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八空間目
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しおりを挟む「……っ、痛……」
「ご、ごめん」
「なんで兄貴が謝るんだよ?」
「……だって痛い思いさせちゃったから」
勝手に変なことをしてきた帝が全面的に悪いはずだし、それにこれは絶対に正当防衛に入るはずだ。
だから俺は悪くはないと思うのだが、痛がっている帝の姿を見ると謝らずにはいられない。
「兄貴は何も悪くないだろ。そのすぐ謝る癖どうにかしろよ」
「う、うん」
「だけど、元を辿れば全部俺のせいか。……悪い」
「ううん。そうだね、俺も気を付けるよ」
確かに殴られるのが嫌で、怒られるのが嫌で、人を不快にさせるのが嫌で、例え自分が悪くなくても俺はすぐに謝ってしまう癖が付いていた。長年そうしてきたから、それが染みついてすぐに直すことはできないかもしれないが、少しずつ改善していきたいと思う。
「……だ、だけどなんで急にこんなことしてきたんだよ?」
「こんなことって?」
「き、キスのことに決まってるだろ!」
言葉にするのだって恥ずかしいんだから、わざわざ聞き返さないで欲しい。
「そんなものしたくなったからっていう理由以外他にねえだろ」
「いやいやいや!したくなったからって、勝手にしていいものじゃないじゃん!」
キスっていうものは普通好きな人同士でするものじゃないのか?もっとお互いのことを感じたくて触れ合いたくて、気持ちが昂ぶった時に愛情を込めてするものだと思ってた。
……現に、昨晩の神田さんとのキスはそうだったと思う。あの時は俺の自惚れや勘違いではなく、俺たちは同じ想いを抱いてキスをしていたはずだ。それはとても気持ちが良かったし、とても嬉しくて幸せな一時だった。あの時経験したことや感じたことは一生忘れたくないと思うくらいだ。
「もっと節度を持って行動しろよ!」
「ふざけんな。大体可愛い顔して煽ってきたのは兄貴の方だろ」
「はぁ!?」
俺がいつ煽るような行動をしたというんだ。しかも可愛いってなんだ!?神田さんもたまにそんなことを言っていたが、冗談にしてもきつ過ぎる。そもそも俺が可愛いなんてことは天地がひっくり返ろうとも有り得ないし、もし万が一俺なんかが可愛いと分類されるのならこの世の全人類皆が可愛いということになるぞ。
「……わけわからん」
「俺からしてみれば、そういう反応もそそるんだよ。今すぐにでもグチャグチャに犯したくて堪らねえよ」
「ば、馬鹿!ふざけんな!我慢しろ!」
「今まで散々我慢してきたのに、これ以上我慢できねえっつーの」
「はぁ?」
俺は帝の台詞に何度突っ込みを入れなくてはいけないのだろうか。
今までも帝のことは理解できないと感じていたが、今はその比ではない。
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