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事件簿1
浅井美琴の事件
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浅井美琴は酷く焦っていた。
今日は彼女の好きな俳優、長崎虎之助が出演するミュージカルの東京公演がある美琴にとって最も心踊る日。
汗ばむ手で、握っているスマートフォンを目の前まで持っていき、乗換案内アプリを何度も確認する。そして再び焦る。
14:00開演。最寄り駅到着時刻13:55。何度見ても画面は変わってくれない。
まずい。かなりまずい。
美琴は足早に改札を通り抜けようとした。
だがこんな時に限ってICカードは反応しないのが神様の悪戯というもの。
ピンポーン!
注意音がけたたましく鳴り、改札の扉が勢いよく閉まる。
「もう一度、タッチしてください」
と空気を読まない無機質な声が改札中に響き渡った。
――はぁぁぁぁ!? もう!
美琴は鬼の如く荒ぶったが、すぐ冷静を取り戻し能面の如く真顔を取り繕う。電光石火の速さで隣のレーンに移り、今度は注意深く、この瞬間に人生を賭ける思いで慎重にICカードをタッチし、無事改札を通り抜けた。
焦りは何も産まないのよ、と必死に自分に言い聞かせながら、狂気混じりの瞳を抱えホームに続くエスカレーターまで駆ける。
改札横に設置してある男性用トイレの出口から、濡れた手を揺らつかせながら出てきた自称魅力的な色男。
――はぁぁぁぁ! もう!
主張が激しいその心の声。相当焦っている人がいる。
その男は条件反射で改札を抜けるのに手間取っている美琴にふと目をやった。すると瞳孔が大きく開き、その手が止まった。そしてその妙な雰囲気に目を奪われ、無意識にその子の後ろを歩いていく。
この子は……。
数ヶ月ぶりに心からの笑みを浮かべた。最も、なにか企んでいる時の怪しい笑みも混じっているが。
そんな不審男が居るとは露ほども知らず、美琴は勢いよくエスカレーターを駆け下りホームへと辿り着いた。平日の昼過ぎであるせいか人は疎らだ。彼女が乗るべき電車は3分後にこの駅に到着予定。完璧なまでに遅延はなし。
こんな時に美琴は、電車が時間通りに来る日本で生まれたことを心から誇りに思うのだ。ホームに並び、肩にかけた小洒落たブラウンのショルダーバックを開きちゃんとチケットがあるか確認する。
――よし。ちゃんとある。
美琴は、紙チケット入場のイベントへ行く際は3分に1回はチケットを持ってきているか確認してしまう癖がある。
ゴォーッという爆音と共に向かいのホームの快速電車が通り過ぎ、美琴の汗ばんだ額と、家から出る前に数時間かけて整えた前髪を突風が撫でた、というか撫ですぎて若干イラつき始めた。その時である。
スーツを着た頭髪の薄い40代後半の小太りオジサンが目の前を通り過ぎたかと思うと、ホームから身を投げ、美琴が乗るはずだった電車に突き飛ばされてしまう……!
という鮮明な映像が頭に映し出された。
驚いてしばらく呆然としたのち電車が通り過ぎた線路を覗いても、そこは何の変哲もないただの線路だった。
「なんだ、これ……。あ。いやぁ、これまずいよ……」
思わず心の声が漏れだしてしまう美琴。一筋の冷や汗が額から頬に流れた。
ハッと頭を上げ、焦ったように周りを見渡す。
いない。いない。大丈夫。オジサンはいない。きっと私の勘違いよ。長崎虎之助に会いたい気持ちが高まりすぎて変な幻覚を生んだのよ。
そう自分に言い聞かせながら、滴る汗を拭おうと桜の刺繍が施されているハンカチを手に取った。そして額に当てようとしたその瞬間、
「あー!」
美琴の目の前をそのスーツを着た小太りオジサンが通ったのだ。
身長、頭髪、体格、格好。さっき見えてしまった映像のオジサンと何ひとつ変わらないその姿に美琴は不覚にも大きくため息をついてしまう。――同一人物ではないと疑う方が難しいだろう。
そして、黄色い点線と線路側すれすれをふらふらと歩く哀愁漂うオジサン。
美琴は考えた。
いや、考えていては時間が無いとすぐに考えるのをやめた。
――ごめんね。オジサン。私は長崎虎之助に会いたいの!
その場の思いつきで美琴は歩きスマホをしている振りをし、ドンッとオジサンに大胆にぶつかる。もちろんわざとだ。心も身体も弱りきった小太りのオジサンは黄色い線の内側の更に内側まで突き飛ばされ、顔をしかめた。
ほんとごめん、オジサン。美琴は心の中でもう一度そう唱え、恐る恐るオジサンに声を掛ける。
「あのー、ごめんなさい……」
脂ぎったおでこにシワの寄った中年オジサンと目が合い、美琴は思わずそのつぶらな瞳を視つめてしまった。
――おっと……これって。
先程映像が視えてしまった美琴は無意識にスイッチがオンになっている状態だった。
「っこれ! 落としましたよ」
持っていたハンカチを勢いよくオジサンに差し出す美琴。咄嗟の行動で、自分でも何をしているのか分からない状態である。
「は? ……これ自分のじゃないんですけど」
怪訝な表情を浮かべ、まるで殺人犯を見るかのような視線を美琴に向けるオジサン。
失礼なのは百も承知で言う。見た目はオジサンの方が断然不審者なのだが。
「に、に……に」
美琴は目を凝らしオジサンを視る。
「は? ……に? ……もういいですか?」
呆れたように目の前の小洒落た不審者から去ろうとするオジサンの腕を掴んだ小洒落た不審者。
もうオジサンは恐怖である。この人は一体何なんだ。私を痴漢の犯罪者にでも仕立て上げるつもりかと、身も心もボロボロの上に神はさらに試練を与えるものかと……そんな恐怖の眼差しで美琴を見たその時、オジサンはそれはもう、とてもとても驚くのだった。
「に、2週間後に返してください」
「え?」
美琴の真っ直ぐな目に自分の考えている事全て見透かされているような気がして、視線を真下に下ろす。
一方美琴はただ思いつく言葉をオジサンに向かって発した。
「……2週間後に返してくれればいいですから、その後は捨ててもいいですし、なので、とりあえず2週間は必ず……生き延びて、ください」
美琴は掴んでいたオジサンの手をゆっくり離すと、持っていたハンカチを再び差し出した。
「大丈夫。必ず、生きたいって思えるほどの助けがありますから。だから、このハンカチを持って、この駅から……出ましょう」
そう言い終わったあと、自分は何を言っているのだろうかと美琴は正気に戻った。
間違った事は言っていないが、ひとつ付け足すとしたら、
「あ、私は出ないですよ? 行く所あるんで」と半歩後ろに下がりオジサンと適度な距離を保つ。
オジサンはほんの僅かに顔を上げた。目やにが溜まっているお世辞にも綺麗とは言えないそのたるんだ瞼には涙が浮かんでいた。
まだ生きろというのか。もう何もかも耐えられないのだ。未来に期待するよりも今が辛いのだ。それでも、何故かこの人の言葉を信じてみたいとそう感じるのが不思議だ、と。
だが、プライドの高いオジサンはこんな気持ちにはなりたくなかった。何だか悔しい気持ちと共に、美琴が差し出すハンカチを奪い取るように受け取った。
そして、「……ありがとうございます」とぼそっと小声で言うと、駅の改札へと続くエスカレーターへと向かって駆ける。その手前で一瞬登ることを躊躇ったが、オジサンは美琴が差し出したハンカチをギュッと握りしめそのエスカレーターを駆け上がって行った。
「はぁぁ。良かった……。これで電車は安全ね」
その様子を見た美琴は安堵のため息をつく。そしてその後に気付く。
美琴が乗るはずだった電車の扉が閉まり、追い打ちをかけるように発車ベルが鳴り、更にガッターンと美琴を地獄へと突き落とすような爆音をあげて、その電車が過ぎ去っていったのを。
「は? え? 嘘でしょ……」
――えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
この電車を逃したらもう開演時間に間に合う可能性はゼロを振り切ってもうマイナスである事は確定だった。美琴は何が起こっているのか理解するのに相当な時間がかかっている。
やっと……取れた……チケットなのに!?
真顔で消えゆく電車のお尻を見つめながら、心は般若の仮面をかぶった鬼のような形相をしていた。
そしてそのオジサンの一件と今の美琴の状態までの一部始終を目撃していた第三の不審者、紀人。その男は微笑を浮かべながらゆっくりと彼女に近づく。
「こんにちは。お嬢さん」
――お嬢さん? 何だこの不審者。
今日は彼女の好きな俳優、長崎虎之助が出演するミュージカルの東京公演がある美琴にとって最も心踊る日。
汗ばむ手で、握っているスマートフォンを目の前まで持っていき、乗換案内アプリを何度も確認する。そして再び焦る。
14:00開演。最寄り駅到着時刻13:55。何度見ても画面は変わってくれない。
まずい。かなりまずい。
美琴は足早に改札を通り抜けようとした。
だがこんな時に限ってICカードは反応しないのが神様の悪戯というもの。
ピンポーン!
注意音がけたたましく鳴り、改札の扉が勢いよく閉まる。
「もう一度、タッチしてください」
と空気を読まない無機質な声が改札中に響き渡った。
――はぁぁぁぁ!? もう!
美琴は鬼の如く荒ぶったが、すぐ冷静を取り戻し能面の如く真顔を取り繕う。電光石火の速さで隣のレーンに移り、今度は注意深く、この瞬間に人生を賭ける思いで慎重にICカードをタッチし、無事改札を通り抜けた。
焦りは何も産まないのよ、と必死に自分に言い聞かせながら、狂気混じりの瞳を抱えホームに続くエスカレーターまで駆ける。
改札横に設置してある男性用トイレの出口から、濡れた手を揺らつかせながら出てきた自称魅力的な色男。
――はぁぁぁぁ! もう!
主張が激しいその心の声。相当焦っている人がいる。
その男は条件反射で改札を抜けるのに手間取っている美琴にふと目をやった。すると瞳孔が大きく開き、その手が止まった。そしてその妙な雰囲気に目を奪われ、無意識にその子の後ろを歩いていく。
この子は……。
数ヶ月ぶりに心からの笑みを浮かべた。最も、なにか企んでいる時の怪しい笑みも混じっているが。
そんな不審男が居るとは露ほども知らず、美琴は勢いよくエスカレーターを駆け下りホームへと辿り着いた。平日の昼過ぎであるせいか人は疎らだ。彼女が乗るべき電車は3分後にこの駅に到着予定。完璧なまでに遅延はなし。
こんな時に美琴は、電車が時間通りに来る日本で生まれたことを心から誇りに思うのだ。ホームに並び、肩にかけた小洒落たブラウンのショルダーバックを開きちゃんとチケットがあるか確認する。
――よし。ちゃんとある。
美琴は、紙チケット入場のイベントへ行く際は3分に1回はチケットを持ってきているか確認してしまう癖がある。
ゴォーッという爆音と共に向かいのホームの快速電車が通り過ぎ、美琴の汗ばんだ額と、家から出る前に数時間かけて整えた前髪を突風が撫でた、というか撫ですぎて若干イラつき始めた。その時である。
スーツを着た頭髪の薄い40代後半の小太りオジサンが目の前を通り過ぎたかと思うと、ホームから身を投げ、美琴が乗るはずだった電車に突き飛ばされてしまう……!
という鮮明な映像が頭に映し出された。
驚いてしばらく呆然としたのち電車が通り過ぎた線路を覗いても、そこは何の変哲もないただの線路だった。
「なんだ、これ……。あ。いやぁ、これまずいよ……」
思わず心の声が漏れだしてしまう美琴。一筋の冷や汗が額から頬に流れた。
ハッと頭を上げ、焦ったように周りを見渡す。
いない。いない。大丈夫。オジサンはいない。きっと私の勘違いよ。長崎虎之助に会いたい気持ちが高まりすぎて変な幻覚を生んだのよ。
そう自分に言い聞かせながら、滴る汗を拭おうと桜の刺繍が施されているハンカチを手に取った。そして額に当てようとしたその瞬間、
「あー!」
美琴の目の前をそのスーツを着た小太りオジサンが通ったのだ。
身長、頭髪、体格、格好。さっき見えてしまった映像のオジサンと何ひとつ変わらないその姿に美琴は不覚にも大きくため息をついてしまう。――同一人物ではないと疑う方が難しいだろう。
そして、黄色い点線と線路側すれすれをふらふらと歩く哀愁漂うオジサン。
美琴は考えた。
いや、考えていては時間が無いとすぐに考えるのをやめた。
――ごめんね。オジサン。私は長崎虎之助に会いたいの!
その場の思いつきで美琴は歩きスマホをしている振りをし、ドンッとオジサンに大胆にぶつかる。もちろんわざとだ。心も身体も弱りきった小太りのオジサンは黄色い線の内側の更に内側まで突き飛ばされ、顔をしかめた。
ほんとごめん、オジサン。美琴は心の中でもう一度そう唱え、恐る恐るオジサンに声を掛ける。
「あのー、ごめんなさい……」
脂ぎったおでこにシワの寄った中年オジサンと目が合い、美琴は思わずそのつぶらな瞳を視つめてしまった。
――おっと……これって。
先程映像が視えてしまった美琴は無意識にスイッチがオンになっている状態だった。
「っこれ! 落としましたよ」
持っていたハンカチを勢いよくオジサンに差し出す美琴。咄嗟の行動で、自分でも何をしているのか分からない状態である。
「は? ……これ自分のじゃないんですけど」
怪訝な表情を浮かべ、まるで殺人犯を見るかのような視線を美琴に向けるオジサン。
失礼なのは百も承知で言う。見た目はオジサンの方が断然不審者なのだが。
「に、に……に」
美琴は目を凝らしオジサンを視る。
「は? ……に? ……もういいですか?」
呆れたように目の前の小洒落た不審者から去ろうとするオジサンの腕を掴んだ小洒落た不審者。
もうオジサンは恐怖である。この人は一体何なんだ。私を痴漢の犯罪者にでも仕立て上げるつもりかと、身も心もボロボロの上に神はさらに試練を与えるものかと……そんな恐怖の眼差しで美琴を見たその時、オジサンはそれはもう、とてもとても驚くのだった。
「に、2週間後に返してください」
「え?」
美琴の真っ直ぐな目に自分の考えている事全て見透かされているような気がして、視線を真下に下ろす。
一方美琴はただ思いつく言葉をオジサンに向かって発した。
「……2週間後に返してくれればいいですから、その後は捨ててもいいですし、なので、とりあえず2週間は必ず……生き延びて、ください」
美琴は掴んでいたオジサンの手をゆっくり離すと、持っていたハンカチを再び差し出した。
「大丈夫。必ず、生きたいって思えるほどの助けがありますから。だから、このハンカチを持って、この駅から……出ましょう」
そう言い終わったあと、自分は何を言っているのだろうかと美琴は正気に戻った。
間違った事は言っていないが、ひとつ付け足すとしたら、
「あ、私は出ないですよ? 行く所あるんで」と半歩後ろに下がりオジサンと適度な距離を保つ。
オジサンはほんの僅かに顔を上げた。目やにが溜まっているお世辞にも綺麗とは言えないそのたるんだ瞼には涙が浮かんでいた。
まだ生きろというのか。もう何もかも耐えられないのだ。未来に期待するよりも今が辛いのだ。それでも、何故かこの人の言葉を信じてみたいとそう感じるのが不思議だ、と。
だが、プライドの高いオジサンはこんな気持ちにはなりたくなかった。何だか悔しい気持ちと共に、美琴が差し出すハンカチを奪い取るように受け取った。
そして、「……ありがとうございます」とぼそっと小声で言うと、駅の改札へと続くエスカレーターへと向かって駆ける。その手前で一瞬登ることを躊躇ったが、オジサンは美琴が差し出したハンカチをギュッと握りしめそのエスカレーターを駆け上がって行った。
「はぁぁ。良かった……。これで電車は安全ね」
その様子を見た美琴は安堵のため息をつく。そしてその後に気付く。
美琴が乗るはずだった電車の扉が閉まり、追い打ちをかけるように発車ベルが鳴り、更にガッターンと美琴を地獄へと突き落とすような爆音をあげて、その電車が過ぎ去っていったのを。
「は? え? 嘘でしょ……」
――えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
この電車を逃したらもう開演時間に間に合う可能性はゼロを振り切ってもうマイナスである事は確定だった。美琴は何が起こっているのか理解するのに相当な時間がかかっている。
やっと……取れた……チケットなのに!?
真顔で消えゆく電車のお尻を見つめながら、心は般若の仮面をかぶった鬼のような形相をしていた。
そしてそのオジサンの一件と今の美琴の状態までの一部始終を目撃していた第三の不審者、紀人。その男は微笑を浮かべながらゆっくりと彼女に近づく。
「こんにちは。お嬢さん」
――お嬢さん? 何だこの不審者。
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