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4章
夫婦生活の恋模様?9
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「とりあえず・・・まさか僕にひっつくばかりだった元婚約者に説教されるとは思わなかったよ。」
「ああ、それで・・・」
複雑そうな表情だったのね、なんてことを思う。
「後、情けない僕でごめん」
「ごめんなさい。何が情けないのか私にはわからないわ」
「・・・そう、だよね。聞きたい?」
「ええ」
聞かなくては意味もわからないまま謝られたところで解決するとは思えない。それは時雨だってわかっていそうだけれど・・・。
「あー・・・カッコ悪いかもしれないけど、なんか、もう、美世を意識しすぎてだめなんだよ、僕」
顔を隠すように自らの顔を手で覆う時雨。耳が赤らんでいるのは気のせいだろうか?それにしても・・・
「私を意識?」
私が時雨を男として意識しているのと似たようなものだろうか?これが今一つわからないのだけれど。
「もう、美世に触れそうになるだけで、近づくだけで胸がドキドキして、心臓壊れそうというか・・・なんか言ってて恥ずかしいけどさ!」
胸がドキドキ・・・?まるで私の胸が高鳴ったときのような表現。私も時雨にドキドキしていたということ?
「私を意識するとドキドキするの?」
「するよ・・・っ僕は美世を好きだから」
時雨が言葉を放ったとたん、その言葉に胸が強く叩かれたような気がした。時雨の好意は知っていたはずなのに、今更なんでと思うくらいにその言葉に驚かされたような感覚になる。
違う、私が驚いているのは、その言葉に胸が大きく高鳴り、一瞬で消えることもなく高鳴りが激しくなっていっている自分にだ。ドキドキどころかどくんどくんと破裂しそうな勢い。
「しぐれ・・・」
これは何?と聞く間もなく、私は時雨を呼ぶ声が震えていることに気がついて口を閉じた。こんな私を私は知らない。
「み、よ?」
言葉を止めた私に気がついてか、私の名を途切れさせた呼び名で呼び、時雨が自らの指の隙間からこちらに視線を向けた瞬間、ガタッと私は立ち上がってしまう。どこまでも人を気にせず、視線が私にいくら注目しようと、自分を貫いてきた私が、その視線から逃げたくなった故の行動だ。
いきなり立ち上がった私に時雨は驚いたのだろう。そして、何を思ったのか、顔を覆った手を顔から離した。現れた時雨の顔は赤く、何をする気かとただでさえよくわからずとも逃げたい気持ちの私は身構えたものの、時雨はただ手をだらんと下ろしただけで、ぽけーっと惚けた表情で私を見る。
その行動の意味がわからず、ただただこちらを見つめられ、胸の高鳴りは収まることを知らない。落ち着かないことは熱が下がった翌日からよくあったこと。でも、今ほど落ち着かないなんてことはなかった。
これが男を意識するということ?でもそれは違う気がした。だって今日カフェにいて男の人もちらほらいたけど、別に気にはならなかった。瑠璃や結愛の方が気になった。
でももし今、時雨のいる中で瑠璃や結愛がいても二人の方が気になっただろうか?多分、私は時雨の方が気になって仕方がない気がする。
それはなんで?
「美世」
「!」
思考に囚われて気づかなかった。気がつけば私は後ろから、時雨に抱き締められていた。私とは違う激しい胸の鼓動が背中から伝わり、思考に囚われる余裕なんてなくなる。
私の胸の音気づかれてない?許された思考はそれだけ。なんだか、とてつもなく気づかれたくない思いで私はいっぱいだったから。
「ああ、それで・・・」
複雑そうな表情だったのね、なんてことを思う。
「後、情けない僕でごめん」
「ごめんなさい。何が情けないのか私にはわからないわ」
「・・・そう、だよね。聞きたい?」
「ええ」
聞かなくては意味もわからないまま謝られたところで解決するとは思えない。それは時雨だってわかっていそうだけれど・・・。
「あー・・・カッコ悪いかもしれないけど、なんか、もう、美世を意識しすぎてだめなんだよ、僕」
顔を隠すように自らの顔を手で覆う時雨。耳が赤らんでいるのは気のせいだろうか?それにしても・・・
「私を意識?」
私が時雨を男として意識しているのと似たようなものだろうか?これが今一つわからないのだけれど。
「もう、美世に触れそうになるだけで、近づくだけで胸がドキドキして、心臓壊れそうというか・・・なんか言ってて恥ずかしいけどさ!」
胸がドキドキ・・・?まるで私の胸が高鳴ったときのような表現。私も時雨にドキドキしていたということ?
「私を意識するとドキドキするの?」
「するよ・・・っ僕は美世を好きだから」
時雨が言葉を放ったとたん、その言葉に胸が強く叩かれたような気がした。時雨の好意は知っていたはずなのに、今更なんでと思うくらいにその言葉に驚かされたような感覚になる。
違う、私が驚いているのは、その言葉に胸が大きく高鳴り、一瞬で消えることもなく高鳴りが激しくなっていっている自分にだ。ドキドキどころかどくんどくんと破裂しそうな勢い。
「しぐれ・・・」
これは何?と聞く間もなく、私は時雨を呼ぶ声が震えていることに気がついて口を閉じた。こんな私を私は知らない。
「み、よ?」
言葉を止めた私に気がついてか、私の名を途切れさせた呼び名で呼び、時雨が自らの指の隙間からこちらに視線を向けた瞬間、ガタッと私は立ち上がってしまう。どこまでも人を気にせず、視線が私にいくら注目しようと、自分を貫いてきた私が、その視線から逃げたくなった故の行動だ。
いきなり立ち上がった私に時雨は驚いたのだろう。そして、何を思ったのか、顔を覆った手を顔から離した。現れた時雨の顔は赤く、何をする気かとただでさえよくわからずとも逃げたい気持ちの私は身構えたものの、時雨はただ手をだらんと下ろしただけで、ぽけーっと惚けた表情で私を見る。
その行動の意味がわからず、ただただこちらを見つめられ、胸の高鳴りは収まることを知らない。落ち着かないことは熱が下がった翌日からよくあったこと。でも、今ほど落ち着かないなんてことはなかった。
これが男を意識するということ?でもそれは違う気がした。だって今日カフェにいて男の人もちらほらいたけど、別に気にはならなかった。瑠璃や結愛の方が気になった。
でももし今、時雨のいる中で瑠璃や結愛がいても二人の方が気になっただろうか?多分、私は時雨の方が気になって仕方がない気がする。
それはなんで?
「美世」
「!」
思考に囚われて気づかなかった。気がつけば私は後ろから、時雨に抱き締められていた。私とは違う激しい胸の鼓動が背中から伝わり、思考に囚われる余裕なんてなくなる。
私の胸の音気づかれてない?許された思考はそれだけ。なんだか、とてつもなく気づかれたくない思いで私はいっぱいだったから。
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