悪役令嬢の義弟となるはずだった子は断罪の場でとんでもないことを言い出した

荷居人(にいと)

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天使?のショタ編ー完結ー

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転生したと気づいたのは生まれて数ヶ月。ようやくひとりで立てるくらいになったとき。最初こそこの世界が前世にあった妹がしていた乙女ゲームとは気づかなかったが、兄がどこかで見たことあるな……?から兄の婚約者であるアマリアを見た瞬間に確信した。

ここ、ゲームの世界かと。兄の婚約者に抱っこされて気づくのもなんだが、この時からこの子あの兄にもったいないなぁと感じて、途中からたまにおや?と思う言動が。

だから話せるようになった辺りから

「おねえしゃま、てんせいしゃ?」

「へぁ」

とこんな不意をつくような感じで聞けばやはりそうで、知っていくうちに前世想いを伝えられずに終わった好きな子……妹の親友じゃなかっただろうか?とよく見てきたからこそ気づいた。

しかし、運命と感じるには年齢差と好きな人の婚約者が兄という現実。まだ兄が立派だったなら義姉としてでも傍にあるならと幸せを見守っただろう。

だが、兄は屑だった。よく乙女ゲームの攻略対象に選ばれたな?ヒロインもゲームならばそういうものだと見れたが、現実となれば人様の婚約者を狙う雌豚でしかない。アマリアが悲しそうになるたび自分が幼いことを盾に励ました。

本当ならかっこよく慰めて惚れさせたいが幼児の身体では無理に等しかった………。その場合はこんな頻繁に会うのは難しかっただろうから悩みどころではあるが。

とまあそれはそれとして、そんなことが何回もあったからいつか兄とヒロインに天罰を降すと誓い続けた。それが実るのは意外にも早い4歳となって数ヶ月経ったある日のこと。

「リバース殿下今までありがとうございました」

泣きそうになりながらアマリアが僕にそう言ったのだ。

「どうちたの?」

明日はアマリアと兄にとっての卒業パーティーのはず。だからこそ嫌な予感がした。

「明日、断罪されるのです……っ!いじめなんてしなくても何故かストーリー通りに進んで………私………っ」

この時のアマリアは不安で仕方なかっただろう。僕はここまでアマリアを追い詰めた兄とヒロインに並々ならぬ怒りを覚えたし、天罰を降すのはこのときしかない!と思い立った。

「だいじょうぶ!ぼくはおねえしゃまのみかただから!まもりゅよ!」

「リバース殿下……ありがとうございます………」

泣きながらもにっこりと笑うアマリアは可愛い。どこが悪役令嬢なのかと疑いたくなるほどに。4歳に何ができるのかなんて思わずただその言葉が嬉しいとばかりに笑うアマリアに罪などあるはずもない。

だから僕は誓った。

向こうがアマリアに冤罪を着せるつもりならぼくがそれを倍にして返してやろうと。

そう思い立った僕はやるべきことをするため、アマリアに今は無駄かもしれないと思いながらも大丈夫と言い聞かせて別れ、部屋で準備を始めたのだった。

まずはお風呂に入りたいと言って、侍女によって洗濯のためにと回収されないよう自分の脱ぎたてのパンツを隠すことを手始めに。
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