ダンジョンチケット

夏カボチャ

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7章新たなる目覚め

ダンジョンチケット56

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幻想界に向かうに辺り本当に幻想界を攻撃目標として良いかどうかが一番の課題になった。

もし本当に相手がクルガナクルムと戦争をする気ならば、先手をとり攻めても相手の準備状況によるが、双方に多大な死者が出るのは言うまでもない、そしてもし準備が整っていたのなら最悪のケースも考えられるからだ。ギルガデムは偵察部隊を派遣して相手の出方を伺おうと提案したのだ。それには軍部を含め皆が賛成した。

ギルガデム『ならば先ず、偵察部隊を誰が指揮するかから始めようか?』

モシュネ『ならば、マナコが一番だろう?あとサポートにブレイン、あとはリトルリザードの兵を何人か選別して部隊にするのがよかろう』

リトルリザードとは、

普通のリザードマンが2メートルから2,5メートルに対して

リトルリザード達は1.50メートルから1.7メートルのリザードマンである。

肌の色も普通のリザードマンは赤緑だが、リトルリザードは黒紫と隠密向きなのだ。

ギルガデム『ならば、リトルリザードから何人か選りすぐりの者を用意しよう』

拓武『それなんだけど?俺も行けないかな!』

皆が拓武の方を向きそして空気が変わった。

ギルガデム『ぬしは王ですぞ?王自らが偵察等聞いたことがない!ダメです!』

モシュネ『そうです!そんな危険な真似は私が許しません!いくら主様の命令でも断固反対です!』

思ってた通りの反応が返ってきたが、これは予想していた。

拓武『俺が王だと言うならば、尚更行かねばならない!俺はそう思うんだ。』

ギルガデム『ハッキリ言わねば、わからぬようですな王よ、貴方はまだまだ皆の助けに成る程の力はございませぬ、どうか、お考えを改めて頂きたい』

拓武『ならば、ギルガデム、そしてモシュネ、二人に力を示したなら同行を許すと言うことでいいんだな?』

モシュネ『それとこれとは話が違います!』

ギルガデム『いや、モシュネよ、王の言うことにも一理ある!』

モシュネ『おい!ギルガデム?何をいっている!』

ギルガデムは笑った

ギルガデム『ならば王よ!我々にちゃんとしたダメージを与えられたなら考えましょう!ただしこの戦いには少々条件をつけさせていただきます、よろしいか?』

拓武『あぁ。かまわない!』


ギルガデムの出した条件は3つだった。

1、ハデスと変わらないこと、自分で戦うこと。

2、時滑りの力を使わないこと。

3、武器の攻撃以外はダメージに認めない、

拓武はこの条件をのんだ。

戦いは三日後と決めた。

そしてその四日後には偵察部隊が幻想界に向かう予定になった。



1日目

拓武はキーメイスを連れてある場所に来ていた。

拓武『悪いなキーメイスいきなり連れてきて』

キーメイス『大丈夫だよ、ご主人様、それよりなんで神殿?』

拓武『キーメイスとキーメイスのパパ、ママに力を借りたいんだ』

拓武の考えはキーメイスのかけた封印を解くにあたり最後の封印を解除するのに三人分の魂の力があれば誰も消えないというものだった。

その事をキーメイスに話すとキーメイスは嬉しそうに笑った

キーメイス『任せて♪三人で初仕事だよ♪あはは♪』

そしてその考えは正しかった、最後の封印を解除する際、拓武は心配だったもし考えが外れたら、もし皆が消えてしまったらとそんな事を考えてしまっていた。だが皆無事だったのだ。

解除後にキーメイスは疲れて眠ってしまったので少し神殿で寝ててもらった。

拓武は封印の扉をくぐりその先にあるクリュメノスの遺産に向かった。


拓武が部屋に入るとオルゴールのような小さな音が聴こえてきたのだ。

拓武『ハデスこの音が聴こえるかい?なんの音だろ?』

ハデス【音?俺にはよく分からんが?もしかしたら?〔追憶のオルゴール〕って言う記憶何かを封じたり出したりするアイテムかもな?】

拓武『もしそうなら、クリュメノスの事が少しでも解るかも知れないんだな!』

ハデス【まあ、そうなるな?】


そして拓武は音のなる方へゆっくり耳を済ましながら進んでいく。

先が見えない位長い道を真っ直ぐ進んでいると壁の中から音が聴こえた。

拓武『ハデス?壁の中から音が聴こえるんだ?』

ハデス【なら、その音が聴こえた壁に手をあててみな?もしかしたら?もしかするぜ】

言われるがままに拓武は壁に手をあてた

見るみる壁が消えていったのだ!

拓武は驚いたが、なくなった壁の向こう側に小さな扉が見えた。

拓武が扉の中に入るとオルゴールの音はハッキリと聴こえるようになった。

そして、部屋の中に小さな箱があり、その中に金色の小さなオルゴールが入っていたのだった。
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