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年上イケメンド変態彼氏にハメられて 1
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「マイカ~。なんか2年生の先輩が呼んでるよ~。」
「2年生の...?...は~い!今行くって伝えて!」
走らせていたペンを止め、クラスメイトの呼びかけに、すぐ答える。
今年から高校一年生になったマイカ。
才色兼備で誰にでも優しく、クラスで最も人気のある生徒だ。
童顔で幼い顔立ちに、スタイルも良く、ほとんどの男子生徒を虜にしていた。
そして歩くたびに揺れる、大きな胸。
高校一年生とは思えぬその大きさに、誰もが二度見をし、
男子たちの視線は、瞬く間にそのおっぱいに持っていかれる。
モテ始めたのは高校に入ってからではなく、中学からだった。
この時期の成長に合わせて、顔と体つきが大きく変わった。
それまであまり目立たなかったマイカは、一気に注目されるようになった。
そのため、思春期の男子たちからは変な目で見られ始めた。
今まで話したことないクラスの男子が話しかけてきたり、
何も用がないのに呼び出されたり、(おそらく、マイカの胸目当て)
男子たちに絡まれることが一気に増えた。
マイカの友達は、男子たちの急激な変わりように違和感を感じ、マイカに変なことをされないか心配し出した。
整った顔と抜群のスタイルで、学校中から人気を獲得していたものの、告白する生徒は少なかった。
というより、ほとんどいなかった。
理由は簡単、マイカの周りの女子生徒がそれをさせなかったからだ。
男子たちの視線に嫌なものを感じたマイカの友達は、モテすぎるマイカを心配し、マイカを守り始めた。
そのおかげもあって、中学ではマイカが嫌な思いをすることはなかった。
だが逆に、異性と関わるチャンスをマイカから遠ざけてもいた。
結局マイカは、モテてはいたのものの、誰とも付き合わず、男友達もろくに作れず高校までやってきた。
机で自主勉強をしていたマイカは、慌てて教科書とノートを閉じると、足早で廊下へ顔を出した。
なんだか、廊下が騒がしい気がした。
(2年生の人が、私に何の用だろう...?)
上級生とは接点がなかった(部活動以外) マイカにとって、2年生からの急な呼び出しには違和感があった。
「はーい。」
「君がマイカちゃん?今時間ある?ちょっと一緒に来てくれるかな?」
廊下でマイカを待っていたのは、学校で有名な超イケメン男子生徒、セイヤだった。
男子との関わりがなかったマイカも、セイヤのことは知っていた。
セイヤが廊下を歩いたりするだけで、見かけた女子たちが大騒ぎするからだ。
もちろん、マイカの友達にもセイヤの大ファンがいた。
セイヤはいつでもご機嫌な様子で、女子たちに手を振ってみたり、ウインクしたりさて、ファンサービスを完璧にこなしていた。まるで、本物のアイドルようだ。
今まで恋愛をしてこなかったマイカでさえも、見かけるとうっとりしてしまう何かがあった。
そんな学校のアイドルが、一体自分になんの用があると言うのだろう?
マイカは不思議に思わずにはいられなかった。
セイヤに言われるがまま教室を出て、後をつけて歩いた。
せいやが歩くと、やはり廊下の空気がガラッと変わる。
仲良くおしゃべりしていた女子生徒たちは、セイヤの姿が見えるとサッとこちらを向き、ハートを奪われたような表情で眺めている。
ある女子生徒は、自分で立つことが出来ないのか、壁にもたれかかって恍惚な表情で脱力している。
またある女子生徒は、足をモゾモゾさせ、なんだか怪しい動作をしている。
そんなセイヤと一緒に歩くのは何だか気が引けて、マイカはセイヤと離れ、見失わない程度に後ろをついて歩いた。
それでも、やはり周りの目が気になった。
(あんなアイドルみたいな先輩が、なんで私を呼び出したんだろう…?)
マイカは不思議で仕方がなかった。
自分がなにかしたんだろうか。なにか迷惑をかけてしまったのだろうか。
根っからの真面目な性格のマイカは、不安なことしか頭に思い浮かべなかった。
「ここならいいかな。」
人がいなくなるまで歩き、誰もいない空き教室にセイヤは入っていった。
人が少なくなるにつれてセイヤとマイカの距離は縮まっていき、最後にはほぼ隣で歩けていた。
マイカも続いて、空き教室に入った。
「ごめんね、急に呼び出しちゃって。びっくりしたよね。」
「い、いえいえ。…話とは、一体なんでしょうか…?」
マイカは、できるだけ相手を刺激しないように構え、恐る恐る聞いた。
「話というか、その…。」
今まで堂々と廊下を歩いていた先輩が、急にオドオドしだした。マイカはそのことに驚いた。
先輩がこれから話すことは、おそらくただ事ではないのだろう。
静かな空き教室は、気まづくもどかしい空気が漂っていた。
普通の女子生徒なら、ここで相手がしたいことに気づくと思うが、異性と接点がなかったマイカは全く気づかなかった。
「…えっと…。」
ただ困惑しているだけであった。
「ご、ごめん。困らせちゃうよね。
…その…実は、俺…。」
セイヤは、マイカの目をぐっと見つめた。
「俺、マイカちゃんが好きだ。」
その瞬間、マイカの心に衝撃が走った。
「マイカちゃん、俺と付き合ってください!」
セイヤは右手をマイカに差し出しながら、腰を90度に折った。
「…えっ…。」
マイカはあまりに驚いて、声を出せなかった。
セイヤは顔を上げず、手を出したままぐっと目を瞑って答えを待っていた。
告白されたことのないマイカは、どうすればいいか分からなかった。
みんなの憧れのイケメン先輩が、自分のことを好きだと打ち明けてくれた。
とても嬉しいことだけど、経験が無さすぎて何も分からない。
マイカの頭はぐるぐると回り、オーバーヒートした。
「マ、マイカちゃん?」
セイヤが顔をあげると、タコのように真っ赤な顔をしたマイカが突っ立っていた。
「マイカちゃん!?大丈夫!?」
マイカは体に力が入らず、そのままバタリと倒れた。
「2年生の...?...は~い!今行くって伝えて!」
走らせていたペンを止め、クラスメイトの呼びかけに、すぐ答える。
今年から高校一年生になったマイカ。
才色兼備で誰にでも優しく、クラスで最も人気のある生徒だ。
童顔で幼い顔立ちに、スタイルも良く、ほとんどの男子生徒を虜にしていた。
そして歩くたびに揺れる、大きな胸。
高校一年生とは思えぬその大きさに、誰もが二度見をし、
男子たちの視線は、瞬く間にそのおっぱいに持っていかれる。
モテ始めたのは高校に入ってからではなく、中学からだった。
この時期の成長に合わせて、顔と体つきが大きく変わった。
それまであまり目立たなかったマイカは、一気に注目されるようになった。
そのため、思春期の男子たちからは変な目で見られ始めた。
今まで話したことないクラスの男子が話しかけてきたり、
何も用がないのに呼び出されたり、(おそらく、マイカの胸目当て)
男子たちに絡まれることが一気に増えた。
マイカの友達は、男子たちの急激な変わりように違和感を感じ、マイカに変なことをされないか心配し出した。
整った顔と抜群のスタイルで、学校中から人気を獲得していたものの、告白する生徒は少なかった。
というより、ほとんどいなかった。
理由は簡単、マイカの周りの女子生徒がそれをさせなかったからだ。
男子たちの視線に嫌なものを感じたマイカの友達は、モテすぎるマイカを心配し、マイカを守り始めた。
そのおかげもあって、中学ではマイカが嫌な思いをすることはなかった。
だが逆に、異性と関わるチャンスをマイカから遠ざけてもいた。
結局マイカは、モテてはいたのものの、誰とも付き合わず、男友達もろくに作れず高校までやってきた。
机で自主勉強をしていたマイカは、慌てて教科書とノートを閉じると、足早で廊下へ顔を出した。
なんだか、廊下が騒がしい気がした。
(2年生の人が、私に何の用だろう...?)
上級生とは接点がなかった(部活動以外) マイカにとって、2年生からの急な呼び出しには違和感があった。
「はーい。」
「君がマイカちゃん?今時間ある?ちょっと一緒に来てくれるかな?」
廊下でマイカを待っていたのは、学校で有名な超イケメン男子生徒、セイヤだった。
男子との関わりがなかったマイカも、セイヤのことは知っていた。
セイヤが廊下を歩いたりするだけで、見かけた女子たちが大騒ぎするからだ。
もちろん、マイカの友達にもセイヤの大ファンがいた。
セイヤはいつでもご機嫌な様子で、女子たちに手を振ってみたり、ウインクしたりさて、ファンサービスを完璧にこなしていた。まるで、本物のアイドルようだ。
今まで恋愛をしてこなかったマイカでさえも、見かけるとうっとりしてしまう何かがあった。
そんな学校のアイドルが、一体自分になんの用があると言うのだろう?
マイカは不思議に思わずにはいられなかった。
セイヤに言われるがまま教室を出て、後をつけて歩いた。
せいやが歩くと、やはり廊下の空気がガラッと変わる。
仲良くおしゃべりしていた女子生徒たちは、セイヤの姿が見えるとサッとこちらを向き、ハートを奪われたような表情で眺めている。
ある女子生徒は、自分で立つことが出来ないのか、壁にもたれかかって恍惚な表情で脱力している。
またある女子生徒は、足をモゾモゾさせ、なんだか怪しい動作をしている。
そんなセイヤと一緒に歩くのは何だか気が引けて、マイカはセイヤと離れ、見失わない程度に後ろをついて歩いた。
それでも、やはり周りの目が気になった。
(あんなアイドルみたいな先輩が、なんで私を呼び出したんだろう…?)
マイカは不思議で仕方がなかった。
自分がなにかしたんだろうか。なにか迷惑をかけてしまったのだろうか。
根っからの真面目な性格のマイカは、不安なことしか頭に思い浮かべなかった。
「ここならいいかな。」
人がいなくなるまで歩き、誰もいない空き教室にセイヤは入っていった。
人が少なくなるにつれてセイヤとマイカの距離は縮まっていき、最後にはほぼ隣で歩けていた。
マイカも続いて、空き教室に入った。
「ごめんね、急に呼び出しちゃって。びっくりしたよね。」
「い、いえいえ。…話とは、一体なんでしょうか…?」
マイカは、できるだけ相手を刺激しないように構え、恐る恐る聞いた。
「話というか、その…。」
今まで堂々と廊下を歩いていた先輩が、急にオドオドしだした。マイカはそのことに驚いた。
先輩がこれから話すことは、おそらくただ事ではないのだろう。
静かな空き教室は、気まづくもどかしい空気が漂っていた。
普通の女子生徒なら、ここで相手がしたいことに気づくと思うが、異性と接点がなかったマイカは全く気づかなかった。
「…えっと…。」
ただ困惑しているだけであった。
「ご、ごめん。困らせちゃうよね。
…その…実は、俺…。」
セイヤは、マイカの目をぐっと見つめた。
「俺、マイカちゃんが好きだ。」
その瞬間、マイカの心に衝撃が走った。
「マイカちゃん、俺と付き合ってください!」
セイヤは右手をマイカに差し出しながら、腰を90度に折った。
「…えっ…。」
マイカはあまりに驚いて、声を出せなかった。
セイヤは顔を上げず、手を出したままぐっと目を瞑って答えを待っていた。
告白されたことのないマイカは、どうすればいいか分からなかった。
みんなの憧れのイケメン先輩が、自分のことを好きだと打ち明けてくれた。
とても嬉しいことだけど、経験が無さすぎて何も分からない。
マイカの頭はぐるぐると回り、オーバーヒートした。
「マ、マイカちゃん?」
セイヤが顔をあげると、タコのように真っ赤な顔をしたマイカが突っ立っていた。
「マイカちゃん!?大丈夫!?」
マイカは体に力が入らず、そのままバタリと倒れた。
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