【R18】Again and Again

Nuit Blanche

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三人で

止まらない疼き

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 余韻から抜け出せない体をそっとベッドに横たえられ、髪を梳かれる。
 激しい快楽の後の穏やかな優しさを実結は嫌いにはなれなかった。
 和真のベッドだと思えば落ち着けたが、きっと触れ合うこと自体は嫌いではないのだ。キスも抱き締められるのも気持ちが良い。
 けれど、慶はすぐにそこから性的な方向へ持って行こうとする。実結の体が快楽に弱いのを知っていて押し流す。あるいは彼が巧みすぎるのかもしれない。まったりとした時間を過ごしたいと願う実結に対して慶の望みは真逆だ。
「で、和真先輩はマジでやらないんです? 一回分俺に譲ってくれるんです?」
「今日はいい。実結ちゃんだって乗り気だったわけじゃないだろ」
 気遣われる嬉しさと同時に何となく寂しさを感じているのは、和真になら慶のように求められても良かったのか。乗り気ではなかったのは確かだが、既に火は点いてしまったし、和真がしないと言ってもその分慶に求められるなら同じ事だ。
「やっぱり、いい人ぶってる。絶対、帰った後、抜きまくりですよ。それとも、今からトイレに駆け込みですかね? 先輩の貴重なオナニー鑑賞し損ないましたね?」
 なぜ、すぐそういうことを言うのか。慶が平然と卑猥なことを言うことに実結は慣れられないでいた。
 生々しい現実から目を背けて、綺麗な物だけで自分を満たして、夢見心地のままでいたいのかもしれない。
 それにしても、慶は実結の反応を楽しむためにわざと言っている部分がある。そう思うと憎たらしくなって手が動いていた。
「いてっ!」
 ぺちっと叩けば慶が声を上げる。大して痛くなかったのだろうが、不意は突けたようだった。好かれたいなら少しは嫌がることをやめる努力をしてほしい。そう思いながら睨めば、慶は口元を緩める。
「かわいさの暴力……」
 和真の言うご褒美になってしまったのか。実結には慶のツボがわからなかった。
「ほら、和真先輩の大きくなってますよ。欲しいなら、欲しいって言わないと今日はお預けされちゃいますよ? 別にやりたくないって言ってるわけじゃないですし。どうせ、抜くんだし、実結先輩が搾り取ってあげればいいじゃないですか」
 体を起こされ、和真へと向けさせられる。彼のズボンを押し上げる物の存在を再認識させられれば、再び実結の体は熱を持ち、下腹部の奥が疼く。
 一度、欲望に火が点いてしまえば加速を続け、実結自身に止める術はない。満たされること、それだけだ。
「先輩……」
 欲しいと言えずに実結は和真を見詰める。優しい彼なら察してくれるはずだった。
 その熱の大きさを既に覚えてしまっている体が切なく疼き続ける。優劣を付けることはできないが、どちらも自分を満たしてくれることを知っているのだ。
「俺に気を使ってるとかなら、無理しなくていいから」
「違います……私……」
 和真にも抱かれたい。その熱をぶつけてほしい。そう思っても慶のようにストレートに言葉にすることができない。羞恥が邪魔をする。
「足りないなら、俺がしてあげるのに」
 慶が頬を撫でてくるが、単純に足りないわけではないのだ。
「和真先輩にもしてほしくて……」
 欲張って、はしたないと自分でも思うのに、体の疼きは止まってくれない。
 嫌いになったりしないという言葉はいつまで有効なのか。不安になりながら和真を見詰めていると、彼は立ち上がり、服を脱ぎ捨て、ベッドへと上がってくる。
 そうして避妊具を装着する彼から実結は目が離せなかった。
「おいで、実結ちゃん」
 優しい笑みと声で呼ばれれば吸い寄せられるように実結は彼の元へと行く。ペットのようだと笑われても仕方がない。
 広げられた腕に捕まえられてその胸に顔を埋める。和真の匂いを吸い込んで安心感を抱きながら、待ちきれないように花弁がひくつくのがわかる。
「仕返ししてやろうと思ったけど、大丈夫かな……? 慶、こっちに来る?」
 実結の秘部に自身を擦り付けながらも不安げに和真が呟く。彼はこのまま挿入する気であるらしい。実結はちらりと振り返って慶を見る。
 彼は後ろにいるが、それで問題がないのか確証はない。いつになったら震えがなくなるのか実結にはわからない。三人での関係を保とうとする限り、治らないのかもしれない。
「大丈夫。俺はここで見てますよ」
「試してみないことにはわからないし……実結ちゃん、自分で挿れてみる?」
「え……?」
 戸惑いがちに実結は和真を見上げて真意を探ろうとした。
 本気で言っているのだろうか。慶に対する仕返しだけでなく、自分への仕置きであるのかもしれないと思うのは被害妄想だろうか。
 だが、和真は強制してくるわけでもない。二人っきりだったなら、好奇心の方が勝っていただろう。彼の望みならと努力しようとしたはずだ。
「うわっ、ずるいですね。さずがに騎乗位で腰振ってもらうのは早いと思って遠慮してたのに」
 慶の要求はこれからも高度な物になっていくのか。不安になりながら、実結は目の前の和真を注視する。和真はきっと自身の快楽のためだけの要求はしてこない。そう思いたいのかもしれないが、これまでに何度も和真に救われてきている。
「お前と違って強制じゃない。自分でした方が怖くないかもしれないから、ちょっと聞いてみただけ。聞き流して良いよ」
「……してみます」
 自分のことを考えてくれての提案だと知って実結の心は簡単に答えを決めた。
「無理そうだったら、すぐやめるから」
 そう言って和真の肩に両手をつかされ、腰を支えられ、花弁を割ろうとする熱があった。
「いいよ、ゆっくり腰落としてみて」
「んっ……」
 慶を受け入れたばかりの花筒は簡単に和真の先端を受け入れる。何となく緊張して力が籠もる体に和真は一気に突き立てるわけでもなく、実結が動くのを待っている。
「怖い?」
「どうなるかわからなくて……」
「大丈夫。ゆっくり挿れればいいから、力抜いて」
 初めての体勢に不安はあったが、優しい言葉に緊張を解され、少しずつ体を落としていく。ゆっくりと中を擦る感触をいやが上にも意識してしまう。
「そろそろ奥に届くかな?」
「は、ぁ……あ……んぅ!」
 自重によって深いところまで和真の陰茎が突き刺さる。けれども、苦しいよりも満たされているという気持ちの方が強い。
「ちゃんと挿れられたね。いい子いい子」
「全部くわえ込むの見えてましたよ」
 どんな事でも和真に頭を撫でて褒められて嬉しいのに、慶に羞恥を煽られて、実結はどうしたら良いのかわからなくなってしまう。
「ちょっと動いてみる?」
 まるで催眠術にでもかかったかのように実結はそっと腰を上げ、ずるずると陰茎が抜けていく。
「ん、ぁ……あっ、ぅん……」
 全て抜ける前に再び腰を落とし、繰り返そうとするが、足には上手く力が入らない。
「っ、あ……む、無理です……」
 自分のペースでできると思っていたが、慶とした後で敏感になった中にはもどかしい刺激だ。
 思わず和真にしがみつけば宥めるように髪を撫でてくれるのに、なぜかひどく罪悪感を覚える。慶がいるのに、和真とまるで恋人同士のように密着している。このまま快楽に飲まれれば、慶の存在を忘れてしまうのかもしれないと思えば怖くなってしまう。
「じゃあ、俺が動くね」
「あっ、ふ、ぁ……あっ、ひぁんっ」
 慶とはまた違う体勢でゆるく突き上げられて腕に力が籠もる。
「やっぱり、ちょっと不安なのかな?」
 動きを止めた和真は実結の顔を覗き込む。だが、不安よりもいつも以上に深く突き刺さっていることが実結にとっては問題だった。
 慣れられない心とは裏腹に体は順応しつつある。あるいは、一人歩きして貪欲に快楽を貪ろうとしている。
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