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8章託されし秘宝
ダンジョンチケット73
しおりを挟むクリュメノスは完成した弓矢を試し射ちもかねて狩りに向かうことにしたのだ。
部下は数人程度の少数の狩りだったがクリュメノスはそれでいいと考えたのだ、完成したばかりのメビウスの威力を確かめたかったからだ、そしてその時はきた!
草むらに一匹の鹿を見つけたのだ。
クリュメノスはメビウスの輪を弓に変化させ、もう片方で矢を作成した矢の先端を無痛草でおおうイメージをして作り出した初めての矢を無痛の矢と名付けたのだ。
そしてその矢を獲物目掛け射ち放ったのだ。
ブスン!
獲物は何が起きたか分からないといった顔をしたまま絶命していた。
クリュメノスはその効果を自身の目で確認し紛れもなく無痛の矢は完成したのである。
部下達もそれを見てホッとひと安心し喜んだのだ。
だがそれを空から見ていた者がいたのだ、トゥエザルードである!
トゥエザルードはクリュメノス達との戦いの後魔界に帰ることも出来なくなり冥界をさまよっていたのだ!
勿論、討伐部隊も出ていたが何度となく逃げおうしていたのだ。
トゥエルザードもクリュメノスの姿を確認すると少し距離をおいて地上に降りたのだ。
トゥエザルード『やっと見つけたぜ!クリュメノス、あはは、やっとチャンスがきたぜ』
一通り狩りを終え城に帰ろうとしたときにそれは起きた!
後ろから凄まじい足音が此方に近づいてきたのだ!
そして足音は左右に別れクリュメノス達を囲むように回り始めたのだ。
部下達もそれを察知しクリュメノスの周囲を固めた
部下『王よ、御下がり下さいませ。なにかきます!』
部下達も警戒したがその足音はクリュメノス達を囲むようにゆっくりと円を縮めながら迫って来ていた!
トゥエザルード『ヤレェ!』
その掛け声と共に一斉に魔物の群れがクリュメノス達を襲ったのであった!
部下『クソ!なんだこの魔物達は!』
トゥエザルード『あははっ久々だな?王様?元気してたかい?約束通り復讐に来てやったぞ!』
クリュメノス『これは有り難い、貴様を逃がしてしまったことを心から後悔していたのでな!』
二人は互いに睨み合いになるがトゥエザルードは使い魔達にクリュメノスの部下達から襲わせたのだ!
部下『グアァァァ……』
『く、ヌワア』
次々とクリュメノスの兵隊は倒れ数は減っていく!クリュメノスが応戦するも違う場所からまた部下の悲鳴がなり響く!
クリュメノス『トゥエルザード貴様また姑息な手を!狙いは私であろう!』
トゥエザルード『はあ?殺し合いに卑怯とか姑息とか関係ないから?ほらほら?優しい王様の大切な手下がみんなやられてくぞ!』
クリュメノスの表情が変わるにつれて笑みを浮かべるトゥエザルードはその光景とクリュメノスの表情を楽しんでいたのだった!
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