72 / 131
4章クーデルトルン崩壊・ザルバトランの決断
黒影のサンロ・ザルバトラン脱出
しおりを挟む
ガルダの影より現れたのは小柄な爺様であった。
『ひょひょひょ、いやはや?せっかちですな?そんなに急がんでも、ちゃんと姿は見せるに、御初に御目にかかります、ワシは黒影のサンロ・ヤシと申します、見ての通りの老体ですが、今後とも宜しくお願いいたしますぞ、海賊長殿』
何が!只の老いぼれな者か、俺は一切気配に気付けなかったんだぞ?このサンロと言う男間違いなく強い。
『宜しく頼む、しかし、今回の作戦は少々厄介でな』
ガルダはアメリ達の居場所が分からずに困り果てていたのだ。
『私は、情報収集が趣味でしてな?ガルダ殿の奥方の一人アメリ様と御子息のコール様の居場所は既に調べがついております』
ガルダは驚いた、このサンロと言う男は意図も簡単にザルバトランの中にいるアメリ達を見つけていると口にしたのだ。
『ガルダ殿が望むならお教えいたしますが?1つ条件が御座います』
そう呟くサンロの眼は真剣そのものだった。
『条件とはなんだ?』
『ひょひょひょ、簡単な事に御座います、アメリ様とコール様を救出した後にアスラステアにて待っておられる親方様の元に来ていただきたいのですよ』
『それだけか?』
『親方様はミック様がお選びに成ったガルダ殿を拝見したくて仕方無いのでしょう?どうですかな?御約束頂けますかな?』
『わかった、この作戦が終わり次第直ぐにアスラステアに向かうと約束しよう』
そう言いガルダが頷く、回りの者達もそれを聞き覚悟を決める。
『ガルダ殿、直ぐに出航できるようにだけしておいて下さいませ』
その言葉を聞きミックとグレモンドも直ぐに出航できるように動き出した。
『ひょひょひょ、では、しばし御待ちくださいませ』
そう言いサンロはまた姿を消した。
『ダーリン?大丈夫、凄い汗だよ!』
『大丈夫だ、それより直ぐに全船に連絡、直ぐに出航できるようにするんだ』
『あと、マナカに直ぐに来てくれと伝えてほしい』
ガルダはマナカに事の次第とそれに伴い有ることを頼んだ。
『ガルダ、任せて!私頑張るから』
マナカはニコニコしながら船の最後尾に移動して待機したのだ。
そしてザルバトランの港が騒ぎ出したのだ!全ての見張り台や通路に一斉に火が灯り港がみるみる明るくなる。
『ダーリン!多分サンロが仕掛けたんだ?』
『相変わらずミック様は言葉があれですな?爺としては、もう少し色っぽさが必要かと思いますぞ?』
そう言い、いきなりサンロが姿を現したのだ。
『ガルダ殿、失礼致します』
サンロはそう言うとガルダの手を掴んだその瞬間、まさに一瞬の出来事であった!
身体が影の中に吸い込まれた、むしろ?影の中を飛んでいるような感覚に近いのだろうか、次の瞬間にはガルダは別の場所に飛んできていた。
『サンロ?此処はどこだ』
『ガルダ殿いきなりすみませんでした、平にご容赦くだされ、此処は我が船黒影に御座います』
そこにはアメリとコールの姿があった。
『ガルダー!大変だったんですよ!いきなりザルバトランの兵隊さんがアメリの商会に乗り込んできたです!何がなんだか分からないままで本当に大変だったんです』
『父さん、一体クーデルトルンで何がおきてるの?バットとデンは無事なの?』
コールとアメリに海軍本部と喧嘩をして崩壊させた事やセルドレアがクーデターを起こした事そして、今の状況を簡単に説明した。
『つまりですよ、ガルダは海賊のリーダーになってクーデルトルンの海軍を潰し
たんですか?』
アメリ達の驚きはごもっともだ。
『二人にも今からアスラステアに一緒に来てもらう事になるすまないな』
話を終え二人をバットとデンのいる黒霧にサンロに頼み移動して貰った。
そのあと直ぐに出航し黒霧に合流した。
その動きを逸早く気付いたのはナムリアドであった。
クスコに託された手紙の内容から薄々は勘づいてはいたが余りに行動が早く、アメリ達が消えた時点で港を完全に塞ぎ捜索命令をだしている最中の出来事であった。
『やってくれますね、ガルダさん!でもこうなれば実力行使するしかありませんね!機関エンジン指導!クイーンザルバトラン号全速前進!目標前方!海賊艦隊、主砲装填完了後、威嚇射撃を3、停止勧告後に従わなければ主砲着弾も問わない!いいな!』
直ぐに船員達はナムリアドの指示のもと行動に出たその時である!
クイーンザルバトラン号が揺れと共にその場で沈黙したのだ、
「ナムリアド様!前方に巨人が!』
『巨人だと!く、直ぐにいく!』
ナムリアドが甲板に出るとそこには!船を片手で停めている巨大な海水と岩で出来たゴーレムが3体クイーンザルバトラン号の行く手を阻むようよに立ちはだかっていたのだった。
「ナムリアド様?主砲発射用意が整ったと連絡がありましたが、いかがなさいますか」
『この距離でこのゴーレム3体を何とか出来るとは思えん、作戦中止だ』
ガルダ達の船が見えなくなるとゴーレム達もゆっくりと形を変えて消えていった。
ガルダ達は無事にザルバトランを脱出することが出来たのだった。
『ひょひょひょ、いやはや?せっかちですな?そんなに急がんでも、ちゃんと姿は見せるに、御初に御目にかかります、ワシは黒影のサンロ・ヤシと申します、見ての通りの老体ですが、今後とも宜しくお願いいたしますぞ、海賊長殿』
何が!只の老いぼれな者か、俺は一切気配に気付けなかったんだぞ?このサンロと言う男間違いなく強い。
『宜しく頼む、しかし、今回の作戦は少々厄介でな』
ガルダはアメリ達の居場所が分からずに困り果てていたのだ。
『私は、情報収集が趣味でしてな?ガルダ殿の奥方の一人アメリ様と御子息のコール様の居場所は既に調べがついております』
ガルダは驚いた、このサンロと言う男は意図も簡単にザルバトランの中にいるアメリ達を見つけていると口にしたのだ。
『ガルダ殿が望むならお教えいたしますが?1つ条件が御座います』
そう呟くサンロの眼は真剣そのものだった。
『条件とはなんだ?』
『ひょひょひょ、簡単な事に御座います、アメリ様とコール様を救出した後にアスラステアにて待っておられる親方様の元に来ていただきたいのですよ』
『それだけか?』
『親方様はミック様がお選びに成ったガルダ殿を拝見したくて仕方無いのでしょう?どうですかな?御約束頂けますかな?』
『わかった、この作戦が終わり次第直ぐにアスラステアに向かうと約束しよう』
そう言いガルダが頷く、回りの者達もそれを聞き覚悟を決める。
『ガルダ殿、直ぐに出航できるようにだけしておいて下さいませ』
その言葉を聞きミックとグレモンドも直ぐに出航できるように動き出した。
『ひょひょひょ、では、しばし御待ちくださいませ』
そう言いサンロはまた姿を消した。
『ダーリン?大丈夫、凄い汗だよ!』
『大丈夫だ、それより直ぐに全船に連絡、直ぐに出航できるようにするんだ』
『あと、マナカに直ぐに来てくれと伝えてほしい』
ガルダはマナカに事の次第とそれに伴い有ることを頼んだ。
『ガルダ、任せて!私頑張るから』
マナカはニコニコしながら船の最後尾に移動して待機したのだ。
そしてザルバトランの港が騒ぎ出したのだ!全ての見張り台や通路に一斉に火が灯り港がみるみる明るくなる。
『ダーリン!多分サンロが仕掛けたんだ?』
『相変わらずミック様は言葉があれですな?爺としては、もう少し色っぽさが必要かと思いますぞ?』
そう言い、いきなりサンロが姿を現したのだ。
『ガルダ殿、失礼致します』
サンロはそう言うとガルダの手を掴んだその瞬間、まさに一瞬の出来事であった!
身体が影の中に吸い込まれた、むしろ?影の中を飛んでいるような感覚に近いのだろうか、次の瞬間にはガルダは別の場所に飛んできていた。
『サンロ?此処はどこだ』
『ガルダ殿いきなりすみませんでした、平にご容赦くだされ、此処は我が船黒影に御座います』
そこにはアメリとコールの姿があった。
『ガルダー!大変だったんですよ!いきなりザルバトランの兵隊さんがアメリの商会に乗り込んできたです!何がなんだか分からないままで本当に大変だったんです』
『父さん、一体クーデルトルンで何がおきてるの?バットとデンは無事なの?』
コールとアメリに海軍本部と喧嘩をして崩壊させた事やセルドレアがクーデターを起こした事そして、今の状況を簡単に説明した。
『つまりですよ、ガルダは海賊のリーダーになってクーデルトルンの海軍を潰し
たんですか?』
アメリ達の驚きはごもっともだ。
『二人にも今からアスラステアに一緒に来てもらう事になるすまないな』
話を終え二人をバットとデンのいる黒霧にサンロに頼み移動して貰った。
そのあと直ぐに出航し黒霧に合流した。
その動きを逸早く気付いたのはナムリアドであった。
クスコに託された手紙の内容から薄々は勘づいてはいたが余りに行動が早く、アメリ達が消えた時点で港を完全に塞ぎ捜索命令をだしている最中の出来事であった。
『やってくれますね、ガルダさん!でもこうなれば実力行使するしかありませんね!機関エンジン指導!クイーンザルバトラン号全速前進!目標前方!海賊艦隊、主砲装填完了後、威嚇射撃を3、停止勧告後に従わなければ主砲着弾も問わない!いいな!』
直ぐに船員達はナムリアドの指示のもと行動に出たその時である!
クイーンザルバトラン号が揺れと共にその場で沈黙したのだ、
「ナムリアド様!前方に巨人が!』
『巨人だと!く、直ぐにいく!』
ナムリアドが甲板に出るとそこには!船を片手で停めている巨大な海水と岩で出来たゴーレムが3体クイーンザルバトラン号の行く手を阻むようよに立ちはだかっていたのだった。
「ナムリアド様?主砲発射用意が整ったと連絡がありましたが、いかがなさいますか」
『この距離でこのゴーレム3体を何とか出来るとは思えん、作戦中止だ』
ガルダ達の船が見えなくなるとゴーレム達もゆっくりと形を変えて消えていった。
ガルダ達は無事にザルバトランを脱出することが出来たのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
95
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる