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つい先日勇者である俺は魔王側に寝返った。理由は簡単、魔王が永久の幼女であるからこそ。もはや倒す理由がないし、倒そうと考えた勇者軍は絶滅すればいいと思う。幼女相手に何が勇者だ。
ロリコンになるために勇気がいるなら俺はその勇者だったのだろう。間違いない。
「ゆうしゃ、ゆうしゃ!おはな、さいたよ!」
魔法が当たり前のこの世界。花に魔力を与え咲かせるのがまず魔法の基本。魔力を与えすぎれば花は枯れ、与えられなければ現状維持、魔力の制御にはもってこいの一番始めにする魔法の修行。
それをしている目の前の幼女こそ至高の魔王。花を綺麗に咲かせて喜ぶ姿が眩しい。
「さすが魔王様!これでいつでも世界征服できますね!」
その笑顔ひとつで誰もが俺を始めに膝をついて従うだろう。なんとあらがいがたい魅惑の笑顔。
「えぇ?さすがにむりだよぉ」
「大丈夫です!(俺がいる限り)魔王様に逆らうものはいませんよ!」
いたらもはや何かを口走る前に存在が(俺の手によって)消えていることだろうし。
「あはは、それは素晴らしい」
そんな中いつも俺と愛しのマイロードの二人の時間を邪魔する宰相が現れる。全く、仕事はどうした仕事は。
「さいしょー!」
「魔王陛下、ようやく魔法の第一歩を歩めましたね」
そう言いながらちらりとこちらを見る宰相には全てお見通しなのがわかり、苛立つ。だから嫌なんだ、こいつは。
「うん!よくわかんないけどね、おはな、きれいにさいたよ!」
にこにこと笑う魔王様に苛立ちを浄化されながら改めて今さっき咲いた花を見る。俺が咲かせた花を。
実はこの天使と言われても信じたくなる可愛さ溢れる魔王様は魔法が使えない。というより人間ですら非常に珍しい魔力なしなのだ。それ故成長のための原動力でもある魔力がないばかりに成長を妨げ続けられ幼いままなのだとか。
さあ、そんな天使とももはや神級とも言える魔王様が何故魔王になれたのか?
そんなの簡単、可愛いからである。魔族は魔力のない幼女を守るためあえて魔王にすることで争いの前線に出ないよう仕向けたわけだ。そればかりは魔族たちの賢さに称賛しかない。
戦いに戦いを潜り抜けて着いた先にこんな空から舞い降りたとばかりの輝きを放った魔王様を見れば誰だって寝返る。戦力を失うどころかパワーアップして寝返る。当然の理だ。
その出会いの翌日戦争は終わりを告げた。人間最強兵器とも言える俺の裏切りによって。後悔?んなのないない。寧ろ戦争続けてたら俺が人間滅ぼしてたな。
魔王様を狙う敵はこの勇者が切り刻む!
と、まあ長くなってしまったがそういうわけでついつい魔力ないながらにがんばる魔王様が可愛くてやってしまったわけである。ご褒美は可愛らしい笑顔でした。
「ところで勇者様、愚かな人間が魔王様の暗殺を企む輩がいるようでして報告にきたのですよ」
「了解した。任せろ」
愚かな暗殺者は火炙りが確定した。
「ゆ、ゆうしゃ、むり、しないでね?」
何をしようか察しただろう愛くるしい魔王様は不安そうな顔で俺を見上げて心配してくれる。これだけでご飯5杯はいける。
「魔王陛下、それの心配をするくらいなら暗殺者の心配をされた方がよいと思います」
「黙れ、宰相」
そんな中余計なことを言う宰相は相変わらずだ。最初こそこんな腹が立つ魔族ではなかったんだが。しかし、魔王のことを唯一任せられるのはこいつだけという信頼だけはある。
「まあ、冗談はさておき……お願いしますよ?勇者様」
「お前こそ魔王様を必ずお守りしろよ」
「誰に言ってるんです?」
表向きでは魔王の宰相。裏では第2の魔王と異例の二人目の魔王がいるのは魔王様のことを考えれば当たり前のこと。
だからこそ魔王様の側を離れられるし、今まで俺以外魔王様に会えなかったのはそういうことだろう。
「さぁて、一仕事するか」
けど第2の勇者なんてものは存在しない。何せ俺は歴代最強と言われた勇者なのだから。
「ふぅ……勇者がロリコンでよかったと本当に心から思います。人間側からすれば逆でしょうけど」
そんな宰相の呟いた言葉は隣にいる魔王様にも聞こえていなかった。
おわり
あとがき
唐突に書きたくなっただけです。はい。
気が向けばまた書くかもしれません。幼女最高ですよね……あ、変態じゃないですよ?私は。
ロリコンになるために勇気がいるなら俺はその勇者だったのだろう。間違いない。
「ゆうしゃ、ゆうしゃ!おはな、さいたよ!」
魔法が当たり前のこの世界。花に魔力を与え咲かせるのがまず魔法の基本。魔力を与えすぎれば花は枯れ、与えられなければ現状維持、魔力の制御にはもってこいの一番始めにする魔法の修行。
それをしている目の前の幼女こそ至高の魔王。花を綺麗に咲かせて喜ぶ姿が眩しい。
「さすが魔王様!これでいつでも世界征服できますね!」
その笑顔ひとつで誰もが俺を始めに膝をついて従うだろう。なんとあらがいがたい魅惑の笑顔。
「えぇ?さすがにむりだよぉ」
「大丈夫です!(俺がいる限り)魔王様に逆らうものはいませんよ!」
いたらもはや何かを口走る前に存在が(俺の手によって)消えていることだろうし。
「あはは、それは素晴らしい」
そんな中いつも俺と愛しのマイロードの二人の時間を邪魔する宰相が現れる。全く、仕事はどうした仕事は。
「さいしょー!」
「魔王陛下、ようやく魔法の第一歩を歩めましたね」
そう言いながらちらりとこちらを見る宰相には全てお見通しなのがわかり、苛立つ。だから嫌なんだ、こいつは。
「うん!よくわかんないけどね、おはな、きれいにさいたよ!」
にこにこと笑う魔王様に苛立ちを浄化されながら改めて今さっき咲いた花を見る。俺が咲かせた花を。
実はこの天使と言われても信じたくなる可愛さ溢れる魔王様は魔法が使えない。というより人間ですら非常に珍しい魔力なしなのだ。それ故成長のための原動力でもある魔力がないばかりに成長を妨げ続けられ幼いままなのだとか。
さあ、そんな天使とももはや神級とも言える魔王様が何故魔王になれたのか?
そんなの簡単、可愛いからである。魔族は魔力のない幼女を守るためあえて魔王にすることで争いの前線に出ないよう仕向けたわけだ。そればかりは魔族たちの賢さに称賛しかない。
戦いに戦いを潜り抜けて着いた先にこんな空から舞い降りたとばかりの輝きを放った魔王様を見れば誰だって寝返る。戦力を失うどころかパワーアップして寝返る。当然の理だ。
その出会いの翌日戦争は終わりを告げた。人間最強兵器とも言える俺の裏切りによって。後悔?んなのないない。寧ろ戦争続けてたら俺が人間滅ぼしてたな。
魔王様を狙う敵はこの勇者が切り刻む!
と、まあ長くなってしまったがそういうわけでついつい魔力ないながらにがんばる魔王様が可愛くてやってしまったわけである。ご褒美は可愛らしい笑顔でした。
「ところで勇者様、愚かな人間が魔王様の暗殺を企む輩がいるようでして報告にきたのですよ」
「了解した。任せろ」
愚かな暗殺者は火炙りが確定した。
「ゆ、ゆうしゃ、むり、しないでね?」
何をしようか察しただろう愛くるしい魔王様は不安そうな顔で俺を見上げて心配してくれる。これだけでご飯5杯はいける。
「魔王陛下、それの心配をするくらいなら暗殺者の心配をされた方がよいと思います」
「黙れ、宰相」
そんな中余計なことを言う宰相は相変わらずだ。最初こそこんな腹が立つ魔族ではなかったんだが。しかし、魔王のことを唯一任せられるのはこいつだけという信頼だけはある。
「まあ、冗談はさておき……お願いしますよ?勇者様」
「お前こそ魔王様を必ずお守りしろよ」
「誰に言ってるんです?」
表向きでは魔王の宰相。裏では第2の魔王と異例の二人目の魔王がいるのは魔王様のことを考えれば当たり前のこと。
だからこそ魔王様の側を離れられるし、今まで俺以外魔王様に会えなかったのはそういうことだろう。
「さぁて、一仕事するか」
けど第2の勇者なんてものは存在しない。何せ俺は歴代最強と言われた勇者なのだから。
「ふぅ……勇者がロリコンでよかったと本当に心から思います。人間側からすれば逆でしょうけど」
そんな宰相の呟いた言葉は隣にいる魔王様にも聞こえていなかった。
おわり
あとがき
唐突に書きたくなっただけです。はい。
気が向けばまた書くかもしれません。幼女最高ですよね……あ、変態じゃないですよ?私は。
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