅のケープは目印だと言われた。
嫌々ながら猟師の格好としては不似合いなそれを被り、猟銃と見舞いの品が入った籠を手に渋々と老婆の家に向かったカルラは自分を待ち受けていたものに愕然とした。
「やぁ、待ってたよ」
暖炉がついた暖かい室内で足を組んで座り、嫣然と笑むのは赤毛に緑の瞳が美しい少年だ。カルラは目眩を覚えた。自分が罠にかけられたと悟ったからだ。
彼こそカルラにケープをくれた幼馴染みのフランである。
肌は白く、黙っていれば女と見紛うほどだ。村の人間は天使のようだと彼を褒め称えるが、カルラはその性根の悪さをよく知っていた。その美貌と狡猾さと金持ちの家の権力で村の人間を掌握する彼はいつからか悪い友人と連むようになっていた。
「フラン、お前……!」
思い返せば、村人が総出でカルラを見送る中、フランはいなかった。ケープをもらったのは前日のことだ。尤も、彼に見送られればいい気にはならなかっただろう。
老婆が住んでいるなどとは聞いたこともなかったカルラは怪しんでもいたのだ。何より見送る母はまるで今生の別れにでもなるかのように泣いていた。森の奥に入るのは危険ではある。急な仕事で街へ出なければならないから見届けられないとは言っても、大袈裟に感じられた。
「儀式は嘘か」
沸き上がってくる怒りを押し殺し、フランを睨みつけてカルラは問う。
家は確かにあった。空き家と言うには手入れが行き届きすぎているように感じられる。老婆がいる気配はない。何より老婆が一人で暮らすような慎ましい家ではなかった。なぜ、ここに存在するかわからないような屋敷だった。
「残念ながら、嘘でもないんだよ。ねぇ、狼さん?」
カルラの背後に向けられたフランの視線を辿って振り向けば浅黒い肌の黒髪の男が立っている。確かに狼を思わせるような目をした男は黒ずくめで、何よりカルラは彼がいつからそこにいたかを知らない。顔こそ整って見えるが、闇の中から出てきたようでもある。それでも敵意は感じられなかった。
「いや、でも、嘘かな?」
視線を戻せばフランは首を傾げて見せた。その様は少女のように愛らしいが、カルラは惑わされまいとしていた。そうして人を翻弄するのが彼の得意技だ。家族も友人も他人も、老若男女問わず虜にしてしまう。
「どっちなんだ」
苛立ちを隠さないカルラに彼は笑みを返してくる。男にしては果実のように色づいた唇が白い肌と相まって妙になまめかしい。たとえ、彼が女だったとしても友達にはなれなかっただろう。
「村人全員が君を騙してたってこと」
普段からフランは冗談を言うわけではない。嘘ではないのだとカルラは直感する。ショックはない。むしろ村人達から感じる妙な余所余所しさの理由が腑に落ちた気がした。
「十八年前、しきたりが変わったんだよ。僕の両親がねじ曲げてね」
フランの両親は金の力で村長さえも意のままに操っている。だからこそ、誰も逆らえないのだから事実であっても不思議ではない。
カルラの父親は自らが儀式を行った時の話はしなかった。多くを語る父ではなかったし、猟師の役目を誇るわけでもなかった。今にして思えば実態がないからこそ、それらしくごまかされていただけなのかもしれない。
「本来、村の人間は数年に一度狼族に生贄を差し出すことで安寧を得ていた。生贄は占いによって決めてたらしいよ」
淡々とフランが語るのは決して信じられない話ではない。確かに村にはかつて占い師がいたという。後継者がいないまま亡くなってしまったらしいが。
「それが私か」
猟師としての役目を教えられ、鍛えられてきた日々が全て無駄だったと認めたくはないが、真実を知ったら逃亡を考えたかもしれない。
けれども、フランは肯定せず意味ありげに微笑む。
「僕だよ」
その声が妙に響いた気がした。まるで時が止まったかのように。そんなはずがない。フランは揺れている。彼が座る揺り椅子が軋む音がする。
「でも、結局君は僕の代わりに生贄にされたんだろうね」
フランの感情がカルラにはわからない。まるで切り離された世界で一人何かを演じているように、あるいは切り離されているのはカルラの方なのかもしれない。
どちらにしても生贄にされたことに変わりはないのだから。
「だって、あの傲慢な親が自分の子供を生贄にされるなんて許すわけないでしょ?」
カルラは納得すると同時に釈然としない気持ちもあった。
確かにフランの両親は傲慢極まりない。しかし、その両親に従い、同じように振る舞うフランが彼らを軽蔑しているようには見えなかったのだ。
「だから、村人全員に口止めをして、逆らう者は狼の仕業に見せかけて殺した。当然君のお父さんも脅されていただろうね。君のお母さんも美しい人だから」
あのゲスな両親ならばやりかねない。だからこそ、喉元まで込み上げてくる気持ち悪さをカルラは押し込めた。
数年の内に何度か出た死者、運悪く狼にやられたのだと聞いて疑問に思いもしなかった。
猟師としての父は厳しかった。有事のためとは言っても象徴にそこまでの技能が必要なのかとカルラは不思議に思いながら日々の鍛錬を続けてきた。
それが生贄になるために育てられていたとは――
「もし、君が狼を退治してしまうなら、それでも良かったんだろう。それで恒久の平和が得られるのなら」
父もそう思っていたから、あれほど厳しかったのか。けれども、それを問うことはできないのだろうとカルラは漠然と感じていた。フランの真意はわからないが、生贄にされたのならば帰ることはできない。あれは本当に今生の別れだったのだろう。
「でも、僕は狼さんと取引をしたんだ」
フランはチラリとカルラの背後に視線を送る。フランは先ほどから彼を『狼さん』と呼ぶ。見た目は人そのもの、まるで見知らぬ男だ。
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