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14章 種族と理由
ダンジョンチケット170
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スルトと共に拓武はウッド族の住む森に足を運んだ。
本来ならば二人でいく必要は無い。
しかし今回ウッド族が王を名乗っている為、拓武はその現状を確かめたくスルトと行動を共にしたのだ。
因みにゴブリン族の元にはオクシード達海王族とモシュネが向かい、オーク族の元には竜也と竜人族がバーダと共に向かった。
「スルト王、ウッド族って?人面樹の事なんだよな」
「人面樹?まあ、顔のついた木だからな?そうなるな、だが奴らは元々、精霊の成り損ないだ、ウッド族の先祖は霊界から幻想界に追いやられた哀れな種族なのだよ、拓武」
ウッド族は精霊の世界、霊界に生をうけるも、魔力は少なく、木と同化する力しかなかった彼等は霊界では余りよく思われていなかった。
初代の霊界の王はウッド族から精霊の資格を剥奪し幻想界にウッド族を追いやった。
精霊の資格を剥奪された彼等は急ぎ木々と同化して一命をとりとめるも、多くの同胞は同化が間に合わず息絶えたそうだ。
スルトはそんな彼らを幻想界に受け入れた。
受け入れる代わりに森の番人としての命を与える事で共存してきたのだ。
「ウッド族は理由もなく、アインにつくとは考えたくは無いのだが、最悪の場合は武力を用いる他ないだろう」
少し寂しそうにも見えるその表情を見て出来れば戦いたくは無いと思った。
スルトの全身が覆い隠される程、高く伸びる木々が鬱蒼と生い茂る森の中を進む拓武とスルトは、此方を凝視する視線に気付いた。
「何者かに見られているな?」
「ええ、そのようですね」
拓武は直ぐに身構えた。
奇襲が在ると考えるならば当然の事だった。
「御立ちください!我らは戦う気は御座いません」
そう言い森の中からウッド族が姿を表した。
拓武は直ぐにガザ・アッサルをしまうとウッド族に敵意が無いことを証明した。
「おお、スルト王様。よくぞ御無事で我らは、スルト様の復活を待っておりました」
そう言いその場にいた、ウッド族は皆次々に頭を下げていった。
「ウッド族は争う気はないのだな?其ならば我らも、わざわざ武力に訴える気はない」
スルトの言葉にウッド族は、申し訳なさそうに言葉を返した。
「若い王がウッド族に生まれました…… その王は、アインに唆され反旗を翻しました。我らが至らぬばかりに申し訳御座いません」
スルトが封印されている僅かな間にウッド族の中で内部抗争が起きていたのだ。
本来ならば二人でいく必要は無い。
しかし今回ウッド族が王を名乗っている為、拓武はその現状を確かめたくスルトと行動を共にしたのだ。
因みにゴブリン族の元にはオクシード達海王族とモシュネが向かい、オーク族の元には竜也と竜人族がバーダと共に向かった。
「スルト王、ウッド族って?人面樹の事なんだよな」
「人面樹?まあ、顔のついた木だからな?そうなるな、だが奴らは元々、精霊の成り損ないだ、ウッド族の先祖は霊界から幻想界に追いやられた哀れな種族なのだよ、拓武」
ウッド族は精霊の世界、霊界に生をうけるも、魔力は少なく、木と同化する力しかなかった彼等は霊界では余りよく思われていなかった。
初代の霊界の王はウッド族から精霊の資格を剥奪し幻想界にウッド族を追いやった。
精霊の資格を剥奪された彼等は急ぎ木々と同化して一命をとりとめるも、多くの同胞は同化が間に合わず息絶えたそうだ。
スルトはそんな彼らを幻想界に受け入れた。
受け入れる代わりに森の番人としての命を与える事で共存してきたのだ。
「ウッド族は理由もなく、アインにつくとは考えたくは無いのだが、最悪の場合は武力を用いる他ないだろう」
少し寂しそうにも見えるその表情を見て出来れば戦いたくは無いと思った。
スルトの全身が覆い隠される程、高く伸びる木々が鬱蒼と生い茂る森の中を進む拓武とスルトは、此方を凝視する視線に気付いた。
「何者かに見られているな?」
「ええ、そのようですね」
拓武は直ぐに身構えた。
奇襲が在ると考えるならば当然の事だった。
「御立ちください!我らは戦う気は御座いません」
そう言い森の中からウッド族が姿を表した。
拓武は直ぐにガザ・アッサルをしまうとウッド族に敵意が無いことを証明した。
「おお、スルト王様。よくぞ御無事で我らは、スルト様の復活を待っておりました」
そう言いその場にいた、ウッド族は皆次々に頭を下げていった。
「ウッド族は争う気はないのだな?其ならば我らも、わざわざ武力に訴える気はない」
スルトの言葉にウッド族は、申し訳なさそうに言葉を返した。
「若い王がウッド族に生まれました…… その王は、アインに唆され反旗を翻しました。我らが至らぬばかりに申し訳御座いません」
スルトが封印されている僅かな間にウッド族の中で内部抗争が起きていたのだ。
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