ガルダ戦記、欲しい世界は俺が作る!

夏カボチャ

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6章クーデルトルン奪還・その先にある景色

アンジロックとアンジロック

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『やめぬか!』

ドルザが声をあらげた。

『いや、もう始まってるんだ、止めても無駄だろう?それに結果次第でどうなるか決まる訳だしな?』

ガルダの言葉が意味するもの。

だが、ドルザは今までに無いほどの、危機感を感じていた。

どう転んでも、ザルバトランが終わりを迎える。何とかせねばならないのに、何と無力なんだ。

ドルザの心の中には、それ以外の答えが出てこなかった。

そんなドルザの思いも虚しく、戦いは始まろうとしていた。

『おい、メイドよ!何か言い残すことはあるかね?』

『そうですね?全てが終わるときの為に今は言葉を控えさせていただきます。取っておきはいつで、ディナーの後に出るデザートのような物ですからね』

互いに睨み合いそして会話が終わる。
双方の顔は更に強張っていく。

先に仕掛けたのは、アンジロックであった!

『いきます!〔雷走ライソウ〕』

アンジロックの目にも止まらぬ早さで!フィクスに対して!攻撃を仕掛けた!

そのスピードは既に簡単に追えるものではなかった。

『何て早さなんだ!目で追ってるのに!それすら残像なのか?』

その言葉にサンロが笑いながら答えた。

『ガルダ殿が驚くのも無理はありませんななんせ?アンジロックの〔雷走〕発動時の速度は、雷と同じ簡単には交わせません、普通ならですが、しかしフィクスは、普通じゃない』

そんな会話をしていると、アンジロックの声が響いた。

アンジロックの靴が床くっついてうごけなくなっていたのだ!

『く、取れませんね!参りましたね』

動けなくなったアンジロックをフィクスは確認すると更に腰に着けていた、鞭を取りアンジロックに攻撃を仕掛けたのだ!

『悪いが貴様にもう!勝ちは無い!』

そのまま、フィクスは鞭を使うことで確実にアンジロックに攻撃を当てていく。

『アンジ!!』

ガルダの声にアンジロックは微笑んだ。

『しかし?可笑しい、あんな物アンジなら簡単にぬけられるはずなんじゃがのう?』

サンロの言葉に、ガルダはアンジロックに対して大声をあげた!

『そいつには、全力でやって構わないぞ!とりあえず、やりたいようにやれ!アンジ』

一瞬だが、アンジロックが笑った。

『申し訳ありません』

アンジロックはそう口にした。

『急ぎ退避を!ガルダ殿』

ガルダもアンジロックの言葉を聞きすぐに部屋を出ようとしたが、ドルザ達は状況を理解していなかった。

『ち、間に合えぇぇぇ!うおぉぉぉぉ!』

サンロは、その瞬間にラッソや他の兵士達を影の中に吸い込み自身も、影に入った。

ガルダは、ドルザとナムリアド、他の大臣を一瞬で捕まえると部屋の外に放り投げると!ガルダ自身も急ぎ部屋から、飛び出したのだ!

『よくも……よくも……私の大切な服を……我慢しましてましたが、本気で我慢してましたが!ハアァァァァァお前なんて!〔飢雷キライ〕〔大鬼雷ダイキライ〕だぁぁぁ!!』

その途端、まさに!ガルダが飛び出した次の瞬間だった。

凄まじいの一言であった。

外に面した作り方をしていたドルザの部屋に、2つの巨大な雷が降り注いだのだ。

更に言えば降り注いだ雷は、威力を落とすことなく!ザルバトラン城の地下深くまで牙を向いた。

見ていたもの、そして城下に住むものは、その爆音に驚きそして恐怖しただろう。

そして、廊下に投げ飛ばされた、ドルザや側近達は、その余りの威力に絶望した。
その顔は、歪み恐怖を隠せなかった。

『クソ!思いきりヤりやがって!アンジの奴、マジに手加減無しかよ』

『貴様!早くあの女を止めよ!もないと!』

『然もないとなんだ?言ってみな?』

カテフは言葉を詰まらせた。言えるわけがなかった。
自身が招いた結果であり、本当なら同盟に成る筈だった。

『アンジ!俺達まで!殺すつもりか』

だが、ガルダの声にアンジロックは、反応しなかった。

そして、ニヤニヤしながら、ガルダの 方に振り向いたアンジロックは、最近見た、あのぶちギレモードだったのだ。

『あぁ?イライラする!いつも、いつも、服はボロボロだし、腹ペコだし、敵はいるし、マジになんなんだぁぁぁ!』

その声に、フィクスは目を覚ました。

『いたたた、何が起きたんだ!なんだ?何が起きたんだ』

フィクスが目覚めたのは、瓦礫の上であった。

ドルザの部屋は跡形もなく砕け散り、その威力を物語っていた。

『貴様、なんと言うことを!』

『あぁ?テメェが今回の敵か?』

フィクスは、動揺したが直ぐに冷静さを取り戻した。

『どんなに中身が代わろうが!ヤることは変わらん!いくぞ!小娘』

『あはは!やってみなよ!』

フィクスは、樹液を作成しアンジロックに直接攻撃を仕掛けたのだ!

『ハア……〔雷走〕』

フィクスの攻撃は意図も容易く交わされたのだ。

『お前さ?やる気あんの?攻撃はこう殺るんだよ!〔猛毒食べ放題ポイズンバイキング〕確り召し上がれ』

フィクスは、急ぎ避けようとしたが、雷走を使うアンジロックの前には交わす事など不可能だったのだ。

真っ黒な液体にフィクスの体は飲み込まれていく!

『ギャアアァァァァ……』

液体の中から悲鳴が聞こえたが、其れは、直ぐにおさまった。

『確り召し上がれ、美味しいだろ?アハハハハ!』

フィクスは毒に飲み込まれ、骨の欠片すら残らなかったのだ。
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