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三人で
快感に飲まれて
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「実結先輩は和真先輩が早かったから満足できてないんじゃないですか?」
「そんなことないもん……」
慶の言う満足とは何なのか。実結には十分すぎたはずなのに、体は疼き続けている。だからこそ、実結ははっきりと否定することができなかった。そんな心と体のズレを慶はわかっていて付け入ってくる。隙を与えてはならないと思いながらも実結は鉄壁の守りを展開することができずにいた。
「本当に?」
「ほんとっ、んっ! ぁ……」
意地悪く問われたかと思えば、太い先端がぷちゅりと入り口を越えてしまった。
「先っぽ簡単に入っちゃうのに」
すんなりと先端が入ってしまっては奥まで押し入られてしまうのは容易い。何より体はそれを望んでしまっている。実結の意思とは関係なく蠢く内壁は慶を押し返そうとするどころか最奥へ誘うような動きをしているようだった。それは当然慶にも伝わってしまっているだろう。
「だめぇっ!」
彼を求める自分の体に背いて実結が拒絶の言葉を必死に口にすれば陰茎が抜けていく。あっさりと抜かれたことに安堵しながらも体の奥は得られるはずだった快楽を逃して残念に感じているらしかった。欲しくてたまらないと、きゅんと切なく疼く。
「ほら、素直になってくださいよ。欲しいんでしょ?」
「あぅっ……入れちゃ、やだぁっ」
再び陰茎が押し込まれ、すぐに抜けていく。実結が求めるのを急かすように何度も繰り返されれば、再び欲しいと言ってしまいそうだった。
「や、やめ……それ、やぁっ、あぁんっ!」
逃れようとしても、なぜか和真の腕はしっかりと実結の体を捕らえて慶をアシストしている。
「せ、先輩……慶君を止めて、くださいっ」
これだけ言ってどうして止めてくれないのか。涙目で実結が訴えれば、和真に見詰められる。
「本当に止めてほしいの?」
「え……?」
意外な言葉が返ってきて実結は戸惑うしかなかった。自分が嫌だと言えば絶対に止めてくれると思っていた和真からの問いに対する答えは持ち合わせていない。
「ごめん、俺も偉そうなこと言っておいて敏腕トレーナーにはなれないかも。散々負担かけるなとか言ってたのに、もっと乱れる実結ちゃんが見たくなっちゃった」
頬を撫でられ、熱っぽい視線を向けられて実結は何も言えなかった。和真は実結が本気で嫌がっていないと確信しているのだ。
自分に正直になれと言われているようだった。自分の体が裏切っていると思っても実際は実結が心を偽っているのかもしれない。
そして、何であっても受け止めると態度で示されている気がした。実結がこの状態を受け入れるのは彼が軽蔑しないと言ったからだ。
ささやかな抵抗をやめ、実結は和真に体を預ける。
「すみません、この埋め合わせは必ずします。だから、前払いってことで」
「その言葉、忘れるなよ?」
「実結先輩に誓います。必ず最高のデートをプレゼントします」
「ん……ふ、ぁ、んぅぅっ!」
またしても進入してきた陰茎は今度こそ奥まで入り込んでいく。早口の慶ははやっている様子で一気に奥まで押し込んできたが、すぐに激しく動き出すわけでもなかった。
「奥まで俺のでいっぱいになってるのわかります?」
「は、っあ……おく、ぅん……っ!」
最奥に行き当たっているのだろう。ぐりぐりと先端を押し当てられて実結は慶に支配されていることを実感する。
「すげートロトロなのに、ぎゅうぎゅう締め付けてきて、めちゃくちゃ気持ちいい……」
「っ、ぁ、あっ……!」
慶がうっとりと呟いたかと思えば、ゆっくりと陰茎が抜けていき、実結はぶるりと快感に震えた。
「実結先輩の大好きなところいっぱい擦ってあげます」
「ひ、あ、ぁっ!」
動き自体はそれほど激しくないのに慶は感じる場所を狙っているのだろう。ひっきりなしに襲いかかってくる快感に実結はたまらず和真にしがみつくしかなかった。
「やっ、それ、だめっ、だめなの……! や、ぁあんっ!」
強烈な快感を逃がすこともできず、どこかへ飛んでいってしまいそうなのに、和真の腕にしっかりと抱き留められている。
「こうしてると和真先輩にヤられてる気分になります? ちゃんと俺の形覚えてくださいね」
「おかし……なっちゃ……からぁっ!」
好きだった男に抱き締められながら、自分を好きだという男に何度も突かれている。道徳さえ一緒にぐちゃぐちゃに掻き回されてわからなくなっていく。
「おかしくなってください」
もう限界を越えていると思っていたのに、まだ先があるかのように高められていく。きっと、だらしない顔をしていると思うのに、和真の手に頭を撫でられる。
「実結ちゃん、凄く可愛いよ」
「あっ、あぁっ!」
和真から可愛いと言われても喜ぶこともできずに喘ぎを漏らすだけだ。
「ねぇ、実結ちゃん。さっき言ったこと覚えてる?」
「んっ、なに、を……?」
「イく時は俺に教えて」
「ぁ、も、イって、んぁぁ!」
「軽くイきっぱなしですよね。ひくひくして気持ちよすぎ」
快感は絶え間なく続き、実結を苛む。それは慶に、和真にさえ伝染しているようだった。
そして、実結がぼんやりと覚えているのはそこまでだった。その先は激しく打ち付けられる波に襲われ、浮き沈みを返すような曖昧な記憶しか残っていない。全てドロドロに溶けて混ざり合い、原形を留めなくなってしまった。
永遠に何も考えられずにいたら、どれほど幸せだっただろうか。
*****
過ぎた快楽が残したものは心地良い余韻と言うよりもずっと重たい。
何もかも動かすのが億劫で仕方がない。二人分の愛の重みと言うべきか、思考を放棄した罰なのか。
体を綺麗にしてもらったり世話をしてもらうことさえ当たり前になってしまった。体力がつくよりも、行為がエスカレートするせいでついていけない。
和真は頭を撫でたりしてくれるが、慶は頬をつついてきたりする。それが少し憎らしくも感じられた。ここで起こる大抵のことは慶のせいである。
「実結先輩がゾンビになってる」
笑いながらそんなことを言われても睨む気にさえなれなかった。和真は申し訳なさそうに何度も謝りながら丁重に扱ってくれたが、慶は相変わらず悪びれる様子もない。
「俺のせいだってわかってますよ。埋め合わせはするって言ったじゃないですか」
「本当にごめんね。俺が止めなきゃいけなかったのに」
また和真に謝られても先輩は悪くないとは言えなかった。止めて欲しいと縋ったのに、和真によって押し流されてしまった。
「でも、凄く可愛かった」
そんな一言で実結の胸は高鳴る。
「現金ですよね」
また頬をつつかれて実結は慶が言うことを無視することにした。しかし、それを察してか慶が自分の存在を主張するようにぎゅっと手を握ってくる。
「来週は水族館行きましょうか」
それが埋め合わせなのだろう。実結はふと和真を見る。何となく慶と二人で行って良いものかと思ってしまったからだが、和真は優しく微笑んで実結の髪を撫でた。
「いいよ、二人で行っておいで。俺とはまた違う水族館に行けばいいんだから」
「えっ、どこも一緒じゃないですか」
「お前はまたそういうことを……」
雰囲気を壊す発言に和真は深く溜息を吐く。
「セックスが上手いのと女心がわかるのは別物だな」
和真はやれやれと肩を竦めるが、実結は言葉に困っていた。彼の過去の女性関係に何かあったと思うと複雑な気持ちになってしまうのだ。
そんな気持ちが繋いだ手から伝わってしまったかはわからないが、慶が頭を撫でてくる。和真とは違うが、嫌ではないからこそ実結は享受する。
「水族館じゃなくても、どこでも文句言わずについて行きます。たまには忠犬だってところ見せないと」
慶の声を聞きながら、実結はうっとりと目を閉じた。頭を撫でられるのはやはり心地良くて、もうしばらくはこうしていたかったのだ。
許されるのならば、ずっと何も考えたくなかったのかもしれない。
「そんなことないもん……」
慶の言う満足とは何なのか。実結には十分すぎたはずなのに、体は疼き続けている。だからこそ、実結ははっきりと否定することができなかった。そんな心と体のズレを慶はわかっていて付け入ってくる。隙を与えてはならないと思いながらも実結は鉄壁の守りを展開することができずにいた。
「本当に?」
「ほんとっ、んっ! ぁ……」
意地悪く問われたかと思えば、太い先端がぷちゅりと入り口を越えてしまった。
「先っぽ簡単に入っちゃうのに」
すんなりと先端が入ってしまっては奥まで押し入られてしまうのは容易い。何より体はそれを望んでしまっている。実結の意思とは関係なく蠢く内壁は慶を押し返そうとするどころか最奥へ誘うような動きをしているようだった。それは当然慶にも伝わってしまっているだろう。
「だめぇっ!」
彼を求める自分の体に背いて実結が拒絶の言葉を必死に口にすれば陰茎が抜けていく。あっさりと抜かれたことに安堵しながらも体の奥は得られるはずだった快楽を逃して残念に感じているらしかった。欲しくてたまらないと、きゅんと切なく疼く。
「ほら、素直になってくださいよ。欲しいんでしょ?」
「あぅっ……入れちゃ、やだぁっ」
再び陰茎が押し込まれ、すぐに抜けていく。実結が求めるのを急かすように何度も繰り返されれば、再び欲しいと言ってしまいそうだった。
「や、やめ……それ、やぁっ、あぁんっ!」
逃れようとしても、なぜか和真の腕はしっかりと実結の体を捕らえて慶をアシストしている。
「せ、先輩……慶君を止めて、くださいっ」
これだけ言ってどうして止めてくれないのか。涙目で実結が訴えれば、和真に見詰められる。
「本当に止めてほしいの?」
「え……?」
意外な言葉が返ってきて実結は戸惑うしかなかった。自分が嫌だと言えば絶対に止めてくれると思っていた和真からの問いに対する答えは持ち合わせていない。
「ごめん、俺も偉そうなこと言っておいて敏腕トレーナーにはなれないかも。散々負担かけるなとか言ってたのに、もっと乱れる実結ちゃんが見たくなっちゃった」
頬を撫でられ、熱っぽい視線を向けられて実結は何も言えなかった。和真は実結が本気で嫌がっていないと確信しているのだ。
自分に正直になれと言われているようだった。自分の体が裏切っていると思っても実際は実結が心を偽っているのかもしれない。
そして、何であっても受け止めると態度で示されている気がした。実結がこの状態を受け入れるのは彼が軽蔑しないと言ったからだ。
ささやかな抵抗をやめ、実結は和真に体を預ける。
「すみません、この埋め合わせは必ずします。だから、前払いってことで」
「その言葉、忘れるなよ?」
「実結先輩に誓います。必ず最高のデートをプレゼントします」
「ん……ふ、ぁ、んぅぅっ!」
またしても進入してきた陰茎は今度こそ奥まで入り込んでいく。早口の慶ははやっている様子で一気に奥まで押し込んできたが、すぐに激しく動き出すわけでもなかった。
「奥まで俺のでいっぱいになってるのわかります?」
「は、っあ……おく、ぅん……っ!」
最奥に行き当たっているのだろう。ぐりぐりと先端を押し当てられて実結は慶に支配されていることを実感する。
「すげートロトロなのに、ぎゅうぎゅう締め付けてきて、めちゃくちゃ気持ちいい……」
「っ、ぁ、あっ……!」
慶がうっとりと呟いたかと思えば、ゆっくりと陰茎が抜けていき、実結はぶるりと快感に震えた。
「実結先輩の大好きなところいっぱい擦ってあげます」
「ひ、あ、ぁっ!」
動き自体はそれほど激しくないのに慶は感じる場所を狙っているのだろう。ひっきりなしに襲いかかってくる快感に実結はたまらず和真にしがみつくしかなかった。
「やっ、それ、だめっ、だめなの……! や、ぁあんっ!」
強烈な快感を逃がすこともできず、どこかへ飛んでいってしまいそうなのに、和真の腕にしっかりと抱き留められている。
「こうしてると和真先輩にヤられてる気分になります? ちゃんと俺の形覚えてくださいね」
「おかし……なっちゃ……からぁっ!」
好きだった男に抱き締められながら、自分を好きだという男に何度も突かれている。道徳さえ一緒にぐちゃぐちゃに掻き回されてわからなくなっていく。
「おかしくなってください」
もう限界を越えていると思っていたのに、まだ先があるかのように高められていく。きっと、だらしない顔をしていると思うのに、和真の手に頭を撫でられる。
「実結ちゃん、凄く可愛いよ」
「あっ、あぁっ!」
和真から可愛いと言われても喜ぶこともできずに喘ぎを漏らすだけだ。
「ねぇ、実結ちゃん。さっき言ったこと覚えてる?」
「んっ、なに、を……?」
「イく時は俺に教えて」
「ぁ、も、イって、んぁぁ!」
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そして、実結がぼんやりと覚えているのはそこまでだった。その先は激しく打ち付けられる波に襲われ、浮き沈みを返すような曖昧な記憶しか残っていない。全てドロドロに溶けて混ざり合い、原形を留めなくなってしまった。
永遠に何も考えられずにいたら、どれほど幸せだっただろうか。
*****
過ぎた快楽が残したものは心地良い余韻と言うよりもずっと重たい。
何もかも動かすのが億劫で仕方がない。二人分の愛の重みと言うべきか、思考を放棄した罰なのか。
体を綺麗にしてもらったり世話をしてもらうことさえ当たり前になってしまった。体力がつくよりも、行為がエスカレートするせいでついていけない。
和真は頭を撫でたりしてくれるが、慶は頬をつついてきたりする。それが少し憎らしくも感じられた。ここで起こる大抵のことは慶のせいである。
「実結先輩がゾンビになってる」
笑いながらそんなことを言われても睨む気にさえなれなかった。和真は申し訳なさそうに何度も謝りながら丁重に扱ってくれたが、慶は相変わらず悪びれる様子もない。
「俺のせいだってわかってますよ。埋め合わせはするって言ったじゃないですか」
「本当にごめんね。俺が止めなきゃいけなかったのに」
また和真に謝られても先輩は悪くないとは言えなかった。止めて欲しいと縋ったのに、和真によって押し流されてしまった。
「でも、凄く可愛かった」
そんな一言で実結の胸は高鳴る。
「現金ですよね」
また頬をつつかれて実結は慶が言うことを無視することにした。しかし、それを察してか慶が自分の存在を主張するようにぎゅっと手を握ってくる。
「来週は水族館行きましょうか」
それが埋め合わせなのだろう。実結はふと和真を見る。何となく慶と二人で行って良いものかと思ってしまったからだが、和真は優しく微笑んで実結の髪を撫でた。
「いいよ、二人で行っておいで。俺とはまた違う水族館に行けばいいんだから」
「えっ、どこも一緒じゃないですか」
「お前はまたそういうことを……」
雰囲気を壊す発言に和真は深く溜息を吐く。
「セックスが上手いのと女心がわかるのは別物だな」
和真はやれやれと肩を竦めるが、実結は言葉に困っていた。彼の過去の女性関係に何かあったと思うと複雑な気持ちになってしまうのだ。
そんな気持ちが繋いだ手から伝わってしまったかはわからないが、慶が頭を撫でてくる。和真とは違うが、嫌ではないからこそ実結は享受する。
「水族館じゃなくても、どこでも文句言わずについて行きます。たまには忠犬だってところ見せないと」
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