ダンジョンチケット

夏カボチャ

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12章 新たなる世界・幻想界へ

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バーダの言葉に拓武は首を傾げた。

拓武『島が怖がる?どういう事だ?』

バーダ『この島には、自我があるみたいなんだょ?』

拓武『島に自我が在るなんて事があるのか?』

キーメイスは、ふとホルボロスの時の事を思い出した。

キーメイス『少なくとも、無くはないかも?僕は、追憶のオルゴールの中で確かに火山が喋るのを見たんだ!』

拓武『想像がつかないな?』

リトルリザード『ありますよ?』

リトルリザードは、拓武に、元々リトルリザードもリザードマンも幻想界からクルガナクルムに移動したのだと、口にしたのだ。

拓武『話には、聞いてたが、何故?幻想界に今も戻らずにクルガナクルムにとどまっているんだ?クリュメノスが居なってから確かにリザードマンには、グランガイムが王としていたが?リトルリザードにも、そんな存在が居たのか?』

リトルリザード『我らに王は居りません、ですが立派な指導者居りました』

リトルリザードの言い方は、過去を指していた。

簡単に言えばもう居ないと言うべきだろう。

リトルリザードは、それ以上は語らなかった。

拓武達は、少なくとも30分は森の中を歩き回ったが誰も見つける事は叶わなかった。

だが、誰かにずっと見られているような感覚に、その場に居た全員が警戒しながら歩を進めていたのだった。

拓武『皆?気づいてるよな?』

その言葉にネクロ以外の全員が頷いた。

ネクロは、回りが頷いたので慌てて首を上下に振り満面の笑顔を作った。

拓武『ネクロ?もし分からないなら、分からないで良いんだぞ?』

ネクロ首を左右に振り拓武をじっと見た。

ネクロ『ネクロは、分かります!だから大丈夫です。任せてください』

拓武『ははは……そうか、ならいいんだが』

その会話に皆が苦笑いをしていた。

ネクロ『むしろ!森なんか在るから悪いんですよ!スパッと行きましょう!スパッと!』

拓武は、その言葉にどう返していいか悩んでしまった。そして、つい、首を縦に振ってしまったのだ。

ネクロ『ご主人様見ててくださいね?ネクロは頑張ります!』

その掛け声のあと拓武達は後悔する事となったのだった!
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