ダンジョンチケット

５章“冥界のクリュメノス”

ダンジョンチケット４４

一瞬でトゥエザルードのマントが火に包まれ小瓶がこぼれ落ちていく落ちていく。

トゥエザルード『ちくしょう！クリュメノスとも在ろう者が小細工かよ！くそが！』

クリュメノス『その口を閉じろ、貴様のしたことを考えればどうと言うこともなかろう！』

トゥエザルード『詰まらねえ！詰まらねえ！詰まらねえ！だが今からが笑えるぜ！お前のその顔が歪むのが楽しみだ！』

クリュメノス『黙れぇぇぇぇぇ！フォボス！！』

トゥエザルード『あはは！当たらなけりゃ何て事はないな！今回は負けてやるよ！いつか必ず復讐だ！あばよ！ひゃはは』                

トゥエザルードは姿を消した。

【ブローシスワーム】は冥界の至るところを食いはじめた！それは正に地獄のような光景であった、村は一瞬で喰い尽くされ悲鳴が鳴り響く

クリュメノスは生命が食い尽くされた町や村を目の前に血の涙を流し、それは濃くそして悲しい色をしていた、

クリュメノス『この冥界の民を守れなかった、私はきっと甘かったのだろうな』

モシュネ『そんなことは……』

クリュメノスは一瞬で時を止めそして力を解放した

ズゴォォォォォォォ！！

ブローシスワーム『ブォォォォォ』

ガシャン！ドゴオォォォォォォォ！

ブローシスワーム『グオゥゥゥゥ』

ズバッン！

ズゴォォォォォォォ

クリュメノスは全ての力をブローシスワームの排除に向けた、だがどんなに急いでもどんなに駆除しても、死んだ民はもう戻らないのだ、もしもっと早く気づけていたら、もっと早くと何度も苦悩した。

ガタガタガタガタ

ガシャンドゴオォォォォォォォ

クイーンブローシスワーム 
『 貴様か我が子達を！！憎らしい！』

大地を裂き今までのワームの３倍はあろうかという巨大なブローシスワームがクリュメノスの前に姿を現したのだった！

クリュメノス『お前が親玉か、貴様のせいでいくつもの町や村が、いく千の民が死んだ！』

クイーン『だからどうした！弱肉強食それが世界の理だ！そんなことも？わからないのかい？』

クイーン『いくぞ！ヌワァァァァ』

クリュメノス『元より話す気などない！』

クイーンはその体格からは想像できない程のスピードでクリュメノスに攻撃を仕掛けてきたのだ！

クリュメノス『他のワームとは違うなんてパワーだ！』

クイーン『口ばかり動いてるね？このまま喰われておしまい！』

クリュメノス『こんな奴に、こんな奴に等！私は負けられん……負けられんのだよ』

クリュメノスの全身を黒い炎が包み込んだ

ウィルメイス『いけません！王よ！その炎は』

クリュメノス『ヌワァァァァァ！【ハデスよ我に力をかせ】』

ハデス【おいおい？都合がいいなぁ？冥界らしくなったじゃないか？沢山死んだしな？】

クリュメノス【今はこの蟲をなんとかせねばならん！】

ハデス【おあいにく♪頑張って！だって俺はお前に封をされたんだぞ？わかるか！】

ハデス【な！の！に！何で俺がお前を助けると思うんだよ！】

クリュメノス【私に負けたハデスと私を倒そうとする蟲、もし今負けたらハデスは蟲以下だ！】

ハデス【な！ふざけるな！俺は冥界の覇王とも呼ばれた存在だ！あんな蟲以下だと、ク,ソ、今回だけだからな】

クリュメノス『黒き炎よ！我に力をかせえぇぇぇぇ！！』

ハアァァァァァ！

クリュメノスはクイーンの心臓部に一気に炎を流し込んだのだ

クイーン『ギャアァァァァァ』