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17章 魔王と冥王
ダンジョンチケット224
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バティーンの言葉に始めてベルゼが立ち上がった。
「いいねぇ!アハハ」
勢いよく立ち上がったベルゼがバティーンの剣に目掛けて自分の手を突き刺した。
「な、キサマ!正気か?そんなに死に急ぐなら望み通り!その腕貰い受ける!オリャアーーアアァァァ!」
バティーンがベルゼの手に刺さった剣をそのまま下に向けて降り下ろそうとした時、バティーンの額から一筋の汗が滴り落ちる。
バティーンの剣は微動だにしないまるで巨大な岩に根元まで突ききった剣を握っているような感覚に襲われた。
「どうしたら?早く俺の手を貰ってくれよ?バティーン」
下卑た笑みを浮かべながらそう語るベルゼ。
「く、こんな、何故抜けぬ!」
「簡単な事さ、その剣で俺の皮は切れても、肉は切れないって事さ!」
バティーン知るベルゼよりも遥かに筋力の増していたベルゼの肉体をバティーンでは切ることが叶わなかったのだ。
「もう終わりか?ガッカリだ」
ベルゼの手がバティーンの首へと伸びる。
「く、こんな、こんな、敗北のしかた…」
「俺も期待外れ過ぎて残念だよ、バティーン、だがよくやった誉めてやる。ゆっくり休むがいい、仲間達に宜しくな」
バティーンが鋭く眼を細目ベルゼを睨みつける。
「キサマが我らが同胞を語るな!」
バティーンの眼に浮かぶ涙は怒り、敗北を一瞬でも受け入れてしまった自分への悲しみ、仲間への申し訳なさ、色んな感情が込み上げてきていた。
「サヨナラ……バティーン」
バティーンが覚悟を決めた。
静かに全身の力を抜き、剣を手放した。
その時、「ベルゼぇぇぇーーぇえええ!」
拓武がベルゼに対して斬りかかったのだ。
バティーンは自分の眼を疑った。
赤と黒い翼を生やした拓武がベルゼに対してガザ・アッサルで斬りかかり片腕を切り落とした。
その瞬間、バティーンを放り投げた。
「ギヤァァァーーァアアア!」
ベルゼが苦痛から叫び声をあげる。
ベルゼの腕を切り落とし拓武は其れを黒い炎で焼き尽くした。
「待たせたな!ベルゼ、あんだけ叫んでたんだ。有り難く腕は頂いた!次は首を頂く!」
「無理だ!俺は魔界の王だ!キサマなどに負けるわけないんだよ!」
「俺は冥界の王だ!」
互いに睨み一瞬の隙を伺う拓武と手負いの獣となったベルゼ、互いに一撃が致命傷になる事を理解した。
「いいねぇ!アハハ」
勢いよく立ち上がったベルゼがバティーンの剣に目掛けて自分の手を突き刺した。
「な、キサマ!正気か?そんなに死に急ぐなら望み通り!その腕貰い受ける!オリャアーーアアァァァ!」
バティーンがベルゼの手に刺さった剣をそのまま下に向けて降り下ろそうとした時、バティーンの額から一筋の汗が滴り落ちる。
バティーンの剣は微動だにしないまるで巨大な岩に根元まで突ききった剣を握っているような感覚に襲われた。
「どうしたら?早く俺の手を貰ってくれよ?バティーン」
下卑た笑みを浮かべながらそう語るベルゼ。
「く、こんな、何故抜けぬ!」
「簡単な事さ、その剣で俺の皮は切れても、肉は切れないって事さ!」
バティーン知るベルゼよりも遥かに筋力の増していたベルゼの肉体をバティーンでは切ることが叶わなかったのだ。
「もう終わりか?ガッカリだ」
ベルゼの手がバティーンの首へと伸びる。
「く、こんな、こんな、敗北のしかた…」
「俺も期待外れ過ぎて残念だよ、バティーン、だがよくやった誉めてやる。ゆっくり休むがいい、仲間達に宜しくな」
バティーンが鋭く眼を細目ベルゼを睨みつける。
「キサマが我らが同胞を語るな!」
バティーンの眼に浮かぶ涙は怒り、敗北を一瞬でも受け入れてしまった自分への悲しみ、仲間への申し訳なさ、色んな感情が込み上げてきていた。
「サヨナラ……バティーン」
バティーンが覚悟を決めた。
静かに全身の力を抜き、剣を手放した。
その時、「ベルゼぇぇぇーーぇえええ!」
拓武がベルゼに対して斬りかかったのだ。
バティーンは自分の眼を疑った。
赤と黒い翼を生やした拓武がベルゼに対してガザ・アッサルで斬りかかり片腕を切り落とした。
その瞬間、バティーンを放り投げた。
「ギヤァァァーーァアアア!」
ベルゼが苦痛から叫び声をあげる。
ベルゼの腕を切り落とし拓武は其れを黒い炎で焼き尽くした。
「待たせたな!ベルゼ、あんだけ叫んでたんだ。有り難く腕は頂いた!次は首を頂く!」
「無理だ!俺は魔界の王だ!キサマなどに負けるわけないんだよ!」
「俺は冥界の王だ!」
互いに睨み一瞬の隙を伺う拓武と手負いの獣となったベルゼ、互いに一撃が致命傷になる事を理解した。
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