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5章“冥界のクリュメノス”

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ハデスは強大でその力に溺れすべてを思い通りに動かしてきた。
人の魂をあえて冥界に縛り付け家族の元に帰りたいと叫ぶ亡者達を見ながら酒をすすったいう。  

そしてハデスには美しき妻がいた。

女神の名を【ペルセポネ】ハデスの妻であり囚われの女神

グランガイム『主様はハデスと戦い何とか勝利するがハデスは強くゼウスにも劣らぬ強者だった、
我らに加勢を禁じ1対1でハデスと向き合ったのだ。
その時の傷が原因で主様の肉体は転生を余儀なくされたが主様は最後にハデスが転生後にまた現れぬように魂を無理矢理自身に刻みハデスの魂を全世界の流れから除外したのだそしてそのまま、ハデスを封印したのだ』

グランガイム『そして主様が転生する間際、ペルセポネ様は主様に泣いて詫びたのだ、主様はお優しかった、そしてペルセポネは主様に自ら魂を捧げ忠誠を誓ったそして冥界の王へとなられよとそう助言したのだ、クリュメノス様はそれを聞いて笑って要らした』

キーメイス『え!ご主人様ってはじめから冥界の王じゃなかったの?』

グランガイム『キーメイスが魂血の民になる前の話だよ。』

グランガイム『そして主様は憎きゼウスの兄弟であるハデスとして転生をしたのだ、全てを変えるために』

キーメイス『ご主人様‥‥‥‥ゼウスと兄弟なの‥‥‥‥僕、ゼウス嫌いだ』

グランガイム『そして主様はハデスとは名乗らず、クリュメノスと名を記したのだ。
そして冥界の呪縛を解き、腐った大地を耕し死者の川の水門をあけ水を潤し明けることのなかった空に日の光を呼び込んだのだ、冥界の全てが変わっていったのだ』


今まで草木一本生えなかった冥界はみるみる草木に覆われたのだ


グランガイム『冥界は一気にかわった死者の使っていたゲートを利用し我らが同胞のリザードマンや獣たち他の世界から迫害された民達を主様は受け入れたのだ』

グランガイム『冥界のあり方が変わり始め皆が大地を耕し森に果実が実るほどに土はかわった、
だが、主様に疑いの目を向けた者達もいたのだ!冥界の王は死者の王であるとされたがその時の冥界に死者の影など無かったからだ』

グランガイム『そしてこんな噂が流れはじめた冥界の王は力を失ったのではないかと、それから少しして事件は起きたのだ』


クリュメノスの思いを踏みにじるかのように世界は自信の決めた流れに逸脱したクリュメノスに牙を向きはじめるのであった。
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