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１３章 王の戦い

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拓武はすぐに被害状況を確かめた。
悲しいが、かなりの数のクルガナクルムの兵が最初の一撃にやられてしまっていた。
その中にリザード、ブレイン、マナコも含まれていたのだ。

皆、理解はしていた、戦争なのだから、こうなる事もあることを頭では理解していたが……実際に仲間が死んだ……それも、拓武達がよく知る人物達が死んだのだ。

「全ての戦場に散った魂よ……俺と共にその魂を力とし共に歩め……」
拓武の腕の紋様が光、魂が次々に形となり拓武の中に吸い込まれていく。
そして多くの魂の中にブレインや、マナコのモノも含まれていた。

「アイン……アイツだけは……絶対にこの手で倒す」
拓武はそう言うと巨兵城に再度向かうのであった。
そして巨兵城ではギガンテス族が次々に氷を外に運び出していた。
リリスの指示で巨大なギガンテス達は次々に仕事をこなしていく。

「あ、拓武！スゴいでしょ、ギガンテス達も頑張ってくれてるのよ」
リリスは、そう言うと自信満々に拓武を見たのだ。
「ありがとう、リリスもう少しなんだね、スルト王の復活まで」
拓武はリリスに感謝を示した。

しかし、そんな時間は長くは続かなかった。
突如として森ごと地面が宙に浮いたのだ。
それはさっきの船の３倍はあろう大きさであった。
「アハハハハハ！よくも儂の空船を壊してくれたのう、だが！この船はそうはいかんぞ！」
アインはそう言うと巨兵城に向けて移動を開始した。
拓武は考えたが既に海水を使う手段は見られている為、使えない……
拓武達は一気に窮地に追いやられてしまっていた。